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円グラフと1つの項目の内訳を表す補助円グラフ付き円グラフの作成

投稿日:2017年6月11日 更新日:

Excelのグラフ作成も随分進化してきました。簡単に綺麗なグラフを短時間で作成できるようになっています。

文書の中にグラフがあると結果を視覚的に効果的に伝えることができます。

グラフには多くの種類がありますが、ここでは円グラフを取り上げます。

円グラフは、複数の項目の構成比を表すことができ、項目間の割合をひと目で伝えることができます。

また、割合の小さい値でも補助円を使うことで分かりやすく表現できます。

補助円グラフ付き円グラフ

円グラフの作成

円グラフの元になる表(データ)は以下のようになっています。

参考円グラフでパーセンテージを表示したい場合でも、表をパーセンテージに直す必要はありません。

円グラフの元になる表

グラフのもとになるセル範囲を選択

範囲選択します。この場合、合計は含めません。

範囲選択

もし、元となる表が下のように年度別などになっている場合は、円グラフの扇形の割合の元になる数値の箇所を選択します。

円グラフの扇形の割合の元になる数値の箇所を選択

円グラフの選択

[挿入]タブの[グラフ]グループにある[円またはドーナツグラフの挿入]ボタンをクリックします。

ポップヒントには以下のように記されています。

この種類のグラフは、全体の中の割合を表示するのに使います。数字の合計が100%の場合に使います。

別の種類の円グラフまたはドーナツグラフを表示するには、矢印をクリックします。ドキュメント内でプレビューを表示するには、ポインターをアイコン上に置きます。

[円またはドーナツグラフの挿入]ボタン

下は、[2-D 円]の中の[円]を選択したところです。

ポイントするだけ(マウスをあわせるだけ)で、ポップヒントとグラフの結果が表示されます。

ポップヒントには、以下のように記されています。

グラフごとに説明が表示されますので、面倒でも読むと新たな発見があったりします。

この種類のグラフの使用目的:

全体に対する割合を表示する場合。

使用ケース:

・数字の合計が100%の場合。

・グラフに表示する項目が少ない場合(表示項目が多いと、どのくらいの角度なのか判別しにくくなります)。

[2-D 円]の中の[円]を選択

円グラフを作成した後は、グラフを選択すると[グラフツール]タブが表示されるので、そのタブにある[デザイン]と[書式]タブで諸々の編集をして完成を目指します。

下は、[デザイン]タブから[スタイル3]を適用したところです。

スタイルの変更

円グラフの構成要素

円グラフの各要素の名称です。

名称が分かると、円グラフを編集するときに便利です。

円グラフの構成要素

補助円グラフ付き円グラフの作成

補助円を使って、1つの項目の内訳を分かりやすく強調することができます。

まず、内訳にしたい表を別に用意します。

内訳となる表を作成

範囲選択

そして、下のように選択します。

注意内訳となる項目は選択しません。

データの選択

[挿入]タブの[グラフ]グループにある[円またはドーナツグラフの挿入]ボタンをクリックして、[補助円グラフ付き円グラフ]を選択します。

ポップヒントには以下のように記されています。

補助円グラフ付き円グラフ

このグラフの使用目的:
・全体に対する割合を示します。
・元の円グラフが値を抜き出して、別の円グラフに入れて、割合の小さい値をわかりやすく示したり、別のグラフで値を強調したりします。

[補助円グラフ付き円グラフ]を選択

補助円グラフの修正

補助円に九州地区7件が表示されるように修正します。

データ系列を選択して右クリックします。

そして、ショートカットメニューから[データ系列の書式設定]をクリックします。

もしくは、[データ系列]を選択してダブルクリックします。

データ系列の書式設定

右側の作業ウィンドウに[データ系列の書式設定]が表示されます。

[系列のオプション]にある[補助プロットの値]を[7]にします。

補助プロットの値を変更

スタイルの変更

[デザイン]タブのスタイルから[スタイル9]を選択します。

スタイルの変更

データラベルの編集

データラベルにパーセンテージを表示したいので、[グラフ要素]ボタンをクリックして、[データラベル]の▶ボタンをクリックして[その他のオプション]をクリックします。

データラベルのその他のオプション

右側の作業ウィンドウが[データラベルの書式設定]に変わります。[ラベルオプション]の[パーセンテージ]のチェックボックスをオンにします。

そして、[表示形式]のカテゴリにあるプルダウンメニューから[パーセンテージ]を選択して、[小数点以下の桁数]を[1]にします。

[引き出し線を表示する]のチェックボックスは既定でオンになっていると思いますが、念のため確認しておきます。

データラベルの書式設定

参考Excel2013以降では、すべてのグラフで引き出し線が表示できるようになっています。

全てのグラフでデータラベルの引き出し線が表示できる!書式設定も

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[その他]データラベルを編集

[その他]のデータラベルをダブルクリックして[その他]のデータラベルのみを選択して、[九州地区]と入力します。

データラベルの編集

グラフタイトルの編集

グラフタイトルを選択して編集します。

グラフタイトルの編集

データ要素の塗りつぶしの色を変更

九州地区のデータ要素の塗りつぶしの色を変更するには、九州地区のデータ要素をダブルクリックして、[データ要素の書式設定]にある[塗りつぶし]から変更します。

ここでは[赤]に変更しています。

データ要素の個別編集

グラフの角を丸く

ここでは、グラフの角を丸くするためにグラフエリアを選択して、[枠線]から[角を丸くする]のチェックボックスをオンにしています。

また、枠線の色も変更しています。

グラフエリアの書式設定

データラベルは見やすいように少し移動させてください。

データラベルを個別に移動させるには、データラベルを選択して移動させたいデータラベルを再度クリックします。

データベルの移動

補助円グラフ付き円グラフのExcel2007での解説は、以下の記事を参照してください。

補助円グラフ付き円グラフ

円グラフで内訳を表示するには

関連円グラフの種類の中にある[ドーナツグラフ]については、以下の記事で解説しています。

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