Excelには複数の表を統合してくれるデータの統合という機能があります。
各店舗や各支店の異なるブックのデータをまとめたり、複数のワークシートのデータをまとめたりするときに便利な機能です。
統合には、位置を基準にした統合と項目を基準にした統合があります。
集計の方法は、[合計]、[個数]、[平均]、[最大]、[最小]などがあります。
項目を基準にした統合の方法については以下の記事で解説しています。
-
データの統合(表の項目数と並び順が異なる場合)
Excelのデータ統合という機能を使うと、複数シートの項目名の数や並び順が違っていても1つのワークシートにまとめることができます。 統合には ...
ここでは、各ワークシートの項目名の数と並び順が一致している場合の方法を紹介します。
位置を基準にした統合の方法です。
サンプルデータの確認
サンプルのワークシートは以下のようになっています。
参考各ワークシートの表の開始位置はばらばらでも構いません。また異なるブック間のシートでも同じように操作することができます。
シート名[2011年度]のシートです。表の開始位置は、セル[A1]です。
シート名[2012年度]のシートです。表の開始位置は、セル[A3]です。
シート名[2013年度]のシートです。表の開始位置は、セル[B3]です。
シート名[合計]のシートです。各年度のシートと同じ表でデータのみが空白の状態のものを準備します。
データの統合
[合計]シートのセル[B4]をアクティブにします。
ここでは2011年度から2013年度の各店舗の合計を求めます。
[統合の設定]ダイアログボックスの表示
[データ]タブの[データツール]グループにある[統合]をクリックします。
[統合]のポップヒントには以下のように記されています。
統合
個別の範囲からのデータをまとめ、結果を1つの出力範囲に統合します。
たとえば、地域の支店ごとに経費のシートがある場合、統合を行ってこれらの数値を全社的な経費のシートにロールアップすることができます。
[統合の設定]ダイアログボックスが表示されます。
集計方法の選択
[集計の方法]を選択します。
プルダウンメニューから選択することができます。
11個の集計方法があります。ここでは[合計]を選択します。
統合元範囲の選択
[総合元範囲]のテキストボックスにカーソルを置きます。
参照元となるデータ範囲を選択していきます。シート[2011年度]に切り替えてデータが入力されている範囲セル[B2]からセル[E7]を範囲選択します。
[統合元範囲]に以下のようになっていることを確認して、[追加]ボタンをクリックします。
参考位置を基準にする場合は参照元のシートの項目名は含まないで選択します。
同じようにシート[2012年度]に切り替えてデータが入力されている範囲セル[B4]からセル[E9]を範囲選択します。
[統合元範囲]に以下のようになっていることを確認して、[追加]ボタンをクリックします。
同じようにシート[2013年度]に切り替えてデータが入力されている範囲セル[C4]からセル[F9]を範囲選択します。
[統合元範囲]に以下のようになっていることを確認して、[追加]ボタンをクリックします。
[統合の基準]の[上端行]と[左端列]はオフのままにします。
参考[統合元データとリンクする]のチェックボックスは、オンにすると統合元と統合先にリンクが設定されます。
ここでは、このまま[OK]ボタンをクリックします。
結果、下のようになります。
関連複数のワークシートで同じレイアウトの表(セル範囲も同じ)の場合の合計方法は、以下の記事で解説しています。
-
複数シートのデータ集計(シートが増減する場合の方法も解説)
Excelでは、異なる複数のシートの合計を簡単に求めることができます。 3つの方法を紹介します。 また、集計するシートが増減する場合の方法も ...
ピボットテーブルウィザードを使用してもマトリックス表(クロス集計)を統合することができます。ピボットテーブルを作成すると、より便利になります。
-
複数のマトリックス表(クロス集計)をピボットテーブルウィザードで統合
複数のマトリックス表(クロス表)をピボットテーブルウィザードで統合する方法です。 [データの統合]という機能を使って、合計を求めたりすること ...