Wordの表で複数行をコピーして、新しい行として挿入する方法です。
コピーや、切り取り操作をした後の[貼り付けのオプション]には[新しい行として挿入]コマンドがあります。
少し複雑にレイアウトされた行でも、レイアウトや書式を保持したまま追加挿入することができます。
範囲選択してコピー
たとえば、以下のような少し複雑にレイアウトされた表があります。
コピーしたい表の行を範囲選択してコピーします。ショートカットキーは、[Ctrl]+[C]ですね。
コピーするときは、表の行末記号まで選択してもかまいません。
挿入したい位置のセルにカーソルを移動します。
[貼り付けのオプション]の[新しい行として挿入]
[ホーム]タブの[クリップボード]グループにある[貼り付け]の▼ボタンをクリックして、[貼り付けのオプション]から[新しい行として挿入]をクリックします。
[貼り付けのオプション]は、リアルタイムプレビューになっているので、確定する前に結果を確認することができます。ポイントするだけで、どういう貼り付け状態になるかを確認できるので、目的の貼り付けを探しやすいと思います。
以下の画像の[貼り付けのオプション]のボタンは、左から[表のネスト]、[表の差し込み]、[新しい行として挿入]、[セルの上書き]、[テキストのみ保持]が並んでいます。
以下のように挿入されます。
書式を保持して挿入したい時は[新しい行として挿入]
同じ行数と同じ列数のような簡易な表であれば、[表の差し込み]でも同様の貼り付けになりますが、書式は保持されません。
以下は、[貼り付けのオプション]で[表の差し込み]を選択しています。
一行目のセルの塗りつぶしは、[塗りつぶし]から設定しています。
以下は、[貼り付けのオプション]で[新しい行として挿入]を選択しています。
参考[デザイン]タブの[表のスタイル]から選択して設定している場合は、[表の差し込み]、[新しい行として挿入]のどちらを選択してもスタイルが継承されます。
貼り付けのオプション
[貼り付けのオプション]は、右クリックのショートカットメニューにも表示されます。
貼り付けした後も右下に表示されます。[貼り付けのオプション]から選択し直すことができます。
参考貼り付け先のカーソルが表内のセルにある時は、[新しい行として挿入]コマンドが表示されますが、表外にカーソルがある場合は、表示されません。
複数行をまとめて挿入
さらに複数行を選択してコピーすると、
まとめて貼り付けることができます。
[新しい行としての挿入]は書式を保持して貼り付け
[新しい行として挿入]の場合は、書式を保持した状態で貼り付けることができます。
[表の差し込み]の場合は、書式は貼り付け先の書式に変わります。
たとえば、スタイルが異なる下のような2つの表があります。
2つの表は、[デザイン]タブの[表のスタイル]から選択して設定しています。
下の表をコピーして、上の表に貼り付けしようと思います。
[表の差し込み]の場合は、書式はクリアされて貼り付け先のスタイルになります。
[新しい行として挿入]は、書式を保持した状態で貼り付けられます。
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