クイックアクセスツールバーの[開く]や[上書き保存]ボタンをクリックした時に、Backstageビューを表示しないでダイアログボックスを表示する方法です。
Office2007やOffice2010では、クイックアクセスツールバーの[開く]、[上書き保存]ボタンをクリックすると、直接ダイアログボックスが開いていたのですが、Office2013では毎回Backstageビューが表示されるので面倒に思う方も多いと思います。
オプションの設定で従来通り、ダイアログボックスを表示するようにできます。
この記事の目次
クイックアクセスツールバーに[開く]ボタンを追加
まず、クイックアクセスツールバーに[開く]ボタンを表示するには、クイックアクセスツールバーの▼ボタンをクリックして、[開く]をクリックします。
クイックアクセスツールバーの[開く]をクリックすると、Backstageビューが開きます。
それから開く場所を指定して、[ファイルを開く]ダイアログボックスが表示されます。
[上書き保存]のボタンは既定で表示されています。
[上書き保存]ボタンもファイルに名前を付けていない場合、Backstageビューが開きます。
そして、名前を付けて保存する場所を指定して[名前を付けて保存]ダイアログボックスが表示されます。
開いたり保存時にBackstageを表示しない設定
クイックアクセスツールバーの[開く]や[上書き保存]をクリックした時にBackstageビューを表示せずに、直接ダイアログボックスを表示する方法です。
[ファイル]タブをクリックして、[オプション]をクリックします。
または、キーボードから[Alt]→[F]→[T]の順に押して表示します。これは、Excel、PowerPointなどでも使用できます。
[Wordのオプション]ダイアログボックスが表示されます。
[保存]タブにある[ファイルを開いたり保存したりするときにBackstageを表示しない]のチェックボックスをオンにします。
[OK]ボタンをクリックして閉じます。
これで、クイックアクセスツールバーの[開く]や[上書き保存]をクリックした時に、Backstageは表示されずに[ファイルを開く]ダイアログボックスや[名前を付けて保存]ダイアログボックスが表示されるようになります。
注意Wordで解説していますが、PowerPointやExcelも同じです。
どれか1つのアプリケーションで設定すると、他のアプリケーションも同じ設定になります。
Office2016以降の設定
Office2016以降では[キーボードショートカットを使ってファイルを開いたり保存したりするときにBackstageを表示しない]になっています。
以下の画像は、Word2019です。
関連以下の記事でも解説しています。
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ショートカットキー[Ctrl+O]で[ファイルを開く]を表示するには
Office2013では、[ファイルを開く]ダイアログボックスを開くためのショートカットキー[Ctrl]+[O]を押すと、Backstage ...
[名前を付けて保存]をクイックアクセスツールバーに登録
また、クイックアクセスツールバーに[名前を付けて保存]を登録することもできます。
このボタンは、上記のオプションの設定で[ファイルを開いたり保存したりするときにBackstageを表示しない]のチェックボックスはオフのままでも、[名前を付けて保存]ダイアログボックスが直接表示されます。
クイックアクセスツールバーの▼ボタンをクリックして、[その他のコマンド](クイックアクセスツールバーのユーザー設定)をクリックします。
[コマンドの選択]から[基本的なコマンド]を選択して、一番下までスクロールします。
[名前を付けて保存]を選択して、中央にある[追加]ボタンをクリックします。
右側に[名前を付けて保存]が表示されたことを確認して[OK]ボタンをクリックします。
注意これは、アプリケーションごとの設定になります。
コマンドボタンは、特定のファイルのみに追加することもできます。
クイックアクセスツールバーで確認します。
また、[F12]キーで、名前を付けて保存ダイアログボックスを表示することができます。
他のアプリケーションでも共通のショートカットキーです。覚えておくと便利ですね。
参考クイックアクセスツールバーのカスタマイズについては、以下の記事で解説しています。
-
クイックアクセスツールバーの表示/非表示設定と位置の変更
Office2021とMicrosoft 365のOfficeでは、クイックアクセスツールバーの非表示設定ができるようになっています。 また ...
[Alt]キーと[数字]キーでコマンドを実行
クイックアクセスツールバーに登録したボタンは、[Alt]キーを押してアクセスキーを表示すると、数字が割り当てられていることが分かります。
[Alt]→[数字]キーでコマンドを実行できます。以下の画像は、Excel2010のクックアクセスツールバーです。
-
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[Alt]キーや[F10]キーを使って、キー操作でタブを切り替えたり、目的のコマンドへ移動したりすることができます。 まず、[Alt]キーを ...
起動したときにスタート画面を表示しない設定
WordやExcelを起動したときにスタート画面を表示しないようにすることもできます。
起動時に白紙文書や空白のブックを起動したいの記事で解説していますが、[オプション]ダイアログボックスの[基本設定]の一番下にある[このアプリケーションの起動時にスタート画面を表示する]のチェックボックスをオフにするだけです。
アプリケーションごとの設定が必要です。
追記Office2016、Office2019で[オプション]ダイアログボックスに[簡単操作]タブがあれば、そこからも設定ができます。どのバージョンで更新されたのか分かりませんが、最新のバージョンのものであればあると思います。
[簡単操作]ではなく、[アクセシビリティ]という名称になっているバージョンもあります。
また、Office2016以降の[起動時の設定]は、[全般]タブにあります。
関連以下は、Backstageビューについての関連記事です。
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