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複数条件の合計を求めるにはSUMIFS関数

投稿日:2017年1月9日 更新日:

複数の検索条件の値の合計を求める関数を紹介します。

1つの条件であれば、SUMIF関数で求めることができますが、2つ以上の条件を満たす合計値を求めるにはSUMIFS関数を使います。

SUMIF関数を使った例としては、先頭の1文字が同じセルを集計するにはを参照してください。

SUMIF関数で先頭の1文字が同じセルの売上を集計する

Excelで顧客番号や商品番号の先頭の1文字が同じセルの合計をしたいという場合の方法です。 SUMIF関数を使用します。 指定された検索条件 ...

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また、SUMIFS関数は、Excel2007以降で使用できる関数です。特定の条件に一致する数値の合計を求めます。

[SUMIFS関数の引数]ダイアログボックス

参考Excel2019では、MAXIFS関数とMINIFS関数も使えるようになっています。

複数の条件で最大値/最小値を求める[MAXIFS関数]と[MINIFS関数]

Excel2019では複数の検索条件で最大値・最小値を求められる[MAXIFS(マックスイフエス)関数]と[MINIFS(ミニマムイフエス) ...

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サンプル表の確認

下のような表があります。

ここでは、検索条件に比較演算子やワイルドカードを使ったあいまい検索を条件にする場合を紹介します。

Excelの表

検索条件

検索条件は以下の3つです。

納入月日が---「2014/12/10」より前

得意先名が---「りんご」という文字を含む会社

商品コードが---「4」で始まるコード

参考条件の記述方法は、以下のようなものがあります。

比較演算子 読み 意味
= 等号 等しい
< 小なり記号 ~より小さい
> 大なり記号 ~より大きい
<= より小か等しい記号 ~以下
>= より大か等しい記号 ~以上
<> 不等号 等しくない

ワイルドカードは、1文字の場合は[?]、任意の文字列の場合は[*]を使用します。

SUMIFSの検索条件を入力

まず、SUMIFS関数に使用する検索条件をセル[C19]、セル[C20]、セル[C21]へ入力します。

検索条件

セル[B22]へSUMIF関数を入力します。

ここでは[関数の引数]ダイアログボックスを使って入力する方法を紹介します。

[関数の挿入]ダイアログボックスの表示

セル[B22]をクリックします。

そして、数式バーにある[関数の挿入]ボタンをクリックします。

すると、[関数の挿入]ダイアログボックスが現れ、セル[B22]と数式バーには自動的に[=]が挿入されます。

[関数の挿入]ダイアログボックス

ショートカットキーは、[Shift]+[F3]です。

キーボード[Shift]+[F3]

[SUMIFS関数の引数]ダイアログボックスの表示

SUMIFS関数を見つけるには、[関数の分類]は[すべて表示]にして、下の[関数名]でキーボードから[S]キーを押します。

[関数の挿入]ダイアログボックスで関数名を検索

そうすると、[S]で始まる関数へ移動しますので、スクロールバーを下へドラッグして[SUMIFS]を探します。

見つけたら、[OK]ボタンをクリックします。

[SUMIFS]関数のヒントには、以下のように記されています。

SUMIFS(合計対象範囲,条件範囲,条件,...)

特定の条件に一致する数値の合計を求めます。

SUMIFS関数の選択

以下のように[関数の引数]ダイアログボックスになり、SUMIFS関数を作成するための準備ができます。

後は、説明どおりに入力していきます。

SUMIFSの[関数の引数]ダイアログボックス

参考[関数の挿入]ダイアログボックスと[関数の引数]ダイアログボックスの表示については、以下の記事でも解説しています。

関数を表示する方法は、ほかにもあります。

関数を使って作業効率化(関数の探し方とダイアログボックスの表示)

Excelの関数がわかると、作業を効率化できます。 [関数の挿入]ダイアログボックスや[関数の引数]ダイアログボックスの表示方法を解説します ...

