Word 2024

[1行の文字数を指定時に右のインデント幅を自動調整する]について

投稿日 2026年5月10日   更新日 

Wordの段落設定には[1行の文字数を指定時に右のインデント幅を自動調整する]という項目があります。

しかし実際に使ってみると、オンとオフでどのような違いが出るのか分かりにくく、私自身、この機能の挙動に疑問を持っていました。

そこで、複数の Wordのバージョン、ファイル形式(.doc/.docx)、フォント(MS 明朝/MSP 明朝)を使い、同じ条件で実際に動作を確認しました。

この記事では、私が実機で検証した結果として、どの条件で違いが現れ、どの条件では変化しないのかを整理します。

Word の段落設定[1行の文字数を指定時に右のインデント幅を自動調整する]

検証のきっかけ

Wordの[段落]ダイアログボックスの[インデントと行間隔]タブに[1行の文字数を指定時に右にインデント幅を自動調整する]という項目があります。

[段落]ダイアログボックスの[インデントと行間隔]タブにある[1行の文字数を指定時に右にインデント幅を自動調整する]

以前から、この設定について不思議に思っていました。

既定では、オンになっていますが、オフにしても何も変化がなかったからです。

もちろん、1行の文字数を指定時ということなので、[ページ設定]ダイアログボックスで[文字数と行数を指定する]の設定にしています。

[ページ設定]ダイアログボックスで[文字数と行数を指定する]

Word 2024で検証

Word 2024で検証します。

[レイアウト]タブの[ページ設定]グループにある[ページ設定]をクリックします。

[レイアウト]タブの[ページ設定]グループにある[ページ設定]

[ページ設定]ダイアログボックスの[文字数と行数]タブの[文字数と行数を指定する]を選択して、[OK]ボタンをクリックします。

[ページ設定]ダイアログボックスの[文字数と行数]タブの[文字数と行数を指定する]

[レイアウト]タブの[段落]グループにある[段落の設定]をクリックします。

[レイアウト]タブの[段落]グループにある[段落の設定]

[段落]ダイアログボックスの[インデントと行間隔]タブの[1行の文字数を指定時に右のインデント幅を自動調整する]をオン、またはオフにして比較します。

既定はオンになっています。

Word 2024の段落の配置の既定は[左揃え]です。

[段落]ダイアログボックスの[インデントと行間隔]タブの[1行の文字数を指定時に右のインデント幅を自動調整する]

違いはありません。

[1行の文字数を指定時に右のインデント幅を自動調整する]をオンとオフにしたときの結果(違いはなし)

[レイアウト]タブの[段落]グループにある[インデント]で[右:5字]にしてみますが、[1行の文字数を指定時に右のインデント幅を自動調整する]のオン/オフの違いはありません。

[インデント]を[右:5字]に設定

参考フォントを変えたりもしてみましたが、違いは出ませんでした。

Word 2024以外のバージョンでも、ファイル形式(.docx )では違いは出ませんでした。

ファイル形式(.doc)では違いが出る

[段落]ダイアログボックスの[1行の文字数を指定時に右のインデント幅を自動調整する]は、古くからある項目です。

もしかしたらと思い、[Word 97-2003 文書(*.doc)]で保存してみました。

Word 2003までは、拡張子[.doc ]が標準のファイル形式でした。

[名前を付けて保存]ダイアログボックスのファイル種類[Word 97-2003 文書(*.doc)]

