Office 2019 Excel 2019

Webページからデータをインポート(Power Queryで2つのテーブルの行を連結)

投稿日:2019年7月27日 更新日:

Excelでは、HTML形式のデータを取り込むことができます。社内イントラネットのデータや、一般的なWebページのデータなどを取り込むことができます。

Excel2019では、Power Query(パワークエリ)の機能を使って、Webページに接続してデータを取り込みます。

Webページの読み込み[クエリと接続]

参考Power Query(パワークエリ)については、以下の記事が参考になると思います。分かりやすく解説されています。Power Queryって何?って方は、ぜひお読みください。お勧めの記事です。

【初心者向け】Power Queryで元データを整形しよう(概要編)

以下は、Microsoftのページです。

Power Query の概要 - Excel

Power Query を使用すると、データソースを検索し、接続を作成し、必要に応じてデータを図形(列を削除したり、データ型を変更したり、テーブルを結合したりするなど) を行うことができます。データを整形したら、結果を共有したり、クエリを使用してレポートを作成したりすることができます。(上記ページより)

サンプルデータ

ここでは、以下のWebページのデータをインポートしたいと思います。

探してみよう統計データ(こんなことが分かるよ)|なるほど統計学園

県別の人口データを取得したいので、[こんなことが分かるよ]の[9-3 乗用車を何台持っているか(県別にみる)]のリンクをクリックします。

探してみよう統計データ(こんなことが分かるよ)

以下のポップアップページが表示されます。URLは以下のとおりです。このデータは、ダウンロードもできるようになっていますが、ここではWebページから取り込みます。

このアドレスをコピーしておきます。

https://www.stat.go.jp/naruhodo/c1data/09_03_stt.html

Webページのアドレスをコピー

注意Webページによっては、見た目は表に見えても画像になっている場合があります。その場合は取り込むことはできません。

Webからデータをインポートするコマンドボタン

[データ]タブの[データの取得と交換]グループにある[Webから]をクリックします。

[データ]タブの[データの取得と交換]グループにある[Webから]

または、[データの取得]をクリックして、[その他のデータソースから]をポイントして[Webから]をクリックします。

[データ]タブの[データの取得]-[その他のデータソースから]の[Webから]

Excel2016でPower Queryを使用するには

Excel2016でPower Queryを使用するには、[データ]タブの[取得と変換]グループにある[新しいクエリ]から[その他のデータソース]をポイントして[Webから]をクリックしてください。

Excel2016の[データ]タブの[新しいクエリ]

参考Power Queryは、Excel2010とExcel2013にもアドインとしてインストールして、使用することができます。

Excel2013にPower Queryをインストールして[POWER QUERY]タブを表示

Excel2013にPower QueryアドインをMicrosoftのダウンロードセンターのページからインストールしてみました。OSは、W ...

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Webからデータをインポート

[Webから]というウィンドウが表示されます。

[基本]が選択されていることを確認して、[URL]のテキストボックスにアドレスを貼り付けます。[OK]ボタンをクリックします。

[Webから]ウィンドウにURLを貼り付け

[ナビゲーター]ウィンドウが表示されます。

テーブルを選択すると、右側にプレビューが表示されます。

プレビューで確認すると、Webページの右と左の表が1個ずつのテーブルとなっていることが分かります。

テーブル2個を取り込みたいので、[複数のアイテムの選択]のチェックボックスをオンにして、[乗用車保有台数(都道府県別)(平成26年)]の2個のチェックボックスをオンします。

[読み込み]ボタンをクリックします。

[ナビゲーター]ウィンドウ

[クエリと接続]作業ウィンドウが右側に表示されます。これで、2個のテーブルが読み込まれています。

各クエリをポイントすると、読み込まれたテーブルのデータをポップアップで表示することができます。

クエリをポイントしてポップアップを表示

クエリをポイントしてポップアップを表示

2つのテーブルの行を連結

Power Queryで2つのテーブルを連結して、1つのテーブルにします。

[クエリと接続]作業ウィンドウにある上のクエリで右クリックします。ショートカットメニューから[追加]をクリックします。

クエリで右クリック[追加]

[追加]ウィンドウが表示されます。

2つのテーブルの行を連結して1つのテーブルにします。

[2つのテーブル]を選択して、[主テーブルに追加するテーブル]の▼ボタンをクリックします。以下のように[乗用車保有台数(都道府県別)(平成26年)(2)]を選択します。

