[Alt]キーや[F10]キーを使って、キー操作でタブを切り替えたり、目的のコマンドへ移動したりすることができます。
まず、[Alt]キーを押して指を離します。
もしくは、[F10]キーを押して指を離します。
この記事の目次
アクセスキーを使ってキーボードから操作
タブやコマンドにアルファベットが表示されます。
これは、[アクセスキー]、[アクセラレーションキー]、[キーヒント]と呼ばれるものです。
例えば、[アクセスキー]を表示した状態で、キーボードから[P]キーを押します。
[ページレイアウト]タブに切り替わります。
次に[M]キーを押します。
[余白]のコマンドが展開されます。
[↓]キーを使って移動できます。
確定は[Enter]キーです。
ショートカットキーとアクセスキーの違い
キーボードから操作するには、ショートカットキーがあります。
ショートカットキーは、すべての操作に割り当てられているわけではありません。
たいていは、2つ、3つのキーを同時に押して実行します。
よく知られたショートカットキーとしては、[Ctrl]+[C](コピー)や、[Ctrl]+[V](貼り付け)などがあります。
アクセスキーは、すべてのコマンドにキーボードから操作できるように表示されています。
また、同時に押すのではなく、順番に押していきます。
アクセスキーは、リボンだけでなく、ダイアログボックスや、ショートカットメニューにも表示されます。
参考ショートカットキーを同時に押すのが困難な場合は、1つずつ押して実行することもできます。
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ショートカットキーを1つずつ押して操作を実行(固定キー機能を使用)
ショートカットキーとは、キーボードから複数のキーを同時に押して操作を実行できる機能のことです。 入力中にマウスに持ち替える必要がなく、効率よ ...
ショートカットキーは、ポップヒントに表示されます。
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ポップヒントにショートカットキーを表示するには
おもなショートカットキーを抜粋してみました。 ショートカットキー一覧については、Microsoftの記事を参照してください。 キーボード シ ...
アクセスキーを使って[オプション]ダイアログボックスを表示
Officeでさまざまな設定をする場合、[オプション]ダイアログボックスを表示することは多いと思います。
[Alt]→[F]→[T]で表示できます。覚えておくと便利です。
[Alt]キーを押すと[ファイル]タブには[F]が表示され、[F] キーを押すとBackstageビューが表示され、[オプション]には[T]が表示されているので、[Alt]→[F]→[T]で表示できるというわけです。
Office2007以降でも使用できる便利なアクセスキー
Word、Excel、PowerPoint、Accessなどでは、[Alt]→[T]→[O]でも[オプション]ダイアログボックスを開けます。
これは、Office2003の頃のアクセスキーです。
Outlookでは使用できません。
[オートコレクト]ダイアログボックスを表示するアクセスキーは、[Alt]→[T]→[A]です。
Wordで[タブとリーダー]ダイアログボックスを表示するアクセスキーは、[Alt]→[O]→[T]です。
Wordで[段落]ダイアログボックスを表示するアクセスキーは、[Alt]→[O]→[P]です。
参考旧バージョンのアクセスキーを使用せずに、Wordの[段落]ダイアログボックスを表示するには、[Alt]→[H]→[PG]となります。[PG]は[P]→[G]です。
以下は、Word2010で[Alt]→[H]を押したときのアクセスキーです。
Excelでピボットテーブル/グラフウィザードを呼び出す
[ピボットテーブルウィザード/グラフウィザード]を呼び出すアクセスキーは、[Alt]→[D]→[P]です。
[ピボットテーブルウィザード/グラフウィザード]だからこそできることもあります。
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マトリックス表(クロス集計)をピボットテーブルウィザードでテーブルに変換
マトリックス表(クロス集計)は、ピボットテーブルウィザードの[複数のワークシート範囲]を選択して、リスト形式に変換することができます。 Ex ...
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複数のマトリックス表(クロス集計)をピボットテーブルウィザードで統合
複数のマトリックス表(クロス表)をピボットテーブルウィザードで統合する方法です。[データの統合]という機能を使って、合計を求めたりすることも ...
