WordやExcelの操作中にコマンドボタンをクリックすると、ウィンドウの左右どちらかに[作業ウィンドウ]が現れることがあります。
[図の書式設定]や[選択]の作業ウィンドウは、左側に表示されますし、[クリップボード]や[ナビゲーション]の作業ウィンドウは、右側に表示されます。
作業ウィンドウはドラッグで移動できますし、サイズも変更できます。
タイトルをダブルクリックすると、固定位置へ戻せます。
作業ウィンドウの表示
下はWord2016で[表示]タブの[ナビゲーションウィンドウ]をクリックしたところです。
[ナビゲーション]というタイトルの作業ウィンドウが文書の左側に表示されます。
[ナビゲーションウィンドウ]は、[Ctrl]+[F]でも表示できます。
参考ナビゲーションウィンドウは、ステータスバーの[ページ]の箇所をクリックしても表示できます。
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設定などの取り消し
作業ウィンドウで設定した書式設定などの結果は、[元に戻す]操作で取り消すことができます。
ショートカットキーは、[Ctrl]+[Z]です。
作業ウィンドウの移動
この作業ウィンドウはドラッグで移動できます。
作業ウィンドウの上部にマウスを置くと、マウスポインターの形が下のような四方向の形に変わります。
マウスポインターがこの形のときにドラッグすると、移動させることができます。
以下の画像は、作業ウィンドウを移動させたところです。
参考[作業ウィンドウオプション]をクリックしてメニューから[移動]を選択して操作することもできます。
既定で左側に固定された作業ウィンドウを右側に固定
左側に固定されている作業ウィンドウを右側に固定することもできます。
右側のウィンドウ境界線へ向けてドラッグします。ウィンドウを最大化にして操作すると上手くいくと思います。
参考ウィンドウの左側に表示された作業ウィンドウをドラッグで右側に表示して閉じると、再起動したときは右側に表示されます。ドラッグで、作業ウィンドウを中央付近に移動した場合も、再起動すると同じ位置に表示されます。
閉じるときに作業ウィンドウの位置は保存されるということですね。
Officeクリップボード作業ウィンドウを右に置くには(Office2007)
作業ウィンドウのサイズ変更
作業ウィンドウのサイズ変更は、ドラッグで行うことができます。
作業ウィンドウの端にマウスを合わせて、マウスポインタの形が変わった時にドラッグすることで、サイズを変更できます。
参考境界線にマウスポインタを合わせるのが難しい場合は、[作業ウィンドウオプション]をクリックしてメニューから[サイズ変更]をクリックして操作したほうが早いかもしれません。
作業ウィンドウを元の固定位置へ戻すには
移動させた[作業ウィンドウ]を元に固定位置に戻す場合は、作業ウィンドウの上部でマウスの形が四方向の形に変わった時にダブルクリックします。
簡単に元の固定位置へ戻すことができます。
もちろん、ドラッグで元の位置へ戻すこともできますが、うまくできない場合はダブルクリックのほうが早いと思います。
参考既定でウィンドウの左側にあった作業ウィンドウを右側に固定した場合は、固定していない作業ウィンドウをダブルクリックすると、右側に固定されます。
作業ウィンドウオプションから操作
作業ウィンドウのメニューは、上部の▼(作業ウィンドウオプション)をクリックして表示させることができます。
以下の3つのメニューがあります。
- 移動
- サイズ変更
- 閉じる
作業ウィンドウを閉じる
メニューから[閉じる]をクリックするか、作業ウィンドウの[×]ボタンをクリックしても閉じることができます。
また、[表示]タブの[ナビゲーションウィンドウ]のチェックボックスをオフにします。
サイズ変更
作業ウィンドウをウィンドウの端に固定している時も、境界線にマウスを合わせて、マウスポインタが左右開きの形になった時にドラッグして幅を調整できます。
メニューから[サイズ変更]をクリックしても、作業ウィンドウの幅を調整できます。
[移動]も[サイズ変更]もメニューから選択すると、すぐにマウスポインタの形が変わるので操作しやすいかもしれません。
作業ウィンドウをドラッグで移動させているときも、上部の▼(作業ウィンドウオプション)をクリックしてメニューから操作することができます。
参考上記の作業ウィンドウ(ナビゲーションウィンドウ)は、見出しの設定をしているので、見出しが表示されています。
Wordではページの入れ替えはできないと思われている方も多いですが、見出しを設定することで簡単に操作することができます。
以下の記事で解説しています。
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作業ウィンドウの複数表示
作業ウィンドウが左右に並ぶこともあります。
[ナビゲーションウィンドウ]と[クリップボード]を表示すると、以下のようになります。
また、[スタイル]と[編集の制限]も左右に並びます。
Microsoft 365のWordとWord2021では、作業ウィンドウの切り替えボタンが表示されるようになっています。
スタイルの制限については、以下の記事で解説しています。
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参考Officeのバージョンによって操作が異なる場合があります。
以下の記事で、お使いのOfficeのバージョンを確認する方法を解説しています。
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