キーボード操作だけで、ページ幅に簡単に線(罫線)を入力することができます。
直前の段落に下側罫線として挿入されます。
これは、[入力オートフォーマット]の設定によるものです。
自動で罫線になるのが不要な場合は、設定でオフにできます。
この記事の目次
[-](マイナス)を3回
直接入力で[-](マイナス)を3回入力して、[Enter]キーを1回押してみましょう。
ページ幅に直線が引けます。
これは日本語入力システムがオンの状態で[-]を3回、[Enter]キーを2回押してもよいです。
参考直接入力がオンとオフは、言語バーで確認します。
オートコレクトオプションを非表示にするには
[Enter]キーを押した後、左側に[オートコレクトのオプション]が表示されるかもしれません。
入力などの次の操作をすると、[オートコレクトのオプション]は消えます。
しかし、気になるようであれば、[Esc]キーを押してください。
[=](イコール)を3回
直接入力で[=](イコール)を3回と、[Enter]キーを1回押してみましょう。
ページ幅に下のような二重線が引けます。
これは日本語入力システムがオンの状態で[=]を3回、[Enter]キーを2回押してもよいです。
[*](アスタリスク)を3回
直接入力で[*]を3回と、[Enter]キーを1回押してみましょう。
ページ幅に下のような点線が引けます。
半角英数モードや半角カタカナモードなら、[*]を3回入力して、[Enter]キーを2回押してもよいです。
ひらがな入力モードで[*]を3回入力して、[スペース]キーで半角に変換して[Enter]キーを2回押してもよいです。
[#](シャープ)を3回
直接入力で[#]を3回と、[Enter]キーを1回押してみましょう。
ページ幅に下のような直線が引けます。
半角英数モードや半角カタカナモードなら、[#]を3回入力して、[Enter]キーを2回押してもよいです。
ひらがな入力モードで[#]を3回入力して、[スペース]キーで半角に変換して[Enter]キーを2回押してもよいです。
[~](チルダ)を3回
●直接入力で[~]を3回と、[Enter]キーを1回押してみましょう。
ページ幅に下のような直線が引けます。
半角英数モードや半角カタカナモードなら、[~]を3回入力して、[Enter]キーを2回押してもよいです。
ひらがな入力モードで[~]を3回入力して、[スペース]キーで半角に変換して[Enter]キーを2回押してもよいです。
罫線の種類を変更するには
キーボードで挿入したページ幅の罫線は、直前の段落に下側罫線として挿入されています。
罫線の種類を変更するは、[線種とページ罫線と網かけの設定]ダイアログボックスの[罫線]タブで行います。
以下の画像は、Word 2010です。
[-](マイナス)を3回入力した罫線を点線に変更してみます。画像は、Word 2010です。
段落罫線が下罫線となるように、罫線の上の段落記号を含んで選択します。
左余白にマウスカーソルを置いて、クリックすると選択しやすいです。
[ホーム]タブの[段落]グループにある[線種とページ罫線と網かけの設定]をクリックします。
[線種とページ罫線と網かけの設定]ダイアログボックスの[罫線]タブが表示されます。
[種類]から点線を選択して、[プレビュー]の下線部分をクリックします。点線に変わったことを確認して[OK]ボタンをクリックします。
直線だった段落罫線が点線に変更されます。
参考段落罫線のカスタマイズについては、以下の記事で解説しています。
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段落罫線のスタイル変更(種類・色・太さなどをカスタマイズ)
Wordで段落罫線のスタイルをカスタマイズする方法です。 段落罫線は、段落に対して罫線を引くので、本文幅に罫線をひくことができます。 [線種 ...
ページ幅に直線を挿入するには、水平線を使う方法もあります。
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本文に水平線を挿入するには
Wordでは、段落や文章の区切りに水平線を使うことができます。 [線種とページ罫線と網かけの設定]ダイアログボックスの[水平線]ボタンをクリ ...
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水平線を罫線メニューから挿入して書式を変更
Wordでは本文内に水平線を挿入することができます。水平線はカーソルの位置の段落が空であれば、その段落に挿入され、段落が空でなければカーソル ...