ショートカットメニューは[アプリケーション]キーで表示
ExcelやWordで編集中にショートカットメニューを表示して、コマンドを実行する場合もキー操作ができます。
キーボードから[アプリケーション]キーを押すと、ショートカットメニューを表示できます。
[アプリケーション]キーがない場合は、[Shift]+[F10]で操作できます。
ショートカットメニューを見ると、アクセスキーが表示されているので、そのキーを押してコマンドを選択できます。
[貼り付けオプション]は、ポイントするとアクセスキーが表示されます。
選択してすぐコマンドが実行される場合もありますし、[Enter]キーを押さないと実行できな場合もあります。
Excelでコピー後に[値]の貼り付けを実行したいときは、[アプリケーション]→[V]で実行できます。
ショートカットキーが割り当てられていないコマンドでも、アクセスキーを使うことで効率よく操作できることがあります。
参考数式の結果だけを貼り付ける場合などに重宝します。
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数式の結果のみ貼り付けるには[値]の貼り付け
Excelで下のような表があって、C列にはA列とB列の合計値を求める関数が入力されています。 数式で求めた結果の値をそのまま保存したいという ...
Microsoft 365のExcel バージョン 2308 (ビルド 16731.20170) では、[値の貼り付け]のショートカットキー[Ctrl]+[Shift]+[V]が追加されています。
Excelの[値の貼り付け]のショートカットキーが追加された
クイックアクセスツールバーのコマンドボタンには数字キー
クイックアクセスツールバーのコマンドには、数字が割り当てられます。クイックアクセスツールバーに登録したボタンは、[Alt]キー(または[F10]キー)と割り当てられた数字キーで実行できるようになります。
ショートカットキーは、覚えられなくても、これならできますね。
クイックアクセスツールバーにコマンドを登録する方法や、カスタマイズについては、以下の記事で解説しています。
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クイックアクセスツールバーの表示/非表示設定と位置の変更
Office2021とMicrosoft 365のOfficeでは、クイックアクセスツールバーの非表示設定ができるようになっています。 また ...
参考Windows 10と11では、[Windows]キーと[数字]キーでタスクバーにピン留めしているアプリを起動できます。
数字は、左から順に[1、2、3、4、5、6、7、8、9、0]で割り当てられます。
例えば、Microsoft Edgeは、[Windows]キーを押したまま[1]キーで起動できます。[Cortana]と[タスクビュー]は除いて、その右隣のアイコンから数えます。
Windows 11でも同じ操作ができます。Windows 11も[タスクビュー]は除いて、その右隣のアイコンから数えます。
アクセスキーを非表示にするには
リボンに表示したアクセスキーを解除するには、[Esc]キーや[Alt]キーを押します。
[Alt]キーの代わりに[F10]キーや、[F6]キーを使うこともできます。
ノートPCの場合は、[/]キーを押しても、[Alt]キーと同じようにアクセスキーを表示できます。
参考[ヘルプ]ウィンドウの[キーボードを使用したリボンへのアクセス]にも説明されています。
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ショートカットキーは[ヘルプ]ウィンドウを表示して確認
作業中に頻繁に操作する機能は、ショートカットキーを覚えると便利です。 時短操作になり作業の効率化につながります。 ショートカットキーは、[ヘ ...
Office2007でも解説しています。
以下は、Microsoftのページです。
キーボードでリボンを操作する - Office サポート(Microsoft)
アクセスキーは、Office以外でも使用できます。
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アクセラレーションキー(アクセスキー)
メニューバーの各メニューの右横に表示されているアルファベットの意味を知っていますか? これは、[アクセラレーションキー]や[アクセスキー]と ...
アクセスキーに下線を表示することもできます。Windows 10での解説です。
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アクセスキーの下線を表示する設定
メモ帳などのアプリケーションのコマンドの横にアルファベットが表示されて、[Alt]キーを押した後、そのアルファベットをキーボードから押すこと ...