Excelでテーブルを作成した後、テーブルのサイズを変更する方法です。
また、テーブルを通常の表に変換する方法と、自動拡張の設定についても解説します。
テーブルの機能については、以下の記事を参照してください。
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テーブルのサイズ変更
テーブル内のセルをアクティブにして、[デザイン]タブにある[テーブルのサイズ変更]をクリックします。
ポップヒントには、以下のように記されています。
テーブルのサイズ変更
行や列を追加または削除して、テーブルのサイズを変更します。
[テーブルのサイズ変更]ダイアログボックスが表示されますので、[ダイアログボックス拡大/縮小]ボタンをクリックして、範囲を指定します。
テーブルの範囲をセル[A1]からセル[F9]までに変更してみました。以下のようになります。
また、テーブルの右下角にマウスを合わせて、ドラッグで変更することもできます。
右クリックのショートカットメニューから
セルを選択して、右クリックしてショートカットメニューを表示します。
[挿入]からテーブルの列の左や右へ列を追加することができます。
選択するセルは先頭行でなくても構いません。
[テーブルの列(右)]が表示されるのは、テーブルの右端の列のセルのみです。
- テーブルの列(左)
- テーブルの列(右)
- テーブルの上(上)
参考テーブルの隣接するセルに文字や数値を入力すると、テーブルは自動拡張されます。ショートカットメニューから列を挿入しなくても自動的に拡張されます。
見出しは自動的に付けられます。
ただ、Microsoft 365のExcelにある[挿入]タブの[チェックボックス]は、隣接セルに挿入しても自動拡張にはなりません。
テーブルに変換する前に挿入した場合は、テーブルに変換できますが、自動拡張にはなりません。テーブルの行や列を追加した後に挿入してください。
Excelにチェックボックスを簡単に挿入できる機能が追加された
テーブル範囲の自動拡張の設定
設定にもよりますが、テーブルを作成後、列や行を追加すると自動的に拡張されます。
自動的に拡張されたくない、あるいは、自動的に拡張したいのに拡張されない場合は、[オートコレクト]ダイアログボックスの[入力フォーマット]で確認してください。
[ファイル]タブをクリックしてBackstageビューを表示して、[オプション]をクリックします。
[Excelのオプション]ダイアログボックスが表示されますので、[文章校正]タブを選択して[オートコレクトのオプション]をクリックします。
キーボードから[Alt]→[T]→[A]の順に押しても、[オートコレクト]ダイアログボックスを表示できます。
[オートコレクト]ダイアログボックスが表示されます。
[入力オートフォーマット]タブの[入力中に自動で行う処理]にある[テーブルに新しい行と列を含める]のチェックボックスを確認します。
オンの場合は、自動拡張されます。
テーブルの自動拡張が役立つ場合
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テーブルの解除
テーブルの通常のデータ範囲に変更する方法です。
テーブルは便利な機能なのですが、一部の機能が制御されます。もし、優先させたい機能があれば、テーブルを範囲に変換して通常の表にしてください。
以下の記事にまとめています。
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テーブル内のセルをアクティブにして、[デザイン]タブの[ツール]グループにある[範囲に変換]をクリックします。
データは保持されますし、数式なども消えることはありません。
範囲に変換
このテーブルを通常のセルの範囲に変換します。
データはすべて保持されます。
以下のメッセージウィンドウが表示されますので、[はい]をクリックします。
テーブルを標準の範囲に変更しますか?
テーブルの機能が解除されます。
セルの背景色、文字色、罫線などの書式はテーブルのままになります。
範囲に変換した後、書式をクリアする方法については、以下を参照してください。
また、書式を残したくなければ、先にテーブルのスタイルをクリアして、[範囲に変換]を実行する方法もあります。
参考ピボットテーブルを通常の表に変換するには、ピボットテーブルをコピーして[値]の貼り付けをします。
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