Windows 10 & Office 2016 Word 2016

2つの文書を左右や上下に並べて表示して同時スクロールもできる

投稿日:2018年3月10日 更新日:

Wordで2つの文書を上下や左右に並べて表示したいということがあります。

簡単なレイアウトをチェックしたいとか、右から左へ文字列をコピー&ペーストしたいというような場合に使用したいですね。

Wordでは、同じ文書内の異なるページを左右に表示できますし、同時にスクロールすることもできます。

[同時にスクロール]ボタン

以下は、2つの文書を同時にスクロールしているところです。

スクロール機能を解除して、左右に並べたり、上下に並べることもできます。

2つの文書を並べて同時にスクロール

3つの場合に分けて解説します。

  • 2つの文書を左右に並べて表示
    2つの文書を左右に並べたいときは、[表示]タブの[ウィンドウ]グループにある[並べて比較]をクリックします。
  • 同一文書を並べて表示
    同じ文書を別ウィンドウで表示したい場合は、[新しいウィンドウを開く]をクリックして[整列]や[並べて比較]の操作をします。左右に異なるページを表示することができます。

参考Wordには、2つの文書を比較して変更箇所を表示する機能もあります。

[元の文書]と[変更された文書]を正確に比較したい場合は[比較]機能を使った方が効率的です。

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また、文書の変更履歴を記録する機能もあります。

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複数の文書を上下に並べて表示

ここでは、サンプルとして[ご案内28年度.docx]と[ご案内30年度.docx]を使用します。

サンプル文書の確認

まず、並べて表示した文書を開いておきます。

ウィンドウの大きさは、異なっていても大丈夫です。

1つの文書で操作します。

2つの文書を開いておきます

[表示]タブの[ウィンドウ]グループにある[整列]ボタンをクリックします。

ポップヒントには、以下のように記されています。

整列

開いているウィンドウを並べて表示し、すべてを一度に確認できるようにします。

[表示]タブの[ウィンドウ]グループにある[整列]ボタンをクリック

2つの文書が上下に均等に表示され並びます。

操作した方の文書が上側に配置されます。

3つ以上の文書を開いている場合は状況によって、自動的に最適化された状態で上下左右に表示されます。

参考Wordの場合は、Excelのようにダイアログボックスは表示されません。

また、3つ以上の文書を左右に均等に並べたり、重ねて表示することはできません。

上下に均等に並んだ2つの文書

2つの文書を左右に並べて表示

2つの文書を左右に並べて表示するには、[表示]タブの[ウィンドウ]グループにある[並べて比較]ボタンをクリックします。

ポップヒントには、以下のように記されています。

並べて比較

ドキュメントを切り替えなくても済むように並べて表示します。こうすると、内容の比較を簡単に行えるようになります。

[表示]タブの[ウィンドウ]グループにある[並べて比較]ボタンをクリック

開いていた2つの文書が左右に均等に並びます。

操作した方の文書が左側に配置されます。

注意[整列]ボタンをクリックするときは、ウィンドウが最小化されている場合は、最小化されているウィンドウは並びませんが、[並べて比較]の場合は、片方のウィンドウは最小化の状態でも並べることができます。

左右の文書で内容やレイアウトを比較したり、文字列を範囲選択して、右の文書から左の文書へドラッグで移動させたり、[Ctrl]キーを使ってコピーしたりすることもできます。

