Wordの表を使って方眼紙のようなマス目を作成する方法です。
Wordの表であれば、マス目の大きさや線の太さ、色など、オリジナルのマス目にして印刷することができます。
できるだけ簡単に作成する方法を紹介します。
[表の挿入]ダイアログボックスから表作成
まず、ページ設定は既定のままとし、マス目は1㎝にします。
表を作成する場合は、[挿入]タブの[表]からマス目をドラッグして作成するのが簡単ですが最大[8行×10列]までなので、ここでは、[表の挿入]ダイアログボックスを使用して作成します。
表は、カーソルの位置に挿入されますので、タイトルなどを挿入したい場合は改行しておいてください。もちろん、作成後に挿入することもできます。
ここでは、1行目に挿入します。
[挿入]タブの[表]グループにある[表]をクリックして、[表の挿入]をクリックします。
[表の挿入]ダイアログボックスが表示されます。
[列数]は[15]、[行数]は[22]にし、[列の幅を固定する]は、[10mm]と入力します。
[OK]ボタンをクリックします。
参考[表の挿入]ダイアログボックスでは、列数は[63]、行数は[32767]まで可能です。
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10mmのマスに調整
以下のような表ができます。
表内のセルにカーソルがある状態であれば[表ツール]タブが有効になっています。
[レイアウト]タブの[セルのサイズ]グループを見ると、[幅]は[表の挿入]ダイアログボックスで設定したとおり[10mm]になっています。
[高さ]を[10mm]に設定します。
まず、表の右上にある[表の変更(移動)]ハンドルをクリックして表全体を選択します。
そして、[高さ]を[10mm]にします。
10mmマスの表が作成されます。
このままでよければ、印刷してください。
キーボードで[Ctrl]+[P]を押すと、Backstageビューの[印刷]を表示できます。
余白を小さくして用紙いっぱいに印刷するには
ページ設定で余白を最小にして用紙いっぱいに印刷する方法です。用紙サイズはA4のままにします。
[レイアウト]タブの[ページ設定]グループにある[ダイアログボックス起動ツール]ボタンをクリックします。
参考[ページ設定]ダイアログボックスを起動する方法は、他にもあります。
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ダイアログボックスの起動(ルーラーをダブルクリックしてページ設定)
通常、ダイアログボックスを表示したい場合は、リボンのグループ名の右側にある[ダイアログボックス起動ツール]ボタンをクリックして表示させますが ...
余白の上下左右に[0]を入力して[OK]ボタンをクリックすると、メッセージウィンドウが表示されます。
一部の余白が印刷可能なページ範囲の外に設定されています。余白を印刷可能な範囲内に移動してください。
[修正]をクリックします。
そうすると、最小値が表示されます。これ以上小さい値にすると、印刷できることもありますが、印刷のたびに以下のメッセージが表示されます。
余白が小さすぎます。コンテンツの一部が印刷されない可能性があります。印刷を続けますか?
[修正]ボタンを押して表示される値より小さくはしないほうが無難です。
ここでは、上下左右の余白を[5mm]にして、[OK]ボタンをクリックします。
表は、以下のようになります。
行と列を追加する
行と列を簡単に追加する方法です。
Word2013以降であれば、列の上部にマウスを合わせると[列の挿入マーク]が現れます。
このマークをクリックすると、右側に列が挿入されます。ここでは、5回クリックしてページ幅いっぱいになります。
20列になっています。
行も同じように[行の挿入マーク]をクリックして、ページいっぱいに行を追加します。
ここでは、6回クリックして28行になっています。
右クリックした時に表示されるミニツールバーから操作することもできます。
ミニツールバーに[挿入]と[削除]が追加されたのもWord2013からです。
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または、[レイアウト]タブの[行と列]グループにあるコマンドから操作してもかまいません。
参考行と列の挿入マークについては、以下の記事で解説しています。
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また、表の行の追加は、キーボードから操作することもできます。
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印刷する場合
用紙いっぱいに表を挿入すると、最後のカーソルは2ページ目に移動します。
このまま印刷すると、白紙が印刷されますので、ページ指定を行って印刷します。
キーボードから[Ctrl]+[P]を押して、Backstageビューの[印刷]を表示します。
[設定]の[ページ]に[1]と入力して、印刷を実行します。
参考Excelでは、罫線の設定をせずに枠線をマス目にして印刷することができます。枠線の色は変更できます。
グリッド線をマス目表示にして1文字ずつ入力するには
グリッド線をマス目に表示することもできます。
ただ、グリッド線は印刷はできません。
1マスに1文字ずつ入力するには、ページ設定で[原稿用紙の設定にする]を選択します。
[レイアウト]タブの[ページ設定]グループにある[ダイアログボックス起動ツール]ボタンをクリックします。
参考[ページ設定]ダイアログボックスを起動する方法は、他にもあります。
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ダイアログボックスの起動(ルーラーをダブルクリックしてページ設定)
通常、ダイアログボックスを表示したい場合は、リボンのグループ名の右側にある[ダイアログボックス起動ツール]ボタンをクリックして表示させますが ...
