重複する値の削除（条件付き書式でチェックしてデータを削除）

Excel2007以降には、［重複の削除］という機能があります。

［重複の削除］を実行すると1番目に登場した値が残り、残りのデータはすべて削除されます。

ただ、どのデータを削除するかなどのメッセージは表示されません。

実行前には、表のシートをコピーするなどしておくことをおすすめします。

条件付き書式で［重複する値］をチェックして［重複の削除］を実行

先に条件付き書式で[重複する値]のチェックをしてから実行されることをおすすめします。

また、同じ文字列であっても、文字列の後ろに半角スペースや、全角スペースがあると、別ものと認識され削除はされません。

大文字と小文字の区別はされません。

Microsoft 365のExcelで条件付き書式の［重複する値］を実行すると、半角スペースと全角スペースが区別されずに同じ値とみなされるようになっています。

Excel2021までのバージョンでは、半角スペースと全角スペースは異なる値となります。

Microsoft 365のExcelの「重複する値」では全角・半角スぺ―スが区別されず重複になる

YouTubeの動画に音声はありません。

参考［重複の削除］に関しては、未だにバグがあるとの情報もあります。視覚的に確認できるような少ないデータであれば問題ありませんが、データが大きい場合は、注意が必要です。

条件付き書式の［重複する値］を先にセル範囲に設定しておくと、重複データが入力された時にセルに色を付けることができます。

条件付き書式を使って重複データをチェック

条件付き書式の重複のチェックは便利ですが、複数列で共に重複しているデータをチェックするにはCOUNTIFS関数を使用します。

以下の記事では、一意の値を求める方法も解説しています。

また、条件付き書式を設定すると、値が変わると自動的に書式設定のセルも変わります。それを防ぐために書式は残して、条件付き書式は削除したいという場合があります。その方法については、以下の記事で解説しています。

条件付き書式の書式を残して条件付き書式を削除するには

条件付き書式の書式のみを残すにはクリップボードから貼り付け

［データ］タブの［重複の削除］以外の方法

関数を使用したり、ピボットテーブルやフィルターオプションの設定などから操作することもできます。

また、Excel2010から使用できるPower Queryにも同じ［重複の削除］というコマンドがあります。

関数を使用してチェック

COUNTIF関数を使用してチェックする方法もあります。

重複を削除してリストを作成 （COUNTIF関数）

重複のチェック（COUNTIF関数を使って）

参考Microsoft 365のExcelとExcel 2021では、UNIQUE関数を使用すると便利です。

UNIQUE 関数（Microsoft）

ピボットテーブルで一意のリストを作成

ピボットテーブルを利用してチェックする方法を解説しています。

リストを作成したり、出現回数を表示できます。

［フィルターオプションの設定］で［重複するレコードは無視する］をオン

［データ］タブの［詳細設定］で表示される［フィルターオプションの設定］ダイアログボックスでも操作できます。

以下の記事内の重複レコードの削除で解説しています。

以下は、Excel2003での解説です。

Power Queryの［重複の削除］

Power Queryにも［重複の削除］があります。Power Queryでは、大文字と小文字が区別されます。

重複する値の処理 - Power Query | Microsoft Docs（Microsoft）

PowerQueryは、Excel2010以降であれば使用できます。Excel2010とExcel2013では、Power Queryアドインをインストールして使用します。

Power Queryについては、以下の記事を参考にしてください。