Excelで下のような積み上げ縦棒グラフを横に並べて前年対比ができるようなグラフの作成方法です。
Excel2013から[おすすめグラフ]という機能が追加されましたが、この機能を使うと非常に効率的に作成することができます。

おすすめグラフの作成
グラフの元となる表が下のようになっているとします。

この表内のセルをアクティブにして、[挿入]タブにある[おすすめグラフ]をクリックします。
必要なデータ部分を範囲選択した後に、[おすすめグラフ]をクリックしても構いません。
おすすめグラフ
データを効率的に見せるお勧めのグラフを紹介する機能です。
ワークシートでデータを選び、このボタンをクリックするだけで、データに適した一連のグラフが示されます。
![[挿入]タブの[おすすめグラフ]](https://hamachan.info/WordPress2019/wp-content/uploads/2017/01/526tumiage103.png)
[グラフの挿入]ダイアログボックスが表示されます。
上から3番目の[積み上げ縦棒]を選択して、[OK]ボタンをクリックします。
または、グラフをダブルクリックします。
![[グラフの挿入]ダイアログボックスで[積み上げ縦棒]を選択](https://hamachan.info/WordPress2019/wp-content/uploads/2017/01/tumiage3.png)
以下のようなグラフが挿入されます。
このグラフをもとに編集していきます。

データ系列の書式設定から編集
要素の間隔を空けないようにするため、グラフの系列を選択してショートカットメニューから[データ系列の書式設定]をクリックします。
![系列で右クリックして[データ系列の書式設定]を選択](https://hamachan.info/WordPress2019/wp-content/uploads/2017/01/tumiage5.png)
データ系列の書式設定の[系列のオプション]にある[要素の間隔]を[0%]にします。
つまみをドラッグして、左へ移動させるといいです。
グラフは以下のようになります。
![[データ系列の書式設定]の[要素の間隔]を[0%]に設定](https://hamachan.info/WordPress2019/wp-content/uploads/2017/01/526tumiage105-e1731240938732.png)
参考[データ系列の書式設定]を表示する方法は、他にもあります。以下の記事で解説しています。
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グラフを構成する要素とグラフの編集(グラフ要素の表示/非表示)
グラフを編集するときにグラフを構成する要素名を知っておくと、問い合わせたり検索したりする場合に役立ちます。 また、グラフを編集するには、グラ ...
各月の間に間隔を空ける
これでは、各月の系列が分かりづらいので、各月の間に間隔を空けます。
グラフの元となる表にひと工夫するだけです。
以下のように間隔を空けたい月の横に空白列を挿入します。

上記のままでは、横軸の月が中央揃えになっていませんので、ここでもう一工夫します。
挿入した空白列の一番上のセルに空白スペースを入力します。

参考空白スペースを入力した列の幅は、ほとんど見えないくらい小さくしてもかまいません。
グラフスタイルの選択
後は、[デザイン]タブの[グラフスタイル]グループでお好きなスタイルを選択してください。
クイックスタイルを適用すると、設定が解除されてしまうことがあります。
先にスタイルを決めてから設定した方がいいかもしれません。以下の画像は、系列の間隔の設定が解除されています。
![[グラフデザイン]タブの[グラフスタイル]](https://hamachan.info/WordPress2019/wp-content/uploads/2017/01/526tumiage110-e1731242284454.png)
スタイルの変更は、グラフの右上にあるショートカットツールの[スタイル]から選択することもできます。
![ショートカットツールの[スタイル]](https://hamachan.info/WordPress2019/wp-content/uploads/2017/01/526tumiage109-e1731242318901.png)
グラフの角を丸くする
余談ですが、グラフの角を丸くする方法です。
グラフで右クリックしてショートカットメニューから[グラフエリアの書式設定]をクリックします。
![グラフのショートカットメニュの[グラフエリアの書式設定]](https://hamachan.info/WordPress2019/wp-content/uploads/2017/01/tumiage10.png)
[グラフエリアの書式設定]が表示されます。
[塗りつぶしと線]にある[枠線]の[角を丸くする]のチェックボックスをオンにします。簡単ですね。
![[グラフエリアの書式設定]の[角を丸くする]](https://hamachan.info/WordPress2019/wp-content/uploads/2017/01/526tumiage111-e1731242535696.png)
グラフタイトルなども編集して、グラフを完成させます。
再度、[系列のオプション]にある[要素の間隔]を[0%]にしています。

参考Office2016から追加された新グラフには、[角を丸くする]という設定項目はありません。
関連おすすめグラフでは、複合グラフも簡単に作成することができます。
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また、おすすめグラフを使用しない方法で積み上げグラフを横並びにする方法は、以下の記事で解説しています。
Excel2010で解説しています。
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積み上げグラフに区分線を表示する方法は、以下の記事で解説しています。
積み上げグラフの区分線(Excel2007)
Excel2013以降は、[デザイン]タブの[グラフのレイアウト]グループにある[グラフ要素の追加]-[線]-[区分線]をクリックします。以下の画像は、Excel2019です。

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