段落罫線の長さの調整はルーラーで
[Enter]キーを押すと段落罫線になるだけで、[Enter]キーを押さないかぎり罫線になることはありません。
罫線になるのを避けるには、先に[Enter]キーで段落記号を表示しておくなど、入力後に[Enter]キーを押さないで済むように工夫してください。
ただ、段落罫線として活用したほうが便利な場合もあります。段落罫線は、インデントで幅(長さ)を調整することができます。
[オートコレクトのオプション]の設定で自動罫線をオフに
罫線が引けなかった方は、以下の設定を確認してください。
また、上記の設定が煩わしいと感じる場合は、設定でオフにしてください。
[ツール]メニューの[オートコレクトのオプション]をクリックします。
[オートコレクト]ダイアログボックスが表示されます。
[入力オートフォーマット]タブをクリックして開きます。
[入力中に自動で書式設定する項目]の[罫線]のチェックが外れていませんか?
反対に、この設定が迷惑と感じている方は、[罫線]のチェックボックスを外してください。
参考[Enter]キーを押した後に、左側に[オートコレクトのオプション]が表示されます。
これをクリックして、展開するとメニューが表示されます。
[罫線を自動的に作成しない]をクリックしても設定がオフになります。
[オートコレクトのオプション]は、次の操作や[Esc]キーを押すと消えます。
Word 2007以降の[入力オートフォーマット]
Word 2007以降の入力オートフォーマットは、[Wordのオプション]ダイアログボックスの[文章校正]タブの[オートコレクトのオプション]にあります。
以下の画像はWord2019です。
参考キーボードから[Alt]→[T]→[A]の順に押しても[オートコレクト]ダイアログボックスを表示できます。
この[入力オートフォーマット]の[罫線]の設定は、Outlookにもあります。
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署名の作成と挿入(区切り線が罫線になってしまうのを防ぐには)
署名とは自分の名前や連絡先などを入力して作成したもので、メールではメッセージの最後に挿入します。 先に署名を作成しておくと、メールを作成する ...
また、以下の記事では入力オートフォーマットのすべての項目について解説しています。WordとOutlookの設定項目は同じです。
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勝手に書式が変わる?WordとOutlookの自動フォーマットの原因と対策
入力オートフォーマットとは、入力中に自動で書式設定を行う機能です。 例えば、箇条書きや段落番号などを自動で設定してくれます。この機能は、オン ...
矢印やフェイスマークをキーボードから入力
他にキーボードから、矢印やフェイスマークを入力することができます。
フォントサイズは、すべて[24]にしています。
半角で[:]と[(] | ![]() |
半角で[:]と[)] | ![]() |
半角で[:]と[-]と[|] | ![]() |
半角で[<]と[-]を2回 | ![]() |
半角で[<]と[=]を2回 | ![]() |
半角で[<]と[=]と[>] | ![]() |
半角で[=]を2回と[>] | ![]() |
半角で[-]を2回と[>] | ![]() |
参考Windows 11のWord 2021で上記を入力すると、以下のようになります。
オートコレクトの設定
上のフェイスマークや矢印は、オートコレクトのオプションで登録してあるんです。
[ツール]メニューの[オートコレクトのオプション]をクリックします。
[オートコレクト]ダイアログボックスの[オートコレクト]タブを開くとわかりますね。
[入力中に自動修正する]のチェックボックスをオフにすると、変換されなくなります。
スクロールして一番下をみていただくと下のようなものもあります。
[こんにちわ]と入力、確定してみてください。
[こんにちは]に変換されませんか? また、[文の先頭を大文字にする]設定などもここでできます。
使いやすいように設定してくださいね。
参考オートコレクト]ダイアログボックスの[オーコレクト]タブの内容については、以下の記事で解説しています。
オートコレクトの[入力中に自動修正する]の項目には、独自の文字列を追加することもできます。Word 2010で解説しています。
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同じ文字を連続して入力するには
同じ文字を続けて入力するには、初めの文字を入力して確定したら[Alt]キーを押したまま[Enter]キーを連打します。
[Alt]キーと[Enter]キーを押したままにしてもOKです。
または、[Ctrl]キーと[Y]キーを押します。直前の操作を繰り返すショートカットキーです。
[F4]キーでも同じです。
以下のように連続入力できて便利です。テキストボックスや図形の中でも操作できます。
以下は、[ほし]、[おんぷ]、[しかく]、[こめ]と入力して変換しています。
参考繰り返しのショートカットキー[Ctrl]+[Y]と[F4]は、ExcelやPowerPointでも使用できます。
[Alt]+[Enter]は、Wordのみで使用できます。