Windows 8 & Office 2013 Word 2013

原稿用紙の作成(下線付きスタイルにして便箋のような設定もできる)

投稿日:2017年1月7日 更新日:

Wordで原稿用紙を作成する方法です。

原稿用紙のスタイルにして1マスに1文字ずつ入力もできますが、標準スタイルの文章を原稿用紙に収めることもできます。

また、便箋のように横線にして印刷することもできます。

Word2007以降であれば同じです。ここではWord2013で解説します。

途中の太い線を非表示にする方法も解説しています。

原稿用紙20×20の作成

参考Word2003の場合は、テンプレートを使って作成します。

原稿用紙ウィザードを使った原稿用紙の作り方

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[ページ設定]ダイアログボックスの[原稿用紙の設定にする]については、以下の記事で解説しています。

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原稿用紙設定ダイアログボックスの表示

[ページレイアウト]タブの[原稿用紙]グループの[原稿用紙設定]をクリックします。

[ページレイアウト]タブの[原稿用紙]グループの[原稿用紙設定]

参考この[原稿用紙設定]が無効になっている場合は、言語設定が間違っている可能性がありますので、ページレイアウトタブの原稿用紙設定が無効を参照して設定を変更してください。

また、[原稿用紙設定]のボタンがない場合の対処方法は、アドインの設定を確認してください。以下の記事で解説しています。

「原稿用紙設定」のボタンがない

Word2016以降では、[ページレイアウト]の名称が[レイアウト]タブになっています。

以下の画像は、Word2019 バージョン2108(ビルド 13426.20238)です。

Wrd2019の[レイアウト]タブの[原稿用紙設定]

スタイルの設定

[原稿用紙設定]ダイアログボックスが表示されます。

[罫線]の[スタイル]にある▼ボタン(プルダウンボタン)をクリックして、[マス目付き原稿用紙]を選択して、[印刷の向き]は[横]を選択してみます。

右上にプレビューが表示されるので確認することができます。

スタイルは、以下の3つから選択します。

  • マス目付き原稿用紙
  • 下線付き原稿用紙
  • 外枠付き原稿用紙

[原稿用紙設定]ダイアログボックス

[下線付き原稿用紙]を選択すると、下のようになります。

スタイルで[下線付き原稿用紙]を選択した時の[原稿用紙設定]ダイアログボックス

文字数の設定

[文字数×行数]を[20×10]にすると[袋とじ]は無効になります。

[原稿用紙設定]ダイアログボックスで[文字数×行数]を指定

罫線の色の設定

[罫線の色]も自由に変えることができます。

[原稿用紙設定]ダイアログボックスで[罫線の色]を選択

原稿用紙の作成

原稿用紙設定を下のようにして、[OK]ボタンをクリックします。

既定の設定で変更したのは、スタイルの[マス目付き原稿用紙]だけです。

[原稿用紙設定]ダイアログボックスの[OK]ボタン

[しばらくお待ちください]というプログレスバーが表示された後、下のような原稿用紙が現れます。

原稿用紙の完成

マス目途中の太い線を非表示にする方法

完成したマス目の原稿用紙をよく見ると、上から6個目、と17個目のマス目の下罫線が他の線に比べると、太くなっています。

Word2007、Word2010の時は、太い線はなかったと思います。

Word2016と、2019、2021でも太い線が現れます。上から6個目と18個目のマス目に現れます。

環境によって異なるかもしれません。

マス目途中に太い線が表示された場合の対処方法です。

途中の線が太い

印刷しても太い罫線のままです。この太い罫線を非表示にする方法です。

ページの上部、ヘッダー領域でダブルクリックします。

ページ上部をダブルクリック

[ヘッダー/フッター ツール]タブが現れます。

[ヘッダー/フッター ツール]タブ

太くなっている箇所でクリックすると、四角の図形が選択できます。(原稿用紙は図形で作成されています)

図形を選択

この図形を選択したまま、キーボードから[Delete]キーを押して削除します。

[Delete]キーで削除

上から17個目のマス目についても、同じように選択して削除します。

ページ上部の[ヘッダーとフッターを閉じる]ボタンをクリックします。

[ヘッダーとフッターを閉じる]ボタン

以下のように太い線はなくなります。

太い罫線がなくなった原稿用紙

注意図形の選択が難しい場合は、[ホーム]タブの[編集]グループにある[選択]から[オブジェクトの選択と表示]をクリックして、[選択]作業ウィンドウを表示してください。[レイアウト]タブの[配置]グループにもあります。

[ホーム]タブの[編集]グループにある[選択]から[オブジェクトの選択と表示]

目玉マークをクリックして非表示にするだけでもいいと思います。

複数の図形や画像を操作するには[オブジェクトの選択と表示]が便利

図形や画像を操作する機能として、[オブジェクトの選択と表示]というのがあります。 この機能は、複数の図形やテキストボックスなどを操作するとき ...

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ズームスライダーで表示を拡大や縮小すると、太い線が現れたりしますので、設定した表示は変更しないほうがいいようです。

ステータスバーのズームスライダー

Wordのズームについては、以下の記事を参照してください。

文書を縮小して複数ページを自動表示(ズームで詳細設定)

Word2013で複数ページを表示する方法です。 文書を拡大、縮小表示するには、[表示]タブの[ズーム]グループにある[複数ページ]ボタンを ...

