Wordには、自動的に圧縮して1ページ分を縮小してくれる機能があります。
[1ページ分圧縮]というボタンです。
ただ、この[1ページ分圧縮]ボタンですが、Word2007までは、[印刷プレビュー]時の[プレビュー]グループにボタンがあり、そのボタンをクリックすると、1ページ分を減らすことができていました。
印刷プレビューで編集できます(Word2007)
Word2010からは、この[1ページ分圧縮]ボタンは標準では表示されていませんが、クイックアクセスツールバーにボタンを登録することで使用できるようになります。
また、[1ページ分圧縮]ボタンは、[印刷プレビューの編集モード]にしても表示できます。
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[印刷プレビューの編集モード]はクイックアクセスツールバーに登録
Word 2007では、印刷プレビュー画面から直接編集を行うことが可能でした。 しかし、Word 2010では、この印刷プレビューでの編集機 ...
この記事の目次
クイックアクセスツールバーに[1ページ分圧縮]を追加
クイックアクセスツールバーに表示して使えるようにしてみましょう。
[クイックアクセスツールバー]の▼ボタンをクリックして、[クイックアクセスツールバーのユーザー設定]から[その他のコマンド]をクリックします。
[Wordのオプション]ダイアログボックスの[クイックアクセスツールバー]が表示されます。
[コマンドの選択]で[すべてのコマンド]を選択します。
[1ページ分圧縮]ボタンを探して、中央にある[追加]ボタンをクリックします。
Word2016以降では、[1ページ分縮小]という名前になっています。機能は同じです。
右側に[1ページ分圧縮]が追加されたことを確認して[OK]ボタンをクリックします。
コマンドボタンは、特定のファイルのみに追加することもできます。
クイックアクセスツールバーに[1ページ分圧縮]ボタンが追加されました。
[1ページ分圧縮]のポップヒントには、以下のように記されています。
1ページ分圧縮
文字サイズと間隔を少し小さくすることにより、文書を1ページ分縮小します。
参考Word2016以降は、[1ページ分縮小]という名前になっています。
クイックアクセスツールバーは、リボンの下へ表示することもできます。カスタマイズについては、以下の記事で詳しく解説しています。
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クイックアクセスツールバーの表示/非表示設定と位置の変更
Office2021とMicrosoft 365のOfficeでは、クイックアクセスツールバーの非表示設定ができるようになっています。 また ...
[1ページ分圧縮]ボタンを実行
では、5ページ(5846文字)ある文書で、[1ページ分圧縮]のボタンをクリックします。
ステータスバーを見ると、文字数(5846文字)は変わりませんが、ページ数は1ページ少なくなって4ページになっていることが分かりますね。
この自動圧縮が気に入らない場合は[Ctrl]+[Z]などを使用して元に戻してください。
参考上の画像で罫線のように見えるのは、グリッド線です。
[表示]タブにあります。
[これ以上ページを圧縮できません]と表示されたら
時々、[これ以上ページを圧縮できません。]のメッセージウィンドウが表示されることがあります。
その場合は、[ページ設定]ダイアログボックスで余白や行数などで調整してください。
以下の記事で解説しています。
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1ページで収めたいのに2ページ目にはみ出したときの対処方法
Wordで文書を作成していると、1ページに収めるつもりだったのに、2ページ目まではみ出してしまったということはよくあると思います。 そういう ...
一枚に収めたい(Word2007)
以下は、Word2003での解説です。
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一行追加したい時は[余白の調整]か[行数を追加]
文書を作成したけど、一行だけ次ページに入ってしまったという経験はありませんか? そういうときは、余白で調整するか、ページの行数で調整すること ...
または、[段落]ダイアログボックスで[1ページの行数を指定時に文字を行グリッド線に合わせる]のチェックボックスをオフにして行間を詰める方法もあります。
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行間の設定(文字が重ならず行間を最小にする方法)
行間の設定は、段落ごとに設定されます。 範囲選択せずに行間の設定を実行すると、カーソルを置いた段落に設定されます。 複数の段落に設定したい場 ...
段組みにすると、ページ数を少なくすることができます。セクションを挿入して、1セクションのみ段組みにしてページ数を減らすのもいいかと思います。
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段組みと境界線(段の幅と間隔は水平ルーラーで調整)
長い文章は段組みにすると、ページ数を少なくすることができます。 また、段と段の間に境界線を表示することもできます。 段の幅と間隔は、水平ルー ...
クイックアクセスツールバーから削除
クイックアクセスツールバーに登録したコマンドボタンを削除するには、右クリックしてショートカットメニューから[クイックアクセスツールバーから削除]をクリックします。
クイックアクセスツールバーに登録すると便利なコマンド
クイックアクセスツールバーのコマンドボタンは、タブを切り替えずに操作できるメリットがあります。
以下は、クリックアクセスツールバーに登録しておくと便利かなと思うものを紹介しています。
目的にあったコマンドを上手に活用してくださいね。
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Excelがデータを読み上げる!読み合わせは[セルの読み上げ]で
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参考[名前を付けて保存]ダイアログボックスも登録しておくと、Backstageビューを開くことなく表示できるのでお勧めです。
ショートカットキーは[F12]キーですが、忘れがちな人は登録しておくといいかもしれないですね。
Excelでは[読み取り専用の設定/解除]もクイックアクセスツールバーに登録しておくと、便利なコマンドです。
開いているブックを[読み取り専用]にしたり、解除することが簡単にできます。
【読み取り専用の設定/解除】コマンドをクイックアクセスツールバーに登録(Excel2007)
以下の記事では、[読み取り専用の設定/解除]ボタンの設定から活用方法まで解説しています。Excel2016での解説です。
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[Alt]キーと[数字]キーでコマンドを実行
クイックアクセスツールバーに登録したボタンは、[Alt]キーを押してアクセスキーを表示すると、数字が割り当てられていることが分かります。
[Alt]→[数字]キーでコマンドを実行できます。(以下の画像は、Excel2010です)
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[Alt]または[F10]キーを使ってキーヒントを表示してリボンへアクセス
[Alt]キーや[F10]キーを使って、キー操作でタブを切り替えたり、目的のコマンドへ移動したりすることができます。 まず、[Alt]キーを ...