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合計対象範囲の指定

まず、[合計対象範囲]ですね。

合計したいのは[金額]ですから、[合計対象範囲]の[ダイアログボックス拡大/縮小]ボタンをクリックして、

SUMIFSの[関数の引数]ダイアログボックスの[合計対象範囲]

金額欄のセル[D2]からセル[D16]までをドラッグします。

数式バーには自動的に[D2:D16]と入力されます。

[ダイアログボックス拡大/縮小]ボタンをクリックします。

範囲を指定して[ダイアログボックス拡大/縮小]ボタンをクリック

[関数の引数]ダイアログボックスは以下のようになります。

SUMIFSの[関数の引数]ダイアログボックスで[合計対象範囲]を指定

条件範囲1の指定

次に[条件範囲1]のテキストボックス内でクリックします。

すると、[条件1]が現れます。

ヒントには「条件範囲1:には、特定の条件による評価の対象となるセル範囲を指定します。」とあります。

[条件範囲1]の[ダイアログボックス拡大/縮小]ボタンをクリックして、

SUMIFSの[関数の引数]ダイアログボックスの[条件範囲1]の設定

条件範囲である納入月日の日付の範囲をドラッグします。

数式バーは[=SUMIFS(D2:D16,A2:A16)]となります。

確認したら、[ダイアログボックス拡大/縮小]ボタンをクリックします。

指定して[ダイアログボックス拡大/縮小]ボタンをクリック

[関数の引数]ダイアログボックスは以下のようになります。

SUMIFSの[関数の引数]ダイアログボックスで[条件範囲1]の指定

条件1の指定

今度は条件1のテキストボックス内でクリックします。

ヒントには、「条件1:には、計算の対象となるセルを定義する条件を数値、式、または文字列で指定します。」とあります。

[条件1]の[ダイアログボックス拡大/縮小ボタン]をクリックします。

SUMIFSの[関数の引数]ダイアログボックスで[条件1]の設定

条件は、納入月日の検索条件はセル[C19]へ入力していますので、セル[C19]をクリックします。

数式バーは、[=SUMIFS(D2:D16,A2:A16,C19)]となります。

確認したら、[ダイアログボックス拡大/縮小]ボタンをクリックします。

条件1のセルを指定して[ダイアログボックス拡大/縮小]ボタンをクリック

[関数の引数]ダイアログボックスは以下のようになります。

SUMIFSの[関数の引数]ダイアログボックスで[条件1]の指定

条件範囲2と条件2、条件範囲3と条件3の設定

今度は、[条件範囲2]には得意先名の範囲を上記と同じように設定します。

[条件2]には、セル[C20]を指定します。

[関数の引数]ダイアログボックスは以下のようになります。

3つ目の条件を入力するには、[関数の引数]ダイアログボックスの右側にあるスクロールバーの下のボタンを2回クリックします。

または、[Tab]キーを押します。

[Tab]キーを押して検索条件を次々追加できます。

SUMIFSの[関数の引数]ダイアログボックスで[条件範囲2]と[条件2]の設定

すると、3つ目の条件を入力するテキストボックスが現れますので、同じように[条件範囲]と[条件]を指定します。

3つ目の条件は、商品コードです。

SUMIFSの[関数の引数]ダイアログボックスの[条件範囲3]

以下のようになります。

問題がなければ、[OK]ボタンをクリックします。

SUMIFSの[関数の引数]ダイアログボックスで[条件範囲3]と[条件3]の設定

セル[B22]には、数式の結果が、数式バーには以下のように表示されていると思います。

数式と結果

参考[条件範囲]と[条件]の組み合わせは、127個まで可能です。

条件を直接入力して指定

条件式は以下のように直接指定することもできます。

その場合は、必ずダブルクォーテーションで囲んでください。

SUMIFSの[関数の引数]ダイアログボックスの条件を直接指定

参考SUMIFS関数については、以下のブログでも紹介しています。

複数の検索条件を満たすセルの値を合計するにはSUMIFS関数

また、より複雑な条件で合計値を求めるには、DSUM関数を使うと便利です。

複雑な複数の条件に合う合計を求める関数(DSUM関数)

Excelで複雑な複数の条件を満たすデータの合計値を求める時に便利な関数があります。 複数の条件に合うものを抽出する方法では、[フィルターオ ...

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上記と同じような条件でデータを抽出する方法は、以下の記事で解説しています。

複数の条件に合うデータを抽出する方法(別シートへの書き出しも可能)

Excelのデータ抽出の方法はいろいろありますが、ここでは[データ]タブの[並べ替えとフィルター]グループにある[詳細設定]を使って、複数の ...

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