ピボットテーブルで小計と総計を表示、または非表示にする方法です。
小計は、行または列に複数のフィールドを配置しているときに使用します。
グループの先頭、または末尾に表示することができますが、ピボットテーブルのレイアウトによっては、先頭には表示できない場合もあります。
総計は、行のみや列のみに表示したりすることができます。
小計と総計の表示/非表示は、[ピボットテーブル ツール]の[デザイン]タブから設定します。
この記事の目次
小計を先頭・末尾に表示する
ピボットテーブルの[行ラベル]に1つのフィールドリストしかない場合は、小計は必要ありません。
[行ラベル]または[列ラベル]に2つ以上のフィールドを配置したときに小計を使用します。
ここでは、[行ラベル]に2つのフィールドを配置しています。
小計の表示
小計をピボットテーブルに表示するには、[ピボットテーブル ツール]-[デザイン]タブの[レイアウト]グループにある[小計]から設定します。
- 小計を表示しない
- すべての小計をグループの末尾に表示する
- すべての小計をグループの先頭に表示する
すべての小計をグループの末尾に表示する
各グループの末尾に表示するには、[すべての小計をグループの末尾に表示する]を選択します。
グループの小計が末尾に表示されます。以下のレイアウトは、[表形式]です。
参考小計行を挿入してレポートが見づらくなったと感じたら、空白行を挿入するとグループ単位を目立たせることができます。
すべての小計をグループの先頭に表示する
レイアウトが[表形式]のままでは、[すべての小計をグループの先頭に表示する]を選択しても先頭には表示されません。
表示形式を[コンパクト形式]か[アウトライン形式]に変更すると、グループの先頭に表示されます。
[デザイン]タブの[レイアウト]グループの[レポートのレイアウト]から変更できます。
小計を先頭に表示している[コンパクト形式]です。
小計を先頭に表示している[アウトライン形式]です。
[コンパクト形式]と[アウトライン形式]では、末尾に表示することもできます。
参考ピボットテーブルのレイアウトについては、以下の記事で詳しく解説しています。
-
ピボットテーブルのレイアウト変更(従来の表形式で表示するには)
Excel2010でピボットテーブルを作成し、行ラベルに2つ以上のフィールドがある場合、行ラベルは縦に並びます。 このレイアウトを変更する方 ...
ショートカットメニューから小計を表示/非表示
小計の表示は、行ラベルで右クリックしてショートカットメニューからも設定できます。
["○○"の小計]のチェックをオン、またはオフにして設定します。
小計を表示したくない場合は[小計を表示しない]を選択
[コンパクト形式]、[アウトライン形式]、[表形式]のどのレイアウトに切り替えても、既定では小計が表示されます。
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ピボットテーブルのレイアウト変更(従来の表形式で表示するには)
Excel2010でピボットテーブルを作成し、行ラベルに2つ以上のフィールドがある場合、行ラベルは縦に並びます。 このレイアウトを変更する方 ...
ピボットテーブル作成時のレイアウトは、[コンパクト形式]です。グループの先頭に表示されます。
[小計を表示しない]を選択すると、
以下のようになります。
[小計を表示しない]は、どのレイアウトを選択していても設定できます。
すべてのグループの小計が非表示になります。
集計フィールドの設定(個数や平均を表示)
集計フィールドは、既定では合計値が表示されますが、平均や個数を表示することもできます。
集計行の項目で右クリックします。ショートカットメニューから[フィールドの設定]をクリックします。
[フィールドの設定]ダイアログボックスが表示されます。
既定では[自動]が選択されています。
[合計]と[平均]など複数の集計を表示することもできます。
ここでは、[指定]を選択して、[データの個数]を選択してみます。
以下のように表示されます。
[〇〇のデータの個数]の文字列は編集できません。
[自動]が選択されている場合は修正できますが、[指定]した場合の文字列の編集はできません。
参考複数の小計を表示した場合は、[コンパクト形式]、[アウトライン形式]であっても小計を先頭に表示することはできません。
総計の表示/非表示
既定では、行も列も[総計]が表示されます。
[デザイン]タブの[レイアウト]グループにある[総計]から、目的にあったものを選択します。
- 行と列の集計を行わない
- 行と列の集計を行う
- 行のみ集計を行う
- 列のみ集計を行う
[行のみ集計を行う]を選択すると以下のようになります。
以下のピボットテーブルのレイアウトは、[表形式]です。
参考[総計]の文字は、セルにカーソルを移動して編集することができます。行と列のどちらかの文字を変更します。
小計行の文字も同じように修正できます。ピボットテーブルの数値以外の文字列は修正することができます。
[小計]や[総計]のセルをダブルクリックして詳細を表示
ピボットテーブルでは、数値のセルをダブルクリックすると、新しいシートに明細が表示されます。
この機能は、[ドリルスルー]と呼ばれます。
[小計]や[総計]のセルもダブルクリックすると、その集計となった明細が新しいシートに表示されます。
[東京都]の機種[810P]の小計をダブルクリックしてみます。
新しいシートに明細がテーブルで表示されます。
ドリルスルーは、右クリックしてショートカットメニューから[詳細の表示]をクリックして実行することもできます。
ピボットテーブルの右下の[総計]のセルをダブルクリックすると、ピボットテーブルのすべての元データがテーブルとして表示されます。
参考ドリルスルーができない場合は、以下の記事を参照して設定を確認してみてください。
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