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Wordの表を使った方眼紙(マス目印刷)の簡単作成

投稿日:2022年6月25日 更新日:

Wordの表を使って方眼紙のようなマス目を作成する方法です。

Wordの表であれば、マス目の大きさや線の太さ、色など、オリジナルのマス目にして印刷することができます。

できるだけ簡単に作成する方法を紹介します。

マス目の表

[表の挿入]ダイアログボックスから表作成

まず、ページ設定は既定のままとし、マス目は1㎝にします。

表を作成する場合は、[挿入]タブの[表]からマス目をドラッグして作成するのが簡単ですが最大[8行×10列]までなので、ここでは、[表の挿入]ダイアログボックスを使用して作成します。

表は、カーソルの位置に挿入されますので、タイトルなどを挿入したい場合は改行しておいてください。もちろん、作成後に挿入することもできます。

ここでは、1行目に挿入します。

[挿入]タブの[表]グループにある[表]をクリックして、[表の挿入]をクリックします。

[挿入]タブの[表]-[表の挿入]

[表の挿入]ダイアログボックスが表示されます。

[列数]は[15]、[行数]は[22]にし、[列の幅を固定する]は、[10mm]と入力します。

[OK]ボタンをクリックします。

[表の挿入]ダイアログボックス

参考[表の挿入]ダイアログボックスでは、列数は[63]、行数は[32767]まで可能です。

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10mmのマスに調整

以下のような表ができます。

15列22行の表

表内のセルにカーソルがある状態であれば[表ツール]タブが有効になっています。

[レイアウト]タブの[セルのサイズ]グループを見ると、[幅]は[表の挿入]ダイアログボックスで設定したとおり[10mm]になっています。

[レイアウト]タブの[幅]のサイズ

[高さ]を[10mm]に設定します。

まず、表の右上にある[表の変更(移動)]ハンドルをクリックして表全体を選択します。

[表の変更(移動)]ボタン

そして、[高さ]を[10mm]にします。

[高さ]を[10mm]に設定

10mmマスの表が作成されます。

10mmマスの表

このままでよければ、印刷してください。

キーボードで[Ctrl]+[P]を押すと、Backstageビューの[印刷]を表示できます。

キーボード[Ctrl]+[P]

余白を小さくして用紙いっぱいに印刷するには

ページ設定で余白を最小にして用紙いっぱいに印刷する方法です。用紙サイズはA4のままにします。

[レイアウト]タブの[ページ設定]グループにある[ダイアログボックス起動ツール]ボタンをクリックします。

参考[ページ設定]ダイアログボックスを起動する方法は、他にもあります。

ダイアログボックスの起動(ルーラーをダブルクリックしてページ設定)

通常、ダイアログボックスを表示したい場合は、リボンのグループ名の右側にある[ダイアログボックス起動ツール]ボタンをクリックして表示させますが ...

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[ページ設定]ダイアログボックスの表示

余白の上下左右に[0]を入力して[OK]ボタンをクリックすると、メッセージウィンドウが表示されます。

一部の余白が印刷可能なページ範囲の外に設定されています。余白を印刷可能な範囲内に移動してください。

[修正]をクリックします。

余白の上下左右に[0]を入力した時のメッセージウィンドウ

そうすると、最小値が表示されます。これ以上小さい値にすると、印刷できることもありますが、印刷のたびに以下のメッセージが表示されます。

余白が小さすぎます。コンテンツの一部が印刷されない可能性があります。印刷を続けますか?

[余白が小さすぎます。]のメッセージウィンドウ

[修正]ボタンを押して表示される値より小さくはしないほうが無難です。

上下左右の余白の最小値

ここでは、上下左右の余白を[5mm]にして、[OK]ボタンをクリックします。

上下左右の余白を[5mm]に設定

表は、以下のようになります。

余白を設定した後の表

行と列を追加する

行と列を簡単に追加する方法です。

Word2013以降であれば、列の上部にマウスを合わせると[列の挿入マーク]が現れます。

列の挿入マーク

このマークをクリックすると、右側に列が挿入されます。ここでは、5回クリックしてページ幅いっぱいになります。

20列になっています。

[列の挿入マーク]をクリックして列の挿入

行も同じように[行の挿入マーク]をクリックして、ページいっぱいに行を追加します。

ここでは、6回クリックして28行になっています。

[行の挿入マーク]をクリックして行を追加

右クリックした時に表示されるミニツールバーから操作することもできます。

ミニツールバー

ミニツールバーに[挿入]と[削除]が追加されたのもWord2013からです。

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または、[レイアウト]タブの[行と列]グループにあるコマンドから操作してもかまいません。

[レイアウト]タブの[行と列]グループ

参考行と列の挿入マークについては、以下の記事で解説しています。

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また、表の行の追加は、キーボードから操作することもできます。

