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便箋のような罫線を引いた用紙を簡単作成(A4サイズとA5サイズ)

投稿日:2017年1月7日 更新日:

Wordで便箋のような罫線を引いた用紙を簡単に作成する方法です。

便箋の完成

以下のように罫線のみの用紙は、驚くほど簡単に作成できます。また、A5サイズ(A4用紙の半分の大きさ)で作成することもできます。

ここでは、画像を挿入してウォッシュアウトする方法までを解説します。

段落罫線を引いた用紙

[Enter]キーを連打して段落記号を表示

新規文書で[Enter]キーを連打して、罫線を引きたい範囲に段落記号段落記号を表示します。

A4用紙の1ページ全体に罫線を引く場合は、ページの一番下まで連打します。

2ページ目まで打ってしまった場合は、[Backspace]キーで削除してください。

1ページ全体に段落記号を表示

もし、段落記号が表示されない場合は、設定を確認してください。

改ページ記号が表示されない時は[編集記号の表示/非表示]を確認

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段落記号をすべて選択

そして、左余白で3回クリックして、段落記号をすべて選択します。

左余白で3回クリックしてすべての段落記号を選択

または、キーボードから[Ctrl]+[A]を押します。

キーボード[Ctrl]+[A]

[罫線(内側)]をクリック

[ホーム]タブの[段落]グループにある[罫線]の▼ボタンを押して、[罫線(内側)]をクリックします。または、[横罫線(内側)]を選択します。

これで、横罫線を引くことができます。

罫線を設定すると、2ページ目にまで罫線が表示されると思います。不要な罫線は、[Backspace]キーや[Delete]キーを使って削除してください。

[ホーム]タブの[段落]グループにある[罫線]-[罫線(内側)]

参考[ホーム]タブの[罫線]ボタンをポイントすると、下のようなポップヒントが表示されます。

罫線

選択範囲に罫線を追加したり、選択範囲から罫線を削除したりします。

罫線の見た目を変える場合は、[表ツール]の[デザイン]タブにあるオプションか、[罫線とページ罫線と網かけの設定]ダイアログボックスを使って変えることができます。

ポップヒントには、役立つ情報が掲載されていることもあるので、できれば目を通していただきたいと思います。

[罫線]のポップヒント

方眼紙のようなマス目入りの用紙を作成する方法は、以下の記事で解説しています。

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罫線の編集

この罫線を点線にしたり、色をつけるには、まず、すべての段落を選択しておきます。

そして、[罫線]の▼ボタンをクリックして[線種とページ罫線と網かけの設定]をクリックします。

[線種とページ罫線と網かけの設定]を選択

[線種とページ罫線と網かけの設定]ダイアログボックスが表示されます。

[罫線]タブの[種類]や[色]、[線の太さ]を変更して、プレビューの中罫線をクリックします。

注意[罫線]タブと[ページ罫線]タブを間違えないようにしてください。

[線種とページ罫線と網かけの設定]ダイアログボックス

下のように赤い点線の罫線に変更できます。

赤い段落罫線の用紙

参考時々、「どうしても消せない下線があるのですが」という質問を受けることがあります。実は、下線ではなく、段落罫線だったということがあります。以下の記事で解説しています。

下線が消えない

関連[線種とページ罫線と網かけの設定]ダイアログボックスでは、他にも以下のような設定ができます。

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段落に下罫線/上罫線を引くには

罫線の種類から[罫線(内側)]を選択すると、最後の段落には罫線表示されません。

最後の段落にも罫線を表示する方法です。

左余白にカーソルを置いて、3回クリックして、段落記号をすべて選択します。

左余白で3回クリックしてすべてを選択

すべての段落記号を選択した状態で[罫線]の▼ボタンを押して、[下罫線]をクリックします。

これで、最後の段落に下罫線を表示できます。

また、一番上の段落の上に罫線を表示したい場合は、[上罫線]をクリックします。

下罫線と上罫線

参考1行のみ罫線を消したい場合は、削除したい1段落を選択して[枠なし]を選択します。

行番号を表示して行数を確認

罫線を表示すると、1ページに何行表示したのか確認したくなる場合もあるかと思います。

その場合は、左余白に行番号を表示すると分かりやすくなります。

[レイアウト]タブにある[行番号]から[連続番号]をクリックします。

この連続番号は、印刷されるので、印刷時には再度[連続番号]をクリックしてオフにしてください。

[ページレイアウト]タブの[連続番号]

連続番号の表示については、以下の記事で解説しています。

行番号の表示(左側余白に連続した番号を表示する)

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既定の36行を1ページに収めるには

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[ページ設定]ダイアログボックスの[行数]

[ページ設定]ダイアログボックスを表示する方法は、以下の記事を参照してください。

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上記の方法でページいっぱいに段落記号を表示した場合、[罫線(内側)]を設定すると、4段落が2ページ目に移動すると思います。そのままにします。

2ページ目の段落罫線

左余白で3回クリックしてすべての段落を選択します。

左余白で3回クリック

[段落]ダイアログボックスで[行間]と[間隔]を設定

[ホーム]タブの[段落]グループにある[ダイアログボックス起動ツール]ボタンをクリックして、[段落]ダイアログボックスを表示します。

[ホーム]タブの[段落]グループにある[ダイアログボックス起動ツール]

