Excelで1つの列に重複した値を入力できないように規制する方法を紹介します。
Excel2013で解説しますが、他のバージョンも同じ方法で設定することができます。
[データの入力規則]を使って、重複した値が入力されると、メッセージウィンドウを表示して同じ値が入力できないように設定します。
データの入力規則では、表示されるエラーメッセージのタイトルや内容を自由に設定できます。
以下のような重複した値が入力されるのを防ぐことができます。
また、条件付き書式を使って、重複データが入力されたらセルに色を付ける方法もあります。
メッセージを表示しなくてもよいのであれば、条件付き書式のほうが簡単です。
入力規則を設定する範囲を選択
まず、A列を選択します。
A列全体を範囲選択して設定すると重くなることもあるかもしれません。
範囲が決まっているような場合は、範囲を指定したほうがいいと思います。
参考テーブルであれば、自動拡張されます。
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[データの入力規則]で設定
[データ]タブの[データツール]グループにある[データの入力規則]をクリックします。
データの入力規則
セルに入力できるデータの種類を制限するルールを一覧の中から選びます。
たとえば、1、2、3などの値のリストを表示したり、1000よりも大きい数値のみを有効値として許可したりできます。
[データの入力規則]ダイアログボックスが表示されます。
[ユーザー設定]を選択して[数式]を入力
[設定]タブにある[入力値の種類]のプルダウンメニューから[ユーザー設定]を選択します。
そして、[数式]のテキストボックスに以下の数式を入力して[OK]ボタンをクリックします。
=COUNTIF($A:$A,A1)=1
参考選択範囲をセル[A2]から開始して、セル[A2]からセル[A20]までの範囲を指定している場合は、以下のようにします。
=COUNTIF($A$2:$A$20,A2)=1
相対参照と絶対参照、複合参照については、以下の記事で解説しています。
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COUNTIF関数について
COUNTIF関数とは、指定された範囲に含まれるセルのうち、検索条件に一致するセルの個数を返す関数です。
COUNTIF(範囲,検索条件)
COUNTIF 関数 - Microsoft サポート(Microsoft)
COUNTIF関数は、重複する値をチェックするときも便利です。
重複した値を入力した時のメッセージをカスタマイズ
これで、A列に重複した値を入力、確定しようとすると、以下のメッセージウィンドウが表示されるようになります。
入力した値は正しくありません。ユーザーの設定によって、セルに入力できる値が制限されています。
エラーメッセージのカスタマイズ
入力規則のエラーメッセージは、編集することができます。
[データの入力規則]ダイアログボックスの[エラーメッセージ]タブを開いて、[タイトル]と[エラーメッセージ]を下のように編集します。
エラーメッセージの[スタイル]は、[停止]にします。
エラーメッセージは、下のようになります。
すでに入力されているコードです。
入力規則のエラーメッセージについては、入力規則(リスト以外のデータを入力したい)でも解説しています。
条件付き書式を使って重複データをチェック
重複データが入力されたらセルに色を付けて、重複データが入力されたことを表示することもできます。
Excel2010以降には、条件付き書式に[重複する値]というのがあります。
条件付き書式を設定したい範囲を選択します。
そして、[ホーム]タブの[スタイル]グループにある[条件付き書式]から[セルの強調表示ルール]-[重複する値]を選択します。
[重複する値]ダイアログボックスが表示されます。
表示するセルの塗りつぶしの色は選択できます。[書式]の▼ボタンをクリックして変更できます。
ここでは、既定のままにして[OK]ボタンをクリックします。
参考Microsoft 365のExcelで[重複する値]を実行すると、半角スペースと全角スペースが区別されずに同じ値とみなされるようになっています。
Excel2021までのバージョンでは、半角スペースと全角スペースは異なる値となります。
Microsoft 365のExcelの「重複する値」では全角・半角スぺ―スが区別されず重複になる
条件付き書式の[新しいルール]から設定
[重複する値]のチェックは、[新しいルール]を表示して設定することもできます。
条件付き書式を設定した範囲を選択して、[条件付き書式]の[新しいルール]を選択します。
[新しい書式ルール]ダイアログボックスが表示されますので、[一意の値または重複する値だけを書式設定]を選択します。
以下のウィンドウになります。[重複]を選択したまま、書式を指定します。
これで完了です。同じ値を入力すると、セルに色が付くようになります。
大文字と小文字の区別はされません。
メッセージなど表示しなくてもよいのであれば、条件付き書式のほうが簡単だと思います。
条件付き書式の編集や削除については、以下の記事を参照してください。
注意入力規則でドロップダウンリストを設定していても、コピーして貼り付けた値やオートフィルで入力された値は受け入れられます。
そのため、Excelには入力規則に違反した値が入力されたセルを調べる機能もあります。
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