Excel 2010

ワークシートを保護して入力セルだけ編集できるようにするには

投稿日 2017年1月9日   更新日 

ワークシートを保護しておくと、誤ってデータを消したり変更してしまうのを防ぐことができます。

複数のユーザーで共有して使用するシートでは特に効果的です。

シートの保護を設定する前に入力セルのロックを解除しておくと、その部分は入力と編集が可能になります。

また、一部のセル範囲だけにパスワードを設定して編集を許可することもできます。

編集可能にするセルを選択

編集可能にするセルを選択

以下のような納品書を作成しています。

作成済みの納品書

セル[D7]からセル[D11]には、VLOOKUP関数で商品番号から商品名データを参照できるようにしています。

セル[D7]からセル[D11]までに入力した関数

同じようにセル[E7]からセル[E11]も、VLOOKUP関数で商品番号から価格データを参照しています。

セル[E7]からセル[E11]までに入力した関数

また、セル[G7]からセル[G11]にもIFERROR関数を入力しています。

セル[G12]には、合計を求めるSUM関数を入力しています。

セル[G7]からセル[G11]に入力したIFERROR関数

参考ここで使用しているVLOOK関数とIFERROR関数については、以下の記事で解説しています。

VLOOKUP関数のエラー回避はIFERROR関数で

Excelでデータを参照する場合、VLOOKUP関数を使いますが、参照するデータがないとエラーが表示されてしまいます。 検索値が空欄の場合も ...

エラーの場合の値を指定できるIFERROR関数

エラー値を表示せずにエラーの場合の値を指定することができるIFERROR(イフエラー)関数というのがあります。 式がエラーの場合は、エラーの ...

[Ctrl]キーを使って複数のセル範囲を選択

複数のセル範囲をまとめて選択するには、[Ctrl]キーを使用します。

キーボード[Ctrl]]キー

セル[B3]を選択した後、[Ctrl]キーを押して、セル[H2]からセル[H3]を選択します。

同じように入力するセル範囲を選択していきます。

編集可能にするセルを選択

セルのロック解除

セル範囲を選択したまま操作します。

[ホーム]タブの[セル]グループにある[書式]をクリックして、[セルのロック]をクリックします。

以下の画像は、解除する前のセルのロックが有効な状態です。

既定では、全セルのロックが有効になっています。

[ホーム]タブの[書式]-[セルのロック]

[セルのロック]をクリックして解除すると、[セルのロック]は色がない状態になります。

これが、ロックが無効になった状態です。

[セルのロック]が解除された時の[書式]の[セルのロック]

[セルの書式設定]ダイアログボックスからロックをオフ

セルのロックの設定は、[セルの書式設定]ダイアログボックスから操作することもできます。

どちらの方法で設定してもかまいません。

範囲選択しているセルで右クリックして、ショートカットメニューから[セルの書式設定]をクリックします。

ショートカットメニューの[セルの書式設定]

または、ショートカットキー[Ctrl]+[1]を使用します。(テンキーの1は不可)

キーボード[Ctrl]+[1]

[セルの書式設定]ダイアログボックスの[保護]タブの[ロック]をオフにします。

[セルの書式設定]ダイアログボックスの[保護]タブの[ロック]をオフ

シートの保護

編集可能なセルのロックを無効にした後、シートの保護を行います。

シートの保護は、4か所から設定できます。

シートの保護を設定する場合は、どのセルを選択していてもかまいません。

[校閲]タブの[シートの保護]から設定

[校閲]タブの[変更]グループの[シートの保護]をクリックします。

シートの保護

変更可能な情報を指定して、シート内のデータに対する不要な変更を防ぎます。

たとえば、ロックされたセルの編集やドキュメントの書式の変更を防ぐことができます。

パスワードを指定することができます。このパスワードを入力するとシートの保護が解除され、変更が可能になります。

[校閲]タブの[変更]グループの[シートの保護]

