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PowerPivotのスライサーの配置(左右に配置と上下に配置)

投稿日:2017年1月9日 更新日:

スライサーとは、テーブルやピボットテーブルでデータのフィルタリングを視覚的に実行することができるものです。

Excel2013では、スライサーを左右や上下に配置する機能は、[POWERPIVOT]タブにあります。

2つのスライサー

PowerPivotのピボットテーブルだけでなく、テーブルやピボットテーブルでもスライサーの配置機能は使えます。

参考Excel2016以降は、[POWERPIVOT]タブに[スライサーの配置]グループはありません。よって、[左右に配置]と[上下に配置]のコマンドもありません。

[オプション]タブの[オブジェクトの配置]から配置することはできます。

Excel2010のPowerPivotのスライサー

Excel2010では、PowerPivotで作成したピボットテーブルには、フィールドリストに[垂直スライサー]と[水平スライサー]というのがありました。

powerpivot2010のフィールドリスト

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Excel2013のPowerPivotのピボットテーブルには、[垂直スライサー]も[水平スライサー]もありません。

powerpivot2013のフィールドリスト

どこに消えたのだろうと思ったのですが、[POWERPIVOT]タブにちゃんとその機能はありました。

スライサーの表示

まず、ピボットテーブルで[分析]タブをクリックして、[フィルター]グループにある[スライサー]をクリックします。

スライサーとは、ポップヒントにも書いてあるとおり、データのフィルタリングを視覚的に実行することができるものです。

ポップヒントには以下のように記されています。

スライサー

スライサーを使って、データのフィルター処理を視覚的に実行します。

スライサーを使うと、テーブルやピボットテーブル、ピボットグラフ、キューブ関数のフィルター処理が速くなり、簡単になります。

[分析]タブの[フィルター]グループにある[スライサー]

[スライサーの挿入]が表示されます。

ここでは、[社員ID]と[出荷先名]のチェックボックスをオンにして、[OK]ボタンをクリックします。

[社員ID]と[出荷先名]の2つのスライサーが表示されます。

[スライサーの挿入]ダイアログボックス

POWERPIVOTタブのスライサーの配置

この2つのスライサーを[Ctrl]キーや[Shift]キーを使って選択します。

スライサーの選択

左右に配置

[POWERPIVOT]タブをクリックして、[スライサーの配置]グループにある[左右に配置]をクリックします。

下のような配置になります。

[POWERPIVOT]タブの[左右に配置]

参考1つのスライサーを選択していても動作はします。1つのスライサーを選択している場合は、ピボットテーブルに合わせて配置されます。

スライサーを選択していない場合は、以下のメッセージウィンドウが表示されます。

スライサーを配置するには、1つ以上のスライサーを選択し、ほかのオブジェクトの選択を解除する必要があります。

[スライサーを配置するには、1つ以上のスライサーを選択し、ほかのオブジェクトの選択を解除する必要があります。]のメッセージウィンドウ

上下に配置

[スライサーの配置]グループの[上下に配置]をクリックすると、以下のような配置になります。

[POWERPIVOT]タブの[上下に配置]

[オプション]タブの[オブジェクトの配置]から配置

[スライサーツール]の[オプション]タブにも[配置]があります。

Excel2016以降は、[POWERPIVOT]タブに[スライサーの配置]グループはありませんが、[オプション]タブの[配置]から操作することができます。

オブジェクトの配置

選んだオブジェクトをページのどの場所に配置するのかを決めます。

オブジェクトをページの余白や端に揃える場合に便利です。複数のオブジェクトの間隔が等しくなるように揃えることもできます。

[オプション]タブの[オブジェクトの配置]

この[配置]のメニューからスライサーを揃えることもできます。

[配置]のメニュー

参考スライサーは、Excel2013以降はテーブルでも使用できるようになっています。

以下の記事では、スライサーのカスタマイズ(列数・配色・大きさ・配置)についても解説しています。ピボットテーブルでも同じ設定ができます。

テーブルでもスライサーの挿入ができる(フィルター処理を視覚的に)

Excel2013では、テーブルでも[スライサー]が使用できるようになりました。 以下のようなスライサーを使った絞り込みを行うことができます ...

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スライサーについては、以下の記事でも解説しています。

ピボットテーブルのレポートの接続とフィルターの接続

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Excel2016では、スライサーに複数選択ボタンが追加されています。

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