そして、以下のように[行間]は[固定値]、[間隔]は[15pt]または[15.5pt]にすると、うまく1ページに収まります。

[段落]ダイアログボックスの[行間]と[間隔]

1ページ内に表示する罫線の数を調整する場合は、余白や行間などの数値を変えて試してみてください。

以下の記事では3つの方法をまとめています。

1ページで収めたいのに2ページ目にはみ出したときの対処方法

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ページ設定については、以下の記事でも解説しています。

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画像の挿入

オリジナルの便箋にしたい場合は、画像を挿入すると、楽しくなりますね。

段落罫線の用紙に画像の挿入

画像を挿入する方法です。

文書の数行目付近にカーソルを置いておきます。カーソルの位置に画像は挿入されます。

[挿入]タブの[図]グループにある[画像]をクリックします。

ここでは、パソコン内の画像を挿入します。

[挿入]タブの[画像]

[図の挿入]ダイアログボックスが表示されます。

任意の画像を選択して、[挿入]ボタンをクリックします。

[図の挿入]ダイアログボックスで目的の画像を選択して挿入

既定のままであれば、レイアウトは[行内]になっていると思います。

このままでは、ドラッグで自由に移動させることはできませんので、[文字列の折り返し]で[前面]もしくは[背景]を選択します。

挿入した画像

参考文字列の折り返しについては、以下の記事で解説しています。

図を挿入したときの[文字列の折り返し]の種類と配置(既定の変更)

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[背景]の設定

ここでは、[背景]を選択します。

[文字列の折り返し]で[背景]を選択

これで自由に移動させることができるようになります。

ここでは、右下へドラッグで移動させます。

枠線上でマウスポインタが四方向の形になったときにドラッグします。

画像をドラッグで移動

画像に効果を設定

また、挿入した画像にはさまざまな効果をつけることができます。

画像を選択して[図ツール]の[書式]タブの[調整]グループにある[色]をクリックすると、下のような一覧が表示されます。

薄い色にしたい場合は、[色の変更]にある[ウォッシュアウト]を選択するといいです。

[色の変更]の[ウォッシュアウト]

[書式]タブの図のスタイルや調整については、以下の記事で解説しています。

あれこれ操作して楽しんでくださいね。

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画像に透明度を設定することもできます。ウォッシュアウトとの違いも解説しています。

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オブジェクトの選択

また、背景の設定をしていると、画像の選択が難しくなることがあります。

[ホーム]タブの右端にある[編集]グループの[選択]をクリックして、[オブジェクトの選択]をクリックすると、選択しやすくなると思います。

オブジェクトの選択

以下は、Office2003の記事ですが、参考になると思います。

テキストの背後にある図形や画像などのオブジェクトを選択するには

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参考原稿用紙設定でも便箋を作成できます。

原稿用紙の作成(下線付きスタイルにして便箋のような設定もできる)

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A4用紙の半分の大きさ(A5)で作成するには[袋とじ]で

A4用紙を半分に切断して使用したい場合は、最初にページ設定で[袋とじ]を選択すると簡単に作成できます。

[ページレイアウト]タブのダイアログボックス起動ツールボタンをクリックして、[ページ設定]ダイアログボックスを表示します。

Word2016以降は、[ページレイアウト]ではなく[レイアウト]タブです。

[余白]タブの[複数ページの印刷設定]の[印刷の形式]で▼ボタンをクリックして、一覧から[袋とじ]を選択します。

余白は任意で調整してください。

[ページ設定]ダイアログボックスの[余白]タブ-[袋閉じ]

以下のようになります。ページ罫線で絵柄を設定しています。

ページの周囲を絵柄で飾るには[線種とページ罫線と網かけの設定]で

Wordでは、ページの周囲に罫線を引いてページを飾ることができます。 [ページ罫線]という機能を使います。[ページ罫線]とは、ページを囲むよ ...

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このまま印刷すると、A4用紙に2枚印刷できます。

袋とじ設定で作成した便箋

参考[袋とじ]の設定をせずにA4用紙で作成したものを印刷設定で、縮小して2ページや4ページに縮小印刷することもできます。

A4サイズで作成した文書を縮小して1枚に4ページ印刷する方法

A4サイズで作成した文書を縮小して、A4用紙に縮小して1枚に4ページ(2ページ)印刷したいということがあります。 配布用やメモ用にA6サイズ ...

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縦書きに設定

袋とじでも縦書きにできます。

[袋とじ]で設定した縦書きの便箋

[ページレイアウト]タブの[ページ設定]グループにある[文字列の方向]から[縦書き]を選択します。

[ページレイアウト]タブの[文字列の方向]の[縦書き]

[縦書き]にすると[印刷の向き]が自動的に[横]になりますので、再度、[縦]を選択します。

縦書きにして、2ページ目の罫線が消えていたら、再度[Enter]キーで改行して段落罫線を追加してください。

[ページレイアウト]タブの[印刷の向き]-[縦]

参考以下の記事は、Word2003での解説ですが参考になると思います。

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