[ページ設定]ダイアログボックスで[文字数と行数を指定する]を選択した設定で、インデントの設定はしていません。

フォントも既定の[游明朝]です。

違いがでました。

[1行の文字数を指定時に右のインデント幅を自動調整する]をオン/オフの違い

フォントによる違い

ファイル形式(.doc)であれば、設定の違いが出ることが分かりました。

Word 2013までの既定フォントのは、[MS明朝]だったので[MS明朝]に変更してみました。

違いは出ません。

フォント[MS明朝]に変更

[MSP明朝]に変更しても違いは出ません。

フォント[MSP明朝]に変更

しかし、段落のインデントを設定すると、違いがでます。

フォント[MS明朝]で、右インデントを[5字]に設定した結果です。違いが出ています。

[MS明朝]でインデントを[5字]に設定した結果

フォント[MSP明朝]で、右インデントを[5字]に設定した結果です。違いが出ています。

[MSP明朝]でインデントを[5字]に設定した結果

ファイル形式(.doc)であっても、[MS明朝]や[MSP明朝]では、ページ設定での文字数を指定し、さらにインデントを設定すると、[1行の文字数を指定時に右のインデント幅を自動調整する]のオン/オフの違いが現れます。

文字数指定だけでは違いは出ず、インデントの設定をすることで違いが現れます。

游明朝など一部のフォントでは、インデントなしでも違いが出る場合があります。

字送りによる違いについて

文字数を指定すると、Wordが自動的に字送りを計算して行幅にぴったり収めるため、この状態ではオン/オフの違いは出ないことがあります。

字送りを手動で変更すると行幅に余りが生じ、ファイル形式(.doc)ではオン/オフの違いがはっきり現れます。

游明朝など一部のフォントでは、字送りの自動計算でも余りが発生しやすく、インデントなしでも違いが出る場合があります。

例えば、[文字数]を[32]にすると、[字送り]は自動で[13.3pt]になります。

フォントは[游明朝]で右インデントは[5字]にしています。

[ページ設定]ダイアログボックスの[字送り](13.3pt)

[1行の文字数を指定時に右のインデント幅を自動調整する]のオンとオフの違いは出ません。

文字数指定の自動計算では行幅にぴったり収まるため余りが出ず、この状態ではオン/オフの違いが現れません。

右インデント[5字]に設定した[1行の文字数を指定時に右のインデント幅を自動調整する]のオンとオフの結果(違いなし)

[字送り]を手動で[13pt]にします。

[ページ設定]ダイアログボックスの[字送り](13pt)

[1行の文字数を指定時に右のインデント幅を自動調整する]のオンとオフの違いが現れます。

右インデント[5字]に設定した[1行の文字数を指定時に右のインデント幅を自動調整する]のオンとオフの結果(違いあり)

段落を範囲選択すると、違いが分かりやすいです。

[1行の文字数を指定時に右のインデント幅を自動調整する]のオンとオフの段落を範囲選択

参考Word の既定の段落配置はバージョンによって異なります。

Word 2021(永続版)までは日本語 Normalスタイルは[両端揃え]ですが、Microsoft 365のWordとWord 2024では既定が[ 左揃え]に変更されています。

[両端揃え]の場合、Wordが行末を揃えるために文字間隔を自動調整するため、右インデント自動調整の現象が見えにくくなります。

過去バージョンで現象を再現する場合は、段落を[ 左揃え] に変更して確認してください。

[左揃え]と[両端揃え]

仕様についての補足

ファイル形式(.docx)では、今回のような違いが出ない理由が、現時点で仕様なのかどうかは分かりません。ただ、ファイル形式(.doc)でしか違いが出ないというのは、少し不自然だと感じています。

今後のバージョンで動作が変わる可能性もありますし、変わらない可能性もあります。

現時点では「ファイル形式(.docx)では違いが出ない」「ファイル形式(.doc)では条件によって違いが出る」という事実だけを確認できました。

最後に、今回の検証で違いが出やすかった条件をまとめておきます。

  • ファイル形式が .doc(互換モード)のとき
  • 左揃え のとき(両端揃えでは現象が隠れる)
  • インデントを設定したとき(MS 明朝/MSP 明朝)
  • 游明朝など一部フォントでは、インデントなしでも違いが出る
  • 字送りを手動で変更すると違いが出やすい

同じ設定でも、ファイル形式(.docx)では違いが出ず、ファイル形式(.doc)では違いが出るという結果になりました。

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