マクロって難しいそうだなぁと思っていませんか?
高度なマクロではなく、簡単にできるものから始めてみませんか?
マクロとは一連の作業を自動化することです。
マクロの作成方法を解説します。
マクロ作成前の準備
納品書を作成しました。この納品書は、[標準のテンプレート]の[納品書]をカスタマイズして作成したものです。
これについては、テンプレートを編集したいときを参照してください。
納品書は、印刷範囲の設定をしています。枠線は非表示にしています。
一通り入力して印刷したあと、次のデータを入力するためデータを削除するマクロを作成しようと思います。
データを入力するセルを選択して、[Delete]キーで削除します。
[Ctrl]キーを使うと、離れたセルも選択できますね。
参考マクロを記録する前に、必ず操作手順を確認されることをおすすめします。
操作を確認できたら、標準ツールバーの[元に戻す]ボタンで元に戻します。
[新しいマクロの記録]ダイアログボックス
マクロを作成します。
[ツール]メニューの[マクロ]から[新しいマクロの記録]をクリックします。
マクロ名を付けます。ここでは、[クリア]と付けました。
マクロの保存先は、作業中のブックになっていることを確認します。
[OK]ボタンをクリックします。
下のような[記録終了]ツールバーが表示されたと思います。
ここから先の操作はすべて記録されます。
この[記録終了]ツールバーが表示されない場合は、記録終了ツールバーがないを参照してください。
参考Excel2007以降の[マクロの記録]は、[表示]タブの[マクロ]グループにある[マクロ]にあります。以下の画像は、Excel2010です。
マクロの記録
先ほど確認したように伝票番号のセルを選択したあと、[Ctrl]キーを押したまま次のセルを選択していきます。
データを入力するセルは全部選択します。
そして、[Delete]キーを押します。データが消えました。
最後に伝票番号のセルをクリックして、[記録終了]ボタンをクリックします。
マクロの実行
マクロを実行してみます。
納品書に何かデータを入力してみてください。
そして、[ツール]メニューの[マクロ]から[マクロ]をクリックします。
マクロ名に[クリア]とありますね。
[実行]ボタンをクリックします。
データが消えて、伝票番号のセルがアクティブになっていませんか?
マクロボタンの作成
マクロを実行するためのボタンを作成しましょう。
ツールバーかメニューバーで右クリックして、ツールバー一覧を表示します。
その中の[フォーム]をクリックします。
[フォーム]ツールバーから[ボタン]をクリックします。
印刷範囲外のセルでドラッグして、ボタンを作成します。
[マクロの登録]ダイアログボックスが表示されます。
マクロ名から[クリア]を選択して[OK]ボタンをクリックします。
ボタンが選択されている状態で、[クリア]と入力します。
ボタンの名前はマクロ名と同じにする必要はないです。[データの削除]でもいいですね。
ボタンの周りにサイズ変更ハンドル(○)がついている場合は、ボタンが選択されています。
サイズ変更ハンドル(○)にマウスポインタを合わせると、マウスポインタの形が変わるので、その時にドラッグしてボタンの大きさを変更することができます。
任意のセルをクリックすると、サイズ変更ハンドルが消えて選択解除の状態になります。
再度、選択したい場合は、[Ctrl]キーを押したままボタンをクリックします。
ボタンを削除する場合は、選択した状態で[Delete]キーを押します。
また、ボタン上で右クリックしてショートカットメニューの中の[コントロールの書式設定]を選択して設定することもできます。
下のようにボタンが完成しました。
では、また何かデータを入力します。
この[クリア]ボタンをポイントすると、マウスポインタの形が指の形に変わります。
そのまま押してみます。データが消えて、伝票番号を入力するセルがアクティブになりました。
マクロの削除
マクロを削除する場合は、[ツール]メニューの[マクロ]から[マクロ]をクリックします。
[マクロ]ダイアログボックスが表示されますので、削除したいマクロ名を選択したあと、[削除]ボタンをクリックします。
マクロの登録を解除する方法は、以下の記事で解説しています。
マクロを強制的に中断する場合は、[Ctrl]キーと[Break]キー、あるいは[Esc]キーを押します。
そして表示されたダイアログボックスの[終了]ボタンをクリックします。
参考マクロはオートシェイプやクリップアート、テキストボックス、グラフオブジェクト、図形オブジェクトなどにも登録することができます。
オートシェイプでマクロボタンを作成する方法は、以下の記事を参考にしてください。
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