[シートの保護]ダイアログボックスが表示されます。

パスワードは空白のままでもシートの保護は設定できますが、[シートとロックされたセルの内容を保護する]のチェックボックスはオンになっていることを確認します。

[OK]ボタンをクリックします。

[シートの保護]ダイアログボックス

パスワードの設定

シートの保護には、パスワードを設定することができます。

パスワードを知っているユーザーのみがシートの保護を解除できるようになります。

[シートの保護を解除するためのパスワード]のテキストボックスにパスワードを入力して、[OK]ボタンをクリックします。

[シートの保護]ダイアログボックスでパスワードを入力

[パスワードの確認]ダイアログボックスが表示されますので、再度、同じパスワードを入力して[OK]ボタンをクリックします。

注意:忘れてしまったパスワードを回復することはできません。パスワードと、それに対応するブックとシートの名前を一覧にして、安全な場所に保管することをお勧めします。(パスワードについては大文字と小文字が区別されることに注意してください。)

[パスワードの確認]ダイアログボックス

参考[パスワードの確認]ダイアログボックスには注意書きがありますが、[シートの保護]のパスワードを忘れてしまった場合は、全セルを選択してコピーして別のシートへ貼り付けると編集できる状態で利用できます。ただし、パスワードそのものを回復できるわけではありません。

[ブックの保護]や[シートの保護]のパスワードを忘れたら

Excelの[ブックの保護]は、シートの削除や追加などのブックの構成を変更することができないようにする機能です。 また、[シートの保護]は、 ...

また、シート見出しで右クリックして[移動またはコピー]で新しいブックへコピーを作成します。

ワークシートを新しいブックとして保存[シートの移動またはコピー]

Excelで開いているワークシートを新しいブックとして保存する方法です。 [シートの移動またはコピー]は、読み取り専用シートで行うこともでき ...

Excel 2016以降は、注意書きが削除されています。

Excel 2016の[パスワードの確認]ダイアログボックス

[ホーム]タブの[書式]から設定

[ホーム]タブの[セル]グループにある[書式]をクリックして、[シートの保護]をクリックします。

[ホーム]タブの[書式]-[シートの保護]

Backstageビューの[情報]から設定

[ファイル]タブをクリックしてBackstageビューを表示します。

[情報]の[ブックの保護]から[現在のシートの保護]をクリックします。

現在のシートに対してユーザーが行える変更の種類を管理します。

Backstageビューの[情報]タブの[ブックの保護]-[現在のシートの保護]

シート見出しで右クリックしてショートカットメニューから

シート見出しで右クリックして、ショートカットメニューの[シートの保護]をクリックします。

シート見出しで右クリック-ショートカットメニューの[シートの保護]

参考数式が入力されたセルのみにロックをかける方法も解説しています。

数式を保護したい!Excelで数式セルのみロックする方法

Excelのブックを複数人と共有すると「えっ?」と思うことはよくあります。 「せっかく苦労して作成した数式が消えてる!」なんてこともあります ...

シートの保護の確認

シートが保護されていることを確認します。

ロックされたセルにデータを入力しようとすると、以下のメッセージウィンドウが表示されます。

変更しようとしているセルまたはグラフは保護されているため、読み取り専用となっています。

保護されているセルまたはグラフを変更するには、[校閲]タブをクリックし、[変更]グループの[シート保護の解除]をクリックして保護を解除します。パスワードの入力を要求されることもあります。

ロックされたセルにデータを入力したときのメッセージウィンドウ

ロックを解除したセルには、入力ができます。

また、[Tab]キーを押すと、ロックを解除したセルのみを順に移動できます。

キーボード[Tab]キー

シートの保護の解除

シートの保護を解除するには、シートの保護を設定した4か所のいずれかで操作します。

連動していますので、どこか1か所で解除すればOKです。

[校閲]タブであれば、[変更]グループにある[シート保護の解除]をクリックします。

[校閲]タブの[変更]グループにある[シート保護の解除]

