Excelでデータモデルに追加したテーブルを使って計算フィールドを作成する方法です。
ここでは、3つのデータをデータモデルに追加してピボットテーブルを作成します。
[POWERPIVOT]タブの[計算フィールド]の[新しい計算フィールド]をクリックすると、[計算フィールド]ダイアログボックスが表示されますので数式を入力します。
参考PowerPivotが使用できるOfficeのバージョンなどについては、以下の記事を参照してください。
Power Pivot とは - Excel(Microsoft)
3つのデータの確認
作成した3つの表があります。
下は4月の売上表です。
下は5月の売上表です。
製品名の表です。
データモデルに追加
上記3つの表をそれぞれ、データモデルに追加します。
表内のセルを選択して、[POWERPIVOT]タブの[テーブル]グループにある[データモデルに追加]をクリックします。
自動的に範囲を選択して、[テーブルの作成]ダイアログボックスが表示されます。
[先頭行をテーブルの見出しとして使用する]のチェックボックスをオンにして[OK]ボタンをクリックします。
データモデルにリンクマークが付いたシートが3枚追加されます。
下は、それぞれシートの名前を変更しています。
ダイアグラムビューを表示してリレーション
[ダイアグラムビュー]をクリックします。
あるいは、データモデルウィンドウの右下にある[ダイアルグラムビュー]ボタンをクリックします。
下のように[製品名]フィールドでリレーションします。
[製品名]テーブルの[製品名]を[4月]と[5月]テーブルの[製品名]へドラッグするだけです。
テーブルをリレーションシップで関連づけるには、共通のフィールドが必要です。
フィールド名は同じでなくても構いませんが中身の整合性は必要です。
ピボットテーブルの作成
[ピボットテーブル]をクリックして、新しいシートにピボットテーブルを作成します。
3つのテーブルがフィールドリストに表示されます。
テーブル名の変更
ピボットテーブルのフィールドリストに表示されるテーブルの名前は、以下の操作によって変更することができます。
[数式]タブの[名前の管理]をクリックします。
[名前の管理]ダイアログボックスが表示されます。
[編集]ボタンをクリックして、変更することができます。
[名前の編集]ダイアログボックスの名前がピボットテーブルのフィールドリストに表示される名前になりますので、わかりやすい名前にしてください。
[売上4月]と[売上5月]の[売上額]を値ボックスにドラッグします。
行アイテムには[製品名]テーブルの[製品名]フィールドをドラッグします。
新しい計算フィールド
[POWERPIVOT]タブの[計算]グループにある[計算フィールド]の[新しい計算フィールド]をクリックします。
4月の売上額と5月の売上額の差を求めたいと思います。
[計算フィールド]ダイアログボックスが表示されます。
[式]のテキストボックスに=を入力して、数式を入力していきます。
半角角括弧( [ )を入力すると、補助メニューが表示されますので、その候補の中から選択します。
ダブルクリックで入力することができます。
数式の確認
=[合計 売上額]-[合計 売上額2]と入力が終わったら、[数式の確認]ボタンを押してエラーがないか確認します。
問題がなければ、[OK]ボタンをクリックして閉じます。
[計算フィールド名]も分かりやすい名前に変えたほうがいいです。ここでは、既定のままにしています。
[計算フィールド1]が追加されて製品ごとの売上の差を求めることができます。
フィールド名は、数式バーで変更することができます。
[計算フィールド]ダイアログボックスは、[計算フィールド]の[計算フィールドの管理]をクリックして再度表示することができます。
また、作成した計算フィールドは、データモデルの計算領域にも記載されます。
ここでの計算フィールド名は、[計算フィールドの管理]での名前になります。
[計算フィールド]ダイアログボックスで変更することができます。
参考計算フィールドについては、以下の記事でも解説しています。
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