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ピボットテーブルの小計と総計の表示/非表示の方法と集計の変更

投稿日:2017年1月9日 更新日:

ピボットテーブルで小計と総計を表示、または非表示にする方法です。

小計は、行または列に複数のフィールドを配置しているときに使用します。

グループの先頭、または末尾に表示することができますが、ピボットテーブルのレイアウトによっては、先頭には表示できない場合もあります。

総計は、行のみや列のみに表示したりすることができます。

小計と総計の表示/非表示は、[ピボットテーブル ツール]の[デザイン]タブから設定します。

小計と総計を表示したピボットテーブル

小計を先頭・末尾に表示する

ピボットテーブルの[行ラベル]に1つのフィールドリストしかない場合は、小計は必要ありません。

[行ラベル]に1つのフィールドを配置したピボットテーブル

[行ラベル]または[列ラベル]に2つ以上のフィールドを配置したときに小計を使用します。

ここでは、[行ラベル]に2つのフィールドを配置しています。

[行ラベル]に2つのフィールドを配置したピボットテーブル

小計の表示

小計をピボットテーブルに表示するには、[ピボットテーブル ツール]-[デザイン]タブの[レイアウト]グループにある[小計]から設定します。

  • 小計を表示しない
  • すべての小計をグループの末尾に表示する
  • すべての小計をグループの先頭に表示する

[デザイン]タブの[レイアウト]グループにある[小計]

すべての小計をグループの末尾に表示する

各グループの末尾に表示するには、[すべての小計をグループの末尾に表示する]を選択します。

[小計]の[すべての小計をグループの末尾に表示する]

グループの小計が末尾に表示されます。以下のレイアウトは、[表形式]です。

すべての小計をグループの末尾に表示したピボットテーブル

参考小計行を挿入してレポートが見づらくなったと感じたら、空白行を挿入するとグループ単位を目立たせることができます。

アイテムの後ろに空白行を入れる

空白行を挿入したピボットテーブル

すべての小計をグループの先頭に表示する

レイアウトが[表形式]のままでは、[すべての小計をグループの先頭に表示する]を選択しても先頭には表示されません。

[小計]の[すべての小計をグループの先頭に表示する]

表示形式を[コンパクト形式]か[アウトライン形式]に変更すると、グループの先頭に表示されます。

[デザイン]タブの[レイアウト]グループの[レポートのレイアウト]から変更できます。

[レポートのレイアウト]の[コンパクト形式]と[アウトライン形式]

小計を先頭に表示している[コンパクト形式]です。

小計を先頭に表示している[コンパクト形式]

小計を先頭に表示している[アウトライン形式]です。

小計を先頭に表示している[アウトライン形式表示]

[コンパクト形式]と[アウトライン形式]では、末尾に表示することもできます。

参考ピボットテーブルのレイアウトについては、以下の記事で詳しく解説しています。

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ショートカットメニューから小計を表示/非表示

小計の表示は、行ラベルで右クリックしてショートカットメニューからも設定できます。

["○○"の小計]のチェックをオン、またはオフにして設定します。

ショートカットメニューの["都道府県"の小計]

小計を表示したくない場合は[小計を表示しない]を選択

[コンパクト形式]、[アウトライン形式]、[表形式]のどのレイアウトに切り替えても、既定では小計が表示されます。

ピボットテーブルのレイアウト変更(従来の表形式で表示するには)

Excel2010でピボットテーブルを作成し、行ラベルに2つ以上のフィールドがある場合、行ラベルは縦に並びます。 このレイアウトを変更する方 ...

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ピボットテーブル作成時のレイアウトは、[コンパクト形式]です。グループの先頭に表示されます。

ピボットテーブル作成時のコンパクト形式表示

[小計を表示しない]を選択すると、

[小計]の[小計を表示しない]

以下のようになります。

[小計を表示しない]は、どのレイアウトを選択していても設定できます。

すべてのグループの小計が非表示になります。

小計を表示していないピボットテーブル

集計フィールドの設定(個数や平均を表示)

集計フィールドは、既定では合計値が表示されますが、平均や個数を表示することもできます。

集計行の項目で右クリックします。ショートカットメニューから[フィールドの設定]をクリックします。

ショートカットメニューから[フィールドの設定]

[フィールドの設定]ダイアログボックスが表示されます。

既定では[自動]が選択されています。

[合計]と[平均]など複数の集計を表示することもできます。

ここでは、[指定]を選択して、[データの個数]を選択してみます。

[フィールドの設定]ダイアログボックスで[指定]-[データの個数]

以下のように表示されます。

[〇〇のデータの個数]の文字列は編集できません。

[自動]が選択されている場合は修正できますが、[指定]した場合の文字列の編集はできません。

データの個数を表示したピボットテーブル

参考複数の小計を表示した場合は、[コンパクト形式]、[アウトライン形式]であっても小計を先頭に表示することはできません。

総計の表示/非表示

既定では、行も列も[総計]が表示されます。

[デザイン]タブの[レイアウト]グループにある[総計]から、目的にあったものを選択します。

  • 行と列の集計を行わない
  • 行と列の集計を行う
  • 行のみ集計を行う
  • 列のみ集計を行う

[デザイン]タブの[レイアウト]グループにある[総計]

[行のみ集計を行う]を選択すると以下のようになります。

以下のピボットテーブルのレイアウトは、[表形式]です。

[行のみ集計を行う]を選択したピボットテーブル

参考[総計]の文字は、セルにカーソルを移動して編集することができます。行と列のどちらかの文字を変更します。

小計行の文字も同じように修正できます。ピボットテーブルの数値以外の文字列は修正することができます。

[総計]の文字を[合計]に変更したピボットテーブル

[小計]や[総計]のセルをダブルクリックして詳細を表示

ピボットテーブルでは、数値のセルをダブルクリックすると、新しいシートに明細が表示されます。

この機能は、[ドリルスルー]と呼ばれます。

[小計]や[総計]のセルもダブルクリックすると、その集計となった明細が新しいシートに表示されます。

[東京都]の機種[810P]の小計をダブルクリックしてみます。

[東京都]の機種[810P]の小計

新しいシートに明細がテーブルで表示されます。

新しいシートに作成されたテーブル

ドリルスルーは、右クリックしてショートカットメニューから[詳細の表示]をクリックして実行することもできます。

ショートカットメニューの[詳細の表示]

ピボットテーブルの右下の[総計]のセルをダブルクリックすると、ピボットテーブルのすべての元データがテーブルとして表示されます。

ピボットテーブルの右下の総計セル

参考ドリルスルーができない場合は、以下の記事を参照して設定を確認してみてください。

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