Word2013の新機能です。
Word2013では、図形や画像、テキストボックス、ワードーアートを移動させる時に余白の境界線やページの中央が分かる緑の線が表示されるようになりました。
配置ガイドには、[ページガイド][余白ガイド][段落ガイド]の3つがあります。
位置揃えなどの時には便利だと思います。また、グリッド線についても解説します。
配置ガイドとグリッド線は、同時に使用はできません。
配置ガイドを使用するには
[配置ガイドの使用]をオンにする方法です。
[図ツール]-[書式]タブの[配置]から
1つの図を選択して、[図ツール]-[書式]タブにある[配置]から[配置ガイドの使用]をクリックします。
[配置ガイド]の表示/非表示は簡単に切り替えられますね。
[配置ガイドの使用]のポップヒントには、以下のように記されています。
配置ガイドの使用
ドキュメント内でのオブジェクトの配置に役立つガイドを表示します。
[ページレイアウト]-[配置]から
図形を選択していなくても、[ページレイアウト]タブの[配置]グループにある[配置]から[配置ガイドの使用]をクリックして表示できます。
参考Word2016以降は、[ページレイアウト]タブは[レイアウト]という表記になっています。以下の画像は、Word2019です。
配置ガイドの詳細設定
[配置ガイド]を詳細に設定したい場合は[グリッドとガイド]ダイアログボックスを表示させます。
[グリッドとガイド]ダイアログボックスの表示
1つの図を選択して、[書式]タブにある[配置]から[グリッドの設定...]をクリックします。
図形を選択していない場合でも設定できます。
[ページレイアウト]タブの[配置]グループにある[配置]から[グリッドの設定...]をクリックします。
[グリッドとガイド]ダイアログボックスが表示されます。
[配置ガイド]にある[ページガイド][余白ガイド][段落ガイド]のチェックボックスをオン/オフにして設定します。
もう1つ、[グリッドとガイド]ダイアログボックスを表示させる方法があります。
[ページレイアウト]タブの[ダイアログボックス起動ツール]をクリックして、[ページ設定]ダイアログボックスを表示させます。
[文字数と行数]タブの[グリッド線...]をクリックすると[グリッドとガイド]ダイアログボックスを表示できます。
ただ、[ページ設定]から起動して設定すると、[グリッドとガイド]ダイアログボックスで設定したあと、[ページ設定]ダイアログボックスに戻ります。
参考Wordの[ページ設定]ダイアログボックスは、水平ルーラーの上部をダブルクリックして表示することができます。
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配置ガイドの種類
詳細設定からもわかるように、配置ガイドには、[ページガイド][余白ガイド][段落ガイド]の3つがあります。
[ページガイド]は、ページの上下中央と左右中央に表示されます。
[余白ガイド]のみをオンにしても[ページガイド]も表示されるようです。
ただし、図や画像の[文字列の折り返し]が[上下]の場合は、段落ガイドは表示されません。
参考PowerPointは2010からスマートガイドという似たような機能があります。
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配置ガイドとグリッド線の同時使用はできない
[グリッドとガイド]ダイアログボックスで、[グリッド線を表示する]のチェックボックスをオンにすると、[配置ガイドの表示]のチェックボックスは自動的にオフになります。
[配置ガイド]と[グリッド線]は、同時には使用できないということですね。
また、描画キャンバス内では、[グリッド線]は表示できますが、[配置ガイド]は使用できません。
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グリッド線の表示
グリッド線をオンにすると、下のようになります。
画像を選択しているときは、[配置]から[グリッド線の表示]をクリックして表示できます。
描画キャンバスにグリッド線を表示する場合も、同じです。
ここでも、[グリッド線の表示]をオンにすると、[配置ガイドの使用]は自動的にオフになります。
ポップヒントには以下のように記されています。
グリッド線の表示
オブジェクトをきれいにそろえて配置できるよう、ドキュメントの背景にグリッド線を表示します。
グリッド線を使うと、その他のオブジェクトにオブジェクトを揃えたり、ページ上の特定の位置にオブジェクトを揃えることが簡単になります。
[表示]タブから設定
グリッド線は、画像を挿入していなくても、[表示]タブの[表示]グループの[グリッド線]から設定できます。
参考[ページ設定]ダイアログボックスを表示させて、[文字数と行数]タブの[グリッド線]をクリックすると、[グリッドとガイド]ダイアログボックスが表示されますので、そこから設定して表示することもできます。
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通常、ダイアログボックスを表示したい場合は、リボンのグループ名の右側にある[ダイアログボックス起動ツール]ボタンをクリックして表示させますが ...
グリッド線の詳細設定
[グリッド線の設定]にある[文字グリッド線の間隔]と[行グリッド線の間隔]は、直接入力できます。
単位は、[字]と[行]となっていますが、[10mm]のように単位付きで設定できます。
以下の画像では、[10mm]としていますが、[1cm]としても設定できます。
一度[グリッドとガイド]ダイアログボックスを閉じると、自動的に単位は[字]と[行]になります。
常に表示を[mm]にするには、オプションで設定します。
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グリッド線をマス目にするには
[グリッドの表示]で[文字グリッド線を表示する間隔]と[行グリッド線を表示する間隔]を[1]にすると、以下のようになります。
参考グリッド線をマス目にすると、図形の曲線を描くときにも便利です。
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ページ全体にグリッド線を表示するには
[左上余白を基準にする]をオフにすると、ページ全体にグリッド線が表示されます。
参考[描画オブジェクトをほかのオブジェクトに合わせる]の設定は、[配置ガイド]や[グリッド線]がオフでもオンでも設定できますが、[グリッド線が非表示のときに描画オブジェクトをグリッド線に合わせる]は、配置ガイドをオンにすると、自動的にオフになります。
グリッド線は、印刷することはできません。
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