ピボットテーブルで下のような前年比を求める方法です。
商品(A、B、C)ごとの2010年5月と2011年5月の売上を比較しています。
ここでは、前年比を求めますが、同じ方法で前月比を求めることもできます。
この記事の目次
ピボットテーブルのフィールドリストの配置
ピボットテーブルのレイアウトは、以下の画像のようになっています。
列に[販売日]、行に[機種]、値に[売上額]を配置しています。
ピボットテーブルのレイアウトは、既定の[コンパクト形式]表示です。
日付のグループ化
[販売日]で右クリックして、ショートカットメニューから[グループ化]をクリックします。
[グループ化]ダイアログボックスが表示されますので、[月]と[年]を選択して[OK]ボタンをクリックします。
参考Excel2016以降は、日付/時刻列のグループ化が自動で行われるようになっています。
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また、グループ化がうまくいかない場合は、以下の記事を参考にしてみてください。
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求めたい月を選択
列ラベルのフィルターボタンをクリックして、[5月]を選択します。
この列ラベルのフィルターが[月]ではなく、[年]が表示された場合は、[月]フィールドを選択した後、フィルターボタンをクリックしてください。
ピボットテーブルは下のようになります。
参考同年の前月比を求めたい場合は、[5月]と[6月]などを選択して表示するようにします。
[総計]の表示を[列のみ集計に変更]
[デザイン]タブの[レイアウト]グループにある[総計]から[列のみ集計を行う]をクリックします。
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前年比フィールドとなる[売上額]を[値]エリアへ追加
[売上額]フィールドを[値]エリアへドラッグします。
[合計/売上額2]となります。
ショートカットメニューから[計算の種類]-[基準値に対する比率]を選択
追加した[合計/売上額2]の列見出しを選択して、右クリックします。
同じ列内のセルを選択しても同じです。
ショートカットメニューから[計算の種類]-[基準値に対する比率]をクリックします。
参考ここのメニューがExcel2010から新しくなりました。
Excel2007とは異なりますので注意してください。
下のような[計算の種類]ダイアログボックスが表示されます。
[基準フィールド]に[年]、[基準アイテム]に[(前の値)]を選択します。
[OK]ボタンをクリックします。
Excel2007の場合
Excel2007の場合は、ショートカットメニューから[値フィールドの設定]をクリックして設定します。
[値フィールドの設定]ダイアログボックスの[計算の種類]タブで以下のように設定します。
- [基準フィールド]-年
- [基準アイテム]-(前へ)
参考Excel2010以降でもショートカットメニューに[値フィールドの設定]がありますので、同じように設定できます。
ただ、ショートカットメニューの[計算の種類]のほうが見つけやすいと思います。
[100.00%]となっている列を非表示設定
ピボットテーブルは以下のようになります。
[100.00%]となっているC列は非表示にします。
フィールド名を[前年比]に変更
フィールド名を[合計/売上額2]から[前年比]に変更します。
表示形式を桁区切りに変更
最後に数値の表示形式を桁区切りにしたいので、ピボットテーブル内でクリックして、ショートカットメニューから[表示形式]をクリックします。
[セルの書式設定]の[数値]を選択して[桁区切り]のチェックボックスをオンにします。
ユーザー定義で百万単位にしたい場合などは、百万単位で表示したいを参照してください。
結果、以下のようなピボットテーブルが完成します。
[列ラベル]と[行ラベル]は、[コンパクト形式]なので表示されています。文字列は編集できます。
[表形式]か[アウトライン形式]に変更すると、フィールド名が自動的に表示されます。また、非表示にすることもできます。
参考右クリックで表示される[計算の種類]については、Microsoftの以下のページを参照してください。
求めたい計算結果を簡単に表示できるかもしれません。
ピボット テーブルの値フィールドに別の計算を表示する - Microsoft サポート(Microsoft)
以下のページもお役に立てると思います。
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他バージョンでもピボットテーブルに関する記事をアップしています。
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