余白や用紙は既定のままとします。
[文字数と行数]タブの[文字数と行数の指定]で[原稿用紙の設定にする]を選択します。
[文字数]を[15]、[行数]を[23]にします。
この設定にすると、ほぼ10mmマスになります。
[グリッド線]をクリックします。
[グリッドとガイド]ダイアログボックスが表示されます。
[グリッドの表示]の[グリッド線を表示する]と[文字グリッド線を表示する間隔]のチェックボックスをオンにします。
間隔は[1]にします。
以下のような設定になっていることを確認して[OK]ボタンをクリックします。
原稿用紙のように、1マスに1文字ずつ入力できるようになります。
グリッド線の表示/非表示は、[表示]タブの[表示]グループにある[グリッド線]をオン/オフにして切り替えます。
参考Wordには[原稿用紙設定]というのがあります。原稿用紙のマス目に1文字ずつ入力して原稿用紙のまま印刷できます。
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表のスタイルの変更
Wordの表であれば、外枠は太線、内側の線は点線にしたり、または罫線の色を変更したり塗りつぶしを設定したりなど、自由にスタイルを設定できます。
表全体を選択するには、表の右上に表示される[表の変更(移動)]ハンドルをクリックします。
このハンドルは、表内のセルにカーソルがある時に現れます。
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外枠を太線に変更
表の外枠を太線にしてみます。
[テーブルデザイン]タブの[飾り枠]グループにある[ペンの太さ]で任意の太さを選択します。ここでは[3pt]を選択します。
[罫線]ボタンの下方をクリックして、一覧から[外枠]をクリックします。
罫線(内側)を点線に変更
[ペンのスタイル]で点線を[ペンの太さ]から任意の太さを選択して、[罫線の一覧]から[罫線(内側)]を選択します。
内側の縦線も横線も点線になります。
参考[縦罫線(内側)]を選択すると内側の縦罫線を点線に、[横罫線(内側]を選択すると内側の横線を点線にできます。
[線種とページ罫線と網かけの設定]ダイアログボックスで設定
また、[罫線]ボタンの一覧から[線種とページ罫線と網かけの設定]をクリックして、ダイアログボックスから設定することもできます。
[線種とページ罫線と網かけの設定](罫線と網かけ)ダイアログボックスの[罫線]タブで罫線の種類や、色、太さなどを指定します。
プレビュー内で罫線を引く位置をクリックして設定できます。
参考[線種とページ罫線と網かけの設定]の操作については、以下の記事で解説しています。参考にしてください。
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2行おきに太罫線に変更
2行おきに太線にしたりすることもできます。
[ペンの太さ]から任意の太さを選択します。そして、[罫線の書式設定]ボタンをクリックします。マウスポインターが筆のマークに変わります。
設定したい罫線をドラッグします。
解除する場合は、[罫線の書式設定]ボタンをクリックするか、キーボードから[Esc]キーを押します。
[罫線の書式設定]については、以下の記事で解説しています。
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スタイルを選択
もっと簡単にスタイルの一覧を表示して、スタイルを選択することもできます。
[テーブルデザイン]タブの[表のスタイル]グループから[その他]ボタンをクリックします。
スタイルの一覧が表示されます。
既定は[標準の表]になっています。各スタイルをポイントするとリアルタイムプレビューで確認できます。
参考表のスタイルは、新規に作成して登録しておくことができます。
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