Word2013で[ホーム]タブの[編集]グループにある[選択]-[オブジェクトの選択と表示]を見ると、無効なコマンドになっています。
グレイ表示で使用できない?おかしいなぁ~と思って、あれこれ試していたのですが、やっと旧拡張子のファイルだと気がつきました。
[オブジェクトの選択と表示]のポップヒントの表示
[ホーム]タブの[編集]グループにある[選択]-[オブジェクトの選択と表示]が無効状態になっています。
クリックせずにコマンドをポイントすると、ポップヒントが表示されて、やっと[互換モード]だったんだと気がついた次第です。
このコマンドは、現在使用できません。
このドキュメントは互換モードで開かれています。
この機能を使用するには、[ファイル]タブをクリックして[変換]をクリックし、ドキュメントを新しいファイル形式に変換してください。
コマンドをクリックしてしまうと、ポップヒントは表示されません。