コピーと貼り付けを確認しながら行うことができます。

2つの文書が左右に並んだ

同時にスクロール

この時、既定で[同時にスクロール]も有効になります。

ですから、どちらかの文書で上下にスクロールすると、2つの文書が同時にスクロールされます。

[同時にスクロール]のポップヒントには、以下のように記されています。

同時にスクロール

2つのドキュメントを同時にスクロールします。

これは、ドキュメントを1行ずつ比べたり、違いを調べたりする場合に便利な方法です。

この機能を有効にするには、[並べて比較]をオンにしてください。

[同時にスクロール]ボタン

2つの文書[ご案内28年度.docx]と[ご案内30年度.docx]をスクロールしているところです。

2つの文書を同時にスクロール

参考ウィンドウの大きさを変更したり、配置を変えても、同時にスクロールの機能がオフになることはありません。

また、並べた左右のどちらのファイルで操作しても同時にスクロールさせることができます。

上下に並べてスクロールしたい場合は、[同時にスクロール]をオンにしたまま、[整列]ボタンをクリックします。

同時にスクロールをオフにするには

[同時にスクロール]の機能をオフにするには、[同時にスクロール]のボタンをクリックします。

文書ごとにスクロールできるようになります。

左右の配置は変わりません。

ウィンドウの位置を元に戻す

ウィンドウの大きさや、配置を変更している場合でも、[ウィンドウの位置を元に戻す]ボタンをクリックすると、既定の配置になり左右に均等に並べることができます。

ポップヒントには、以下のように記されています。

参考左右に並べて表示したいのに、並ばないというような場合は、一度この[ウィンドウの位置を元に戻す]ボタンをクリックしてみてください。

ウィンドウの配置を元に戻す

比較するドキュメントを並べて配置し、画面上に均等に表示されるようにします。

この機能を使うには、[並べて比較]をオンにしてください。

[ウィンドウの位置を元に戻す]ボタン

3つ以上のファイルを開いているとき

[並べて比較]は、2つの文書を対象にしたものですから、3つ以上のファイルを開いているときに、[並べて比較]ボタンをクリックすると、[並べて比較]ダイアログボックスが表示されます。

アクティブになっている文書と並べて比較したい文書を1つ選択します。

[並べて比較]ダイアログボックス

[並べて比較]をオフにするには

[並べて比較]をオフにするには、再度 [表示]タブの[ウィンドウ]グループにある[並べて比較]ボタンをクリックします。

[表示]タブの[ウィンドウ]グループにある[並べて比較]

同一文書を並べて表示

同一文書の異なるページを上下や左右に並べる方法です。

まず、文書を開いておきます。

そして、1ページ目と3ページ目を左右に並べたいとします。

[表示]タブの[ウィンドウ]グループにある[新しいウィンドウを開く]ボタンをクリックします。

ポップヒントには、以下のように記されています。

新しいウィンドウを開く

ドキュメントを別々のウィンドウで開き、同時にそれぞれの場所で作業できるようにします。

[表示]タブの[ウィンドウ]グループにある[新しいウィンドウを開く]ボタン

タイトルバーを見ると、下のように[複数ページサンプル.docx:1]と[複数ページサンプル.docx:2]となっています。

同じ文書ですが、ファイル名の後ろに番号が付けられています。

[複数ページサンプル.docx:1]の方が操作していたファイルです。

ファイル名の後ろに番号が付いた2つの文書

この後、[表示]タブの[ウィンドウ]グループにある[整列]をクリックすると、[複数ページサンプル.docx:1]と[複数ページサンプル.docx:2]は上下に均等に並びます。

上下に並んだ同じ文書

[並べて比較]をクリックすると、左右に並びます。

[同時にスクロール]のボタンをクリックしてオフにします。

[同時にスクロール]のボタンをクリックしてオフ

参考左右に並ばないときは、[ウィンドウの位置を元に戻す]ボタンをクリックしてみてください。

[ウィンドウの位置を元に戻す]ボタンをクリック

そして、[複数ページサンプル.docx:2]のほうで3ページ目を表示します。

以下のように、左側に1ページ目、右側に3ページ目を表示することができます。

このまま、片方のウィンドウの文書で編集すると、もう一方のウィンドウの文書にも反映されます。

同じ文書を複数のウィンドウで開いた場合は、タイトルバーにはファイル名の後ろに番号が付けらたものが表示されますが、ウィンドウを閉じてウィンドウが1つになれば、タイトルバーに表示されていた番号は消えます。

同一文書の1ページ目と3ページ目が左右に並んで表示された

参考同一文書を上下に分割表示するには、[分割]コマンドを使用します。

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そして、クイックアクセスツールバーの[新規作成]ボタンをクリックします。

参考ショートカットキーは、[Ctrl]+[N]ですね。

キーボード[Ctrl」+[N]

クイックアクセスツールバーの新規作成

そして、新規文書の[表示]タブの[ウィンドウ]グループにある[並べて比較]をクリックします。

[同時にスクロール]のボタンをクリックしてオフにします。

[並べて比較]をクリック、[同時にスクロール]のボタンをクリックしてオフ

そうすると、左側に新規文書、右側に既存文書を並べることができます。

左側に新規文書、右側に既存文書

参考Wordには、2つの文書を比較して変更箇所を表示する機能があります。

元の文書と変更された文書を正確に比較したい場合に便利です。

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