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印刷する場合

用紙いっぱいに表を挿入すると、最後のカーソルは2ページ目に移動します。

2ページになった文書

このまま印刷すると、白紙が印刷されますので、ページ指定を行って印刷します。

キーボードから[Ctrl]+[P]を押して、Backstageビューの[印刷]を表示します。

[設定]の[ページ]に[1]と入力して、印刷を実行します。

印刷のページ指定

参考Excelでは、罫線の設定をせずに枠線をマス目にして印刷することができます。枠線の色は変更できます。

枠線のみを印刷してマス目のある方眼紙を作成するには

Excelの枠線でマス目印刷

グリッド線をマス目表示にして1文字ずつ入力するには

グリッド線をマス目に表示することもできます。

ただ、グリッド線は印刷はできません。

1マスに1文字ずつ入力するには、ページ設定で[原稿用紙の設定にする]を選択します。

[レイアウト]タブの[ページ設定]グループにある[ダイアログボックス起動ツール]ボタンをクリックします。

参考[ページ設定]ダイアログボックスを起動する方法は、他にもあります。

ダイアログボックスの起動(ルーラーをダブルクリックしてページ設定)

通常、ダイアログボックスを表示したい場合は、リボンのグループ名の右側にある[ダイアログボックス起動ツール]ボタンをクリックして表示させますが ...

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[レイアウト]タブの[ページ設定]グループにある[ダイアログボックス起動ツール]ボタン

余白や用紙は既定のままとします。

[文字数と行数]タブの[文字数と行数の指定]で[原稿用紙の設定にする]を選択します。

[文字数]を[15]、[行数]を[23]にします。

この設定にすると、ほぼ10mmマスになります。

[グリッド線]をクリックします。

[ページ設定]ダイアログボックスの[文字数と行数]タブ

[グリッドとガイド]ダイアログボックスが表示されます。

[グリッドの表示]の[グリッド線を表示する]と[文字グリッド線を表示する間隔]のチェックボックスをオンにします。

間隔は[1]にします。

以下のような設定になっていることを確認して[OK]ボタンをクリックします。

[グリッドとガイド]ダイアログボックス

原稿用紙のように、1マスに1文字ずつ入力できるようになります。

グリッド線がマス目になっている文書

グリッド線の表示/非表示は、[表示]タブの[表示]グループにある[グリッド線]をオン/オフにして切り替えます。

[表示]タブの[表示]グループにある[グリッド線]

参考Wordには[原稿用紙設定]というのがあります。原稿用紙のマス目に1文字ずつ入力して原稿用紙のまま印刷できます。

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グリッド線の詳細については、以下の記事で解説しています。図形や画像を挿入して配置するときなどは、とても便利です。

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表のスタイルの変更

Wordの表であれば、外枠は太線、内側の線は点線にしたり、または罫線の色を変更したり塗りつぶしを設定したりなど、自由にスタイルを設定できます。

表全体を選択するには、表の右上に表示される[表の変更(移動)]ハンドルをクリックします。

このハンドルは、表内のセルにカーソルがある時に現れます。

[表の変更(移動)]ハンドル

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外枠を太線に変更

表の外枠を太線にしてみます。

[テーブルデザイン]タブの[飾り枠]グループにある[ペンの太さ]で任意の太さを選択します。ここでは[3pt]を選択します。

[ペンの太さ]の一覧から[3pt]を選択

[罫線]ボタンの下方をクリックして、一覧から[外枠]をクリックします。

[罫線]の一覧から[外枠]を選択

罫線(内側)を点線に変更

[ペンのスタイル]で点線を[ペンの太さ]から任意の太さを選択して、[罫線の一覧]から[罫線(内側)]を選択します。

内側の縦線も横線も点線になります。

参考[縦罫線(内側)]を選択すると内側の縦罫線を点線に、[横罫線(内側]を選択すると内側の横線を点線にできます。

[罫線の一覧]から[罫線(内側)]を選択

[線種とページ罫線と網かけの設定]ダイアログボックスで設定

また、[罫線]ボタンの一覧から[線種とページ罫線と網かけの設定]をクリックして、ダイアログボックスから設定することもできます。

[罫線]から[線種とページ罫線と網かけの設定]を選択

[線種とページ罫線と網かけの設定]ダイアログボックスの[罫線]タブで罫線の種類や、色、太さなどを指定します。

プレビュー内で罫線を引く位置をクリックして設定できます。

[線種とページ罫線と網かけの設定]ダイアログボックスの[罫線]タブ

参考[線種とページ罫線と網かけの設定]の操作については、以下の記事で解説しています。参考にしてください。

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2行おきに太罫線に変更

2行おきに太線にしたりすることもできます。

[ペンの太さ]から任意の太さを選択します。そして、[罫線の書式設定]ボタンをクリックします。マウスポインターが筆のマークに変わります。

設定したい罫線をドラッグします。

解除する場合は、[罫線の書式設定]ボタンをクリックするか、キーボードから[Esc]キーを押します。

[ペンの太さ]から[3pt]を選択し[罫線の書式設定]を選択

[罫線の書式設定]については、以下の記事で解説しています。

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スタイルを選択

もっと簡単にスタイルの一覧を表示して、スタイルを選択することもできます。

[テーブルデザイン]タブの[表のスタイル]グループから[その他]ボタンをクリックします。

[テーブルデザイン]タブの[表のスタイル]グループの[その他]ボタン

スタイルの一覧が表示されます。

既定は[標準の表]になっています。各スタイルをポイントするとリアルタイムプレビューで確認できます。

スタイルの一覧

参考表のスタイルは、新規に作成して登録しておくことができます。

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