Wordには、[隠し文字]という機能があります。隠し文字の設定をすると、状態によって隠し文字列が非表示になります。また、設定によって、隠し文字を印刷することもできます。
この記事の目次
隠し文字の設定
隠したい文字を選択して、[ホーム]タブの[フォント]グループにある[ダイアログボックス起動]ボタンをクリックします。
[フォント]ダイアログボックスを表示するショートカットキーは、[Ctrl]+[D]です。
[フォント]タブの[文字飾り]にある[隠し文字]のチェックボックスをオンにします。
[OK]ボタンをクリックします。
[グラフ、]の文字が見えなくなりました。
隠し文字の表示と非表示
[編集記号の表示/非表示]ボタンをオンにすると、下のように[グラフ、]の文字が表示されます。
重要このまま印刷しても、[グラフ、]の文字は印刷されません。
印刷の設定を変更して印刷することはできますが、既定では印刷されません。
参考[編集記号の表示/非表示]については、以下の記事で解説しています。
-
改ページ記号が表示されない時は[編集記号の表示/非表示]を確認
Word2016を起動して、操作していると[改ページ記号]が表示されないことに気がつきました。 既定で改ページ記号が非表示になっているかと思 ...
隠し文字を印刷する方法
隠し文字は印刷設定で印刷することもできます。
[ファイル]タブをクリックして、[オプション]をクリックします。
または、アクセスキーを使ってキーボードから[Alt]→[F]→[T]の順に押すと、[オプション]ダイアログボックスを表示できます。
これは、ExcelやPowerPointなどでも使用できます。
[Wordのオプション]ダイアログボックスが表示されます。
[表示]タブをクリックして、[印刷オプション]にある[隠し文字を印刷する]のチェックボックスをオンにして、[OK]ボタンをクリックします。
既定ではオフになっています。
参考ただ、オプションで[隠し文字を印刷する]をオンにしていると、宛名印刷をするときに葉書の切手や郵便番号などの箇所まで印刷されてしまいますので気をつけてください。
-
はがき宛名面印刷ウィザードを使って宛名作成(Excelの住所録から)
Wordの差し込み印刷機能を使って、Excelで作成した既存の住所録をもとに葉書のあて名面を作成することができます。Excelの住所録を使用 ...
隠し文字のショートカットキー
[フォント]ダイアログボックスを表示しなくても、ショートカットキーを使う方法もあります。
隠し文字としたい文字列を選択して、以下のショートカットキーを押します。
こちらが早いですね。
隠し文字を解除する場合も、再度 ショートカットキーを押します。
Ctrl + Shift + H
参考3つのキーを同時に押すのが大変な場合は、Window 10の設定でキーを1つずつ押して操作できるようにすることもできます。
-
ショートカットキーを1つずつ押して操作を実行(固定キー機能を使用)
ショートカットキーとは、キーボードから複数のキーを同時に押して操作を実行できる機能のことです。 入力中にマウスに持ち替える必要がなく、効率よ ...
隠し文字を複数の文字に繰り返し設定するには
文書内に隠し文字にしたい文字列が複数ある場合は、1つ目の文字列に隠し文字の設定をした後、次の文字列を選択してキーボードから[F4]キーを押していきます。
参考[F4]キーは、直前の操作の繰り返しです。
または、隠し文字を設定した文字列を選択して、[ホーム]タブの[クリップボード]グループにある[書式のコピー/貼り付け]をクリックして、次の文字列を選択します。
Word2010の[書式のコピー/貼り付け]のショートカットキーは(Ctrl+Shift+C)と記されていますが、貼り付け時は(Ctrl+Shift+V)です。
[書式のコピー/貼り付け]ボタンをクリックした後のカーソルは、刷毛の形になります。
繰り返し行う場合は、[書式のコピー/貼り付け]ボタンをダブルクリックして、隠し文字にしたい文字列を選択していきます。
解除する場合は、[書式のコピー/貼り付け]ボタンをクリックするか、キーボードから[ESC]キーを押します。
以下の記事が参考になると思います。
-
ポップヒントの内容とショートカットキー(非表示設定はオプションで)
Office2013のポップヒントは、Office2010の時のポップヒントと比べると、より詳細になって分かりやすくなっています。 Exce ...
隠し文字のチェックは[ドキュメント検査]で
[ファイル]タブの[情報]にある[共有準備]を見ると、[隠し文字として書式設定された文字]と記されています。
隠し文字が設定してある場合、気が付きにくいので、これって有難いですね。
隠し文字をチェックして削除
[ドキュメント検査]を利用して、隠し文字をチェックして削除することもできます。
[問題のチェック]をクリックして[ドキュメント検査]をクリックします。
以下のように[ドキュメント検査]には[隠し文字]の項目があります。一番下までスクロールすると[隠し文字]の項目があります。検査する場合は、必ずチェックをオンにしてください。既定ではすべての項目のチェックがオンになっていると思いますが、念のため確認してください。
[検査]ボタンをクリックします。
隠し文字が見つかった場合は、下のように表示されます。[すべて削除]ボタンをクリックすると、隠し文字を削除できます。
ドキュメント検査については、以下の記事で解説しています。
-
非表示のデータや個人情報はドキュメント検査でチェックして一括削除
Office2010には、非表示のデータや個人情報などを自動的にチェックして削除してくれる機能があります。 Office2007からの機能で ...
隠し文字については、以下の記事でも解説しています。
特定の書式設定された文字列をまとめて隠し文字にする方法も解説しています。
-
特定の書式の文字列のみを印刷したくない(隠し文字に置換)
Wordで作成した文書で、特定の書式の文字列のみを印刷しない場合の方法です。 一部の文字列のみを印刷したくない場合は、その文字列を隠し文字に ...
参考以下は、印刷設定に関するページです。
-
A4サイズで作成した文書を縮小して1枚に4ページ印刷する方法
A4サイズで作成した文書を縮小して、A4用紙に縮小して1枚に4ページ(2ページ)印刷したいということがあります。 配布用やメモ用にA6サイズ ...
-
ページ指定印刷はページ番号で
Wordでページ指定をして印刷する方法です。 印刷設定の[ページ]にページ番号をカンマ区切りで指定するか、ページ範囲を指定すればいいのですが ...