Windows10のバージョンアップによってIMEもどんどん進化しています。
バージョンアップしたら、顔文字が変換候補一覧に表示されなくなったり、または変換候補に表示される文字が少なくなった時に確認していただきたい操作を解説します。
IMEの[変換]タブの[詳細設定]にある[変換文字制限をしない]を選択すると解決するかもしれません。
IMEのシステム辞書
いつのバージョンアップからかは定かではないのですが、Microsoft IMEの詳細設定の「辞書/学習」タブにあるシステム辞書は、以下のようになっています。
[標準統合辞書]、[郵便番号辞書]、[単漢字辞書]となっています。
参考Outlookを使用している場合は、Outlook連絡先辞書も表示されます。以下の記事で解説しています。
IMEのシステム辞書の[標準拡張辞書]は消え[標準統合辞書]へ
以前は、[標準統合辞書]はなく、[標準辞書]、[郵便番号辞書]、[単漢字辞書]、[標準拡張辞書]となっていました。
この標準拡張辞書のチェックボックスをオンにすると、変換候補が増えていました。
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[標準統合辞書]とは
現在(2017/06/14)、Microsoft IMEの詳細設定の[辞書/学習]タブにある[システム辞書]には、[標準拡張辞書]はありません。
その代わりに[標準統合辞書]というのがあります。
[標準統合辞書]を選択した状態で、[辞書の情報]ボタンをクリックしてみます。
説明には以下のように記されています。
従来の[標準拡張辞書]は[標準統合辞書]に含まれたということです。
この辞書は、Microsoft(R) IMEの標準統合辞書です。
この辞書は、従来の標準辞書および標準拡張辞書(最新語辞書、人名地名辞書、カタカナ英語辞書、記号辞書、顔文字辞書)を統合し、さらに語彙を強化したものです。
ですが、変換候補一覧に「顔文字が表示されなくなった」「変換候補一覧に表示される文字が少なくなった」という現象が起きているようです。
解決方法
すべての方に当てはまる解決方法ではないかもしれませんが、以下の操作によって解決された方もいらっしゃるのでお試しください。
IMEのプロパティを表示
言語バー(タスクバーの[A]か[あ]と表示されている箇所)で右クリックして、ショートカットメニューから[プロパティ]をクリックします。
言語バーをデスクトップに表示している場合は、言語バーの[ツール]をクリックして[プロパティ]をクリックしてください。
言語バーをデスクトップに表示する方法は、言語バーをデスクトップに表示するの記事で解説しています。
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言語(IMEツール)バーをデスクトップに表示するには
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[Microsoft IMEの設定]ダイアログボックスが表示されます。
[詳細設定]ボタンをクリックします。
[変換]タブの[詳細設定]を表示
[Microsoft IMEの詳細設定]の[変換]タブをクリックします。
[詳細設定]ボタンをクリックします。
[変換文字制限をしない]をオン
[変換文字制限]にある[変換文字制限をしない]を選択して[OK]ボタンをクリックします。
既定では、[IVS(Ideographic Variation Sequence)を含む文字を制限する]が選択されています。
これで、変換候補一覧に表示される文字が変わったかどうかを確認してみてください。
ただし、[変換文字制限をしない]を選択すると、変換候補に環境依存文字が多く表示されるようになると思います。
以下は、既定の[IVS(Ideographic Variation Sequence)を含む文字を制限する]が選択されている時の変換候補です。
以下は、[変換文字制限をしない]を選択している時の変換候補です。