または、[ホーム]タブの[セル]グループにある[書式]をクリックして、[シート保護の解除]をクリックします。

[ホーム]タブの[書式]-[シート保護の解除]

Backstageビューでも設定できます。

[情報]タブから[ブックの保護]をクリックして、[現在のシートの保護]をクリックします。

Backstageビューの[情報]にある[ブックの保護]-[現在のシートの保護]

あるいは、[ブックの保護]の[保護解除]をクリックします。

[ブックの保護]の[保護解除]

シート見出しを右クリックして操作しても同じです。

シート見出しで右クリック[シート保護の解除]

パスワードを設定していた場合は、[シート保護の解除]ウィンドウが表示されてパスワードが求められます。

[シート保護の解除]ウィンドウ

一部のセル範囲のみパスワードを設定して編集を許可するには

一部のセル範囲のみにパスワードを設定して編集を許可することもできます。

たとえば、備考欄のみはパスワードを知っている人のみが入力できるようにすることもできます。

シートの保護を解除して、セル[B14]とセル[B15]を選択します。ロックをオフにしているので、再度オンにします。

[セルの書式設定]ダイアログボックスの[保護]タブで[ロック]をオフ

セル[B14]とセル[B15]を選択したまま[校閲]タブの[変更]グループにある[範囲の編集を許可]をクリックします。

範囲の編集を許可

保護されたブックまたはシート内のセル範囲を、特定のユーザーのみが編集できるようにします。

この機能を使用する前に、[シートの保護]コマンドを使用してシートを保護してください。

この機能を使用するには、お使いのコンピューターがMicrosoft Windows ドメインに参加している必要があります。

[校閲]タブの[変更]グループにある[範囲の編集を許可]

[範囲の編集の許可]ダイアログボックスが表示されますので[新規]をクリックします。

[範囲の編集の許可]ダイアログボックスの[新規]

[新しい範囲]ダイアログボックスが表示されます。[タイトル]を入力して、[範囲パスワード]にパスワードを入力します。

[OK]をクリックします。

[新しい範囲]ダイアログボックス

[パスワードの確認]ダイアログボックスが表示されます。[パスワードをもう一度入力してください]のテキストボックスに同じパスワードを入力して[OK]ボタンをクリックします。

[範囲の編集の許可]ダイアログボックスが表示されますので、[タイトル]と[セルの参照]を確認して問題なければ、[OK]をクリックします。

[範囲の編集の許可]ダイアログボックス

シートの保護をクリックしてオンにします。

[範囲の編集の許可]ダイアログボックスで[シートの保護]をクリックして設定してもかまいません。その場合は、[OK]ボタンを押す前に[シートの保護]をクリックします。

備考(セル[B14]とセル[B15])へ入力しようとすると、[範囲のロック解除]ダイアログボックスが表示されます。正しいパスワードを入力して[OK]ボタンをクリックすると編集できるようになります。

[範囲の編集を許可する]は、[新規]をクリックして複数のセル範囲に設定できます。

[範囲のロック解除]ダイアログボックス

参考[校閲]タブの[ブックの保護]については、以下の記事で解説しています。

シート名変更や再表示を制限する[ブックの保護]の設定

Excelの[校閲]タブにある[ブックの保護]とは、シートに関しての操作を制限する機能です。 シートの挿入や削除、シート名の変更、表示/非表 ...

[校閲]タブの[ブックの保護]

また、納品書のような入力セルが決まっているようなシートでは、マクロを作成して入力データのみをボタン1つで削除するようにしておくと便利です。

[マクロの記録]機能を使ってマクロの作成と実行

マクロって難しいそうだなぁと思っていませんか? 高度なマクロではなく、簡単にできるものから始めてみませんか? マクロとは一連の作業を自動化す ...

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

-Excel 2010 

Copyright © 2001-2026 初心者のためのOffice講座 All Rights Reserved.