Excelの入力規則は、便利ですね。
ですが、この入力規則はコピー・貼り付けができるということは案外知られていないようです。
コピーした後に[形式を選択して貼り付け]を表示すると、[貼り付け]の中に[入力規則]があります。
データの入力規則もフィルハンドルのドラッグや、普通にコピー&ペーストでもOKなのですが、入力規則のみを貼り付けしたいということもあると思います。
その場合の方法です。
データの入力規則でドロップダウンリストの設定
[出欠]欄に[○]か[×]を入力してもううためにセル[B4]を選択して、[データ]タブの[データツール]グループにある[データの入力規則]をクリックします。
[データの入力規則]ボタンの上部をクリックすると、[データの入力規則]ダイアログボックスが表示されます。
ポップヒントには以下のように記されています。
データの入力規則
無効なデータがセルに入力されないようにします。
たとえば、無効な日付や1,000を超える数値を入力できないようにします。
指定した値が含まれるドロップダウンリストから値を選択して入力するようにできます。
[データの入力規則]ボタンの下部をクリックすると、3つのメニューが表示されます。
メニューから[データの入力規則]をクリックしても同じです。
[設定]タブの[入力値の種類]で[リスト]を選択して、[元の値]に[○,×]と入力しました。
○と×の間は、[,](半角カンマ)で区切ります。
[ドロップダウンリストから選択する]のチェックボックスがオンになっていることも確認します。既定ではオンです。
セル[B4]には、データの入力規則が設定され、ドロップダウンリストから[○]か[×]を選べるようになりました。
この入力規則をコピーしてセル[B5]とセル[B6]に貼り付けることにします。
参考リストの元の値にセル範囲を指定する方法は、以下の記事で解説しています。
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[データの入力規則]ダイアログボックスの[入力値の種類]で[リスト]を選択すると、2つの設定項目が表示されます。
- 空白を無視する
- ドロップダウンリストから選択する
この2つの設定内容については、以下の記事で解説しています。
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入力規則のコピー
ここでのサンプルのように同じ列で入力規則をコピーする場合は、フィルハンドルをドラッグすることでもOKです。
ただ、値が入力されているセルをドラッグすると、その値までコピーされてしまいますし、書式を設定していると書式までコピーされます。
形式を選択して貼り付けから[入力規則]
入力規則のみを貼り付けしたい場合の方法です。
セル[B4]を選択して、右クリックのショートカットメニューから[コピー]をクリックします。
コピーのショートカットキー[Ctrl]+[C]でもOKです。
貼り付け先のセル[B5]とセル[B6]を選択します。
右クリックのショートカットメニューから[形式を選択して貼り付け]をポイントして[形式を選択して貼り付け]をクリックします。
[形式を選択して貼り付け]を表示するショートカットキーは、[Ctrl]+[Alt]+[V]です。
または、[ホーム]タブの[貼り付け]ボタンから選択しても同じです。
▼の箇所をクリックしてメニューを表示させて、[形式を選択して貼り付け]をクリックします。
[形式を選択して貼り付け]ダイアログボックスが表示されるので[入力規則]を選択して[OK]ボタンをクリックします。
注意入力規則は便利ですが、いくら入力規則でリストから選択して入力できるようにしていても、別のセルから値をコピーして貼り付けしたり、オートフィルを使うとリスト以外の値を入力できてしまいます。
そのために無効データにマークを付ける機能があります。
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