SmartArt(スマートアート)は、情報を視覚的に表現できる便利なツールです。
各種資料の説明図などの作成に重宝します。
SmartArtグラフィックは、Word、Excel、PowerPoint、Outlookで使用できます。
Office2010では、SmartArtのグラフィックの種類が大幅に増えています。
ここでは、Word2010で解説します。
この記事の目次
SmartArtグラフィックの挿入
[SmartArt]は、[挿入]タブの[図]グループにあります。
[SmartArt]のポップヒントには以下のように記されています。
SmartArt グラフィックの挿入
SmartArt グラフィックを挿入して、情報を視覚的に表現します。
グラフィカルなリストや手順図から、ベン図や組織図などの複雑なグラフィックまで、さまざまなSmartArtグラフィックが用意されています。
[SmartArtグラフィックの選択]ダイアログボックスを表示すると、多くのグラフィックに驚かれると思います。
レイアウトは、以下の8個に分けられています。一度設定したレイアウトでも簡単に変更することができます。
Office2007と比較すると、Office2010では[図]レイアウトが追加されています。
- リスト
- 手順
- 循環
- 階層構造
- 照合関係
- マトリックス
- ピラミッド
- 図
SmartArtグラフィックを利用すると、表現したいものをより分かりやすく見せることができます。
SmartArtグラフィックの名前と解説
グラフィックを選択すると、グラフィックの名前と解説(ヒント)が表示されますので、参考にするといいですね。
どのレイアウトを選択すればよいか分からない場合は、Microsoftの以下の記事が役立つと思います。
SmartArt グラフィックを選ぶ - Office サポート(Microsoft)
WordでSmartArtを作成
Word2010でSmartArtグラフィックを挿入して完成させていきます。
SmartArtグラフィックを挿入したい位置にカーソルをおきます。そして、[挿入]タブの[図]グループにある[SmartArt]をクリックします。
[SmartArtグラフィックの選択]ダイアログボックスが表示されます。
ここではサンプルとして、[手順]から[ステップ アップ プロセス]を選択します。
[ステップ アップ プロセス]の解説(ヒント)には以下のように記されています。
一連のステップや情報のリストを昇順で示すのに使用します。
[OK]ボタンをクリックします。
カーソルの位置にSmartArtグラフィックが挿入されます。
SmartArtグラフィック左側に[ここに文字を入力してください]というテキストウィンドウが表示されます。ここへ文字を入力していきます。
参考もし、テキストウィンドウが表示されていない場合は、下のように▶が上下に並んでいる箇所をクリックすると、テキストウィンドウが表示されます。
テキストウィンドウに文字入力
テキストウィンドウへの文字入力が済むと以下のようになります。
SmartArtグラフィック以外の箇所にカーソルを移動すると、テキストウィンドウも非表示になりグラフィックのみになり、結果を確認できます。
SmartArtグラフィックのデザインやレイアウトの変更
SmartArtグラフィックを選択していると、[SmartArtツール]タブが表示されています。[デザイン]タブで様々なデザインを楽しむことができます。
色の変更
[デザイン]タブの[SmartArtのスタイル]グループにある[色の変更]をクリックして、基本の色を変更することができます。下へスクロールして確認してください。[アクセント6]まであります。
リアルタイムプレビューの機能で、ポイントするだけで結果を確認することができます。
以下のように色を変更することができました。
レイアウト変更
また、レイアウトも簡単に変更することができます。
[デザイン]タブの[レイアウト]グループにある[その他]ボタンをクリックします。ポップヒントには、以下のように記されています。
SmartArtグラフィックに適用されているレイアウトを変更します。
以下のようにSmartArtグラフィックのレイアウトの一覧が表示されますので、この中から選択します。
ここでは、[矢印と長方形のプロセス]に変更します。ここもリアルタイムプレビューの機能があるので、ポイントするだけで結果を確認することができます。
レイアウトを変更することができました。
視覚スタイルの変更
さらに、[SmartArtスタイル]グループにあるスタイルの一覧から、任意のスタイルを選択することもできます。[その他]ボタンをクリックします。ポップヒントには、以下のように記されています。
SmartArtグラフィックの全体的な視覚スタイルを選択します。
一覧の中から、ここでは[立体グラデーション]を選択します。
テキストウィンドウの非表示とグラフィックの大きさの調整
文字入力が完了したら、テキストウィンドウは、[閉じる]ボタンをクリックして閉じておいていいです。
SmartArtグラフィックの大きさは、四隅にマウスポインタを合わせると、下のように斜め矢印の形になりますので、その時にドラッグして調整します。
SmartArtグラフィックを自由に移動させるには
完成したSmartArtグラフィックを自由に移動させるには、SmartArtグラフィックを選択した状態で[書式]タブの[配置]をクリックして、[文字列の折り返し]をクリックします。
[四角]や[前面]を選択するといいですね。本文内のテキストにどう合わせるかを考えて選択してください。
参考文字列の折り返しについては、以下の記事で解説しています。
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SmartArtグラフィックの削除
SmartArtグラフィックを削除するには、削除したいSmartArtグラフィックを選択して[Delete]キーを押します。
関連以下は、スマートアートに関するページです。ぜひ、スマートアートを使いこなしてください。
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