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テンプレートとして保存

一度設定すると、他の原稿用紙の設定にしても太い線は表示されなくなりますが、新規文書で原稿用紙を作成すると、また太い線が表示されます。

もし、原稿用紙を頻繁に使用するのであれば、太い線を消した原稿用紙をテンプレートとして保存されることをお勧めします。

キーボードから[F12]キーを押して[名前を付けて保存]を表示して、[ファイルの種類]で[Wordテンプレート(*.dotx)]を選択して保存します。

テンプレートとして保存

作成したテンプレートの起動方法などは、以下の記事で解説しています。

個人用テンプレートの保存場所

Windows 7のOffice2010をOffice2013にアップグレードしました。 今日、Word2013で自作のテンプレートを使おう ...

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また、以下の記事ではWord2019で解説しています。

Wordの原稿用紙で途中の線が太い場合の対処方法

原稿用紙へ入力

1マスに1文字ずつ入力することができます。

フォントサイズは10.5ポイントです。

太字にしたり斜体にしたりはできるのですが、フォントサイズは変更できません。

[Enter]キーを押すと、左の列へ移動します。

原稿用紙に入力

原稿用紙に入力した文章を解除して標準スタイルへ

一度、原稿用紙に入力した文章でも、標準スタイルへ戻すこともできます。

[ページレイアウト]タブの[原稿用紙設定]をクリックして、[原稿用紙設定]ダイアログボックスを表示します。

そして、スタイルから[原稿用紙の設定にしない]を選択して、[OK]ボタンをクリックすると、

スタイルで[原稿用紙の設定にしない]を選択した[原稿用紙設定]ダイアログボックス

以下のように標準のスタイルになります。[戻る]ボタンでは、戻れませんので気を付けてください。

標準スタイル

標準スタイルから原稿用紙へ

反対に標準スタイルの文章を原稿用紙に収めることもできます。

下の文章は、Word2013のサンプル文です。

半角英数で[=rand()]と入力して[Enter]キーを押しています。

Wordのサンプル文

[マス目付き原稿用紙]、[20×20]、[横]を選択してみます。

[マス目付き原稿用紙]、[20×20]、[横]を選択した[原稿用紙設定]ダイアログボックス

下のように原稿用紙のマスに文字列を収めることができます。

サンプル文が入力された原稿用紙

アルファベットの縦書き

ただ、アルファベットが横になっていますので、これも縦書きにしたいですね。

アルファベットの文字の中にカーソルをおいて、[ホーム]タブの[フォント]グループにある[文字種の変換]から[全角]を選択します。

[ホーム]タブの[文字種の変換]-[全角]

縦書きにすることができます。

アルファベットが縦書きになった原稿用紙

別の方法もあります。その方法については、以下の記事を参照してください。

アルファベットの縦書きは全角で入力するか全角に変換

Wordでは、横書きで入力したものを縦書きにすることができます。 アルファベットを縦書きで表示したい場合は、全角文字で入力して(ひらがなモー ...

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参考半角数字や全角数字を横並びにしたい場合は、[縦中横]の機能を使用します。

縦書き文章内の英数字を横並びにするには[縦中横]で設定

Wordでは縦書き文章内の英数字を横並びにする機能があります。 横書きで入力した文字を縦書きに変更すると、文字が横に寝た形になり、読みにくく ...

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ただ、原稿用紙のままでは、[縦中横]の機能は使えませんので、一度 原稿用紙の設定を解除して設定します。

[縦中横]の機能を使用すると、アルファベットも1マス内に収めることができます。ただ、マス目の上部に表示されるようです。

縦中横を設定した原稿用紙

縦中横(たてちゅうよこ)の[すべて適用]は同じ文字列のみに適用

行末の句読点

行末に句読点があると、既定のままでは以下のように原稿用紙のマス目からはみ出してしまいます。

直前の文字と同じマスに収めることはできませんが、次の行のマス目に送ることはできます。

行末の読点がマス目からはみ出した原稿用紙

[レイアウト]タブの[原稿用紙]グループにある[原稿用紙設定]をクリックします。

[レイアウト]タブの[原稿用紙]グループにある[原稿用紙設定]

[原稿用紙設定]ダイアログボックスにある[句読点のぶら下げを行う]のチェックボックスをオフにして[OK]ボタンをクリックします。

[原稿用紙設定]ダイアログボックスの[句読点のぶら下げを行う]

プログレスバーが表示されて、しばらくすると、以下のように次の行のマス目に表示されます。

読点が次の行のマス目に移動した原稿用紙

便箋の作成

便箋のように横線にして印刷することもできます。

[原稿用紙設定]ダイアログボックスで、以下のように設定します。

  • スタイル:下線付き原稿用紙
  • 印刷の向き:縦
  • フッター:なし

原稿用紙設定ダイアログボックス

以下のような用紙ができ上がります。

下線付き原稿用紙

参考便箋は、段落罫線を使って作成することもできます。

便箋のような罫線を引いた用紙を簡単作成(A4サイズとA5サイズ)

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関連原稿用紙の設定については、既存の文書を原稿用紙設定に(Word2007)でも解説しています。

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