[追加]ウィンドウ

そして、[OK]ボタンをクリックします。

[追加]ウィンドウ

Power Queryエディターで並べ替え

Power Queryエディターが表示されます。

順位の昇順に並べ替えたいので、[順位]の列を選択して、[ホーム]タブの[並べ替え]グループにある[昇順で並べ替え]ボタンをクリックします。

Power Queryエディターの[昇順で並べ替え]

以下のように順位の昇順になります。

参考ウィンドウ右側にある[クエリの設定]の[適用したステップ]にはクエリに記録された作業が順に表示されていきます。通常のワークシートのように元に戻すボタンなどはありませんが、[適用したステップ]の[×]をクリックすることで、操作を取り消しができます。

昇順で並べ替えられたクエリ

Power Queryエディターで列を削除

1列目の番号は、県番号です。ここでは、この列を削除します。

1列目をクリックして選択します。そして、[ホーム]タブの[列の管理]グループにある[列の削除]をクリックします。

Power Queryエディターの[列の削除]

以下のように1列目の[番号]の列が削除されます。

1列目が削除されたクエリ

Power Queryエディターで行の削除

1行目の全国の集計の行は不要なので、削除したいと思います。

[ホーム]タブの[行の削減]グループにある[行の削除]クリックします。メニューから[行の削除]を[上位の行の削除]をクリックします。

Power Queryエディターの[行の削除]

以下の[上位の行の削除]ウィンドウが表示されます。

先頭から削除する行の数を指定します。

[行数]のテキストボックスに[1]と入力して、[OK]ボタンをクリックします。

[上位の行の削除]ウィンドウ

1行目が削除されます。

1行目が削除されたクエリ

閉じて読み込む

これで、求めたい目的のデータになったので、ワークシートに読み込みます。

Power Queryエディターの[ホーム]タブの左端に[閉じて読み込む]ボタンがあります。

[ホーム]タブの[閉じて読み込む]の下側の文字の箇所をクリックします。すると、[閉じて読み込む]と[閉じて次に読み込む...]のメニューが表示されます。

[閉じて次に読み込む…]をクリックします。

このクエリへの変更を保存します。クエリエディターウィンドウを閉じて、結果の読み込み先を指定してください。

Power Queryエディターの[閉じて次に読み込む]

[データのインポート]ダイアログボックスが表示されます。表示する形式とデータの出力先を選択できます。

既定では、[テーブル]と[新規ワークシート]が選択されています。

ここでは、[テーブル]と[既存のワークシート]を選択して、[OK]ボタンをクリックします。

[データのインポート]ダイアログボックス

ワークシートに以下のように読み込まれます。

ワークシートに読み込まれたクエリ

参考[ホーム]タブの[閉じて読み込む]を選択すると、[データのインポート]ダイアログボックスの既定どおり、[テーブル]で[新規ワークシート]に読み込まれます。それで、問題がなければ、[閉じて読み込む]をクリックしてください。

このクエリへの変更を保存します。クエリエディターウィンドウを閉じて、結果を既定の読み込み先に読み込んでください。

PowerQueryエディターの[閉じて読み込む]

Excelに取り込まれたデータは、テーブルとして取り込まれているので、テーブルのフィルター機能を使って、データを抽出するなどの操作ができます。

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Power Queryについて学習するなら、以下のテキストがお勧めです。

従来の方法でインポートするには

Power Queryを使用せずに従来の方法でインポートしたい場合は、[Excelのオプション]での設定が必要です。

[ファイル]タブをクリックして、[オプション]をクリックします。

[Excelのオプション]ダイアログボックスが表示されます。

[データ]タブの[レガシデータインポートウィザードの表示]にある[Webから(レガシ)]のチェックボックスをオンにして[OK]ボタンをクリックします。

再起動の必要はありません。

[Excelのオプション]ダイアログボックスの[データ]タブ

[データ」タブの[データの取得と変換]グループにある[データの取得]をクリックします。

メニューの中から[従来のウィザード」をポイントして[Webから(レガシ)]をクリックします。

[データ」タブの[データの取得]-[従来のウィザード」をポイントして[Webから(レガシ)]

参考Excel2019でAccessのデータを取り込む方法は、以下の記事で解説しています。

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Power Queryエディターを起動するショートカットキーは、[Alt]+[F12]です。慣れたらPower Queryエディターを直接開いて操作してみてください。

キーボード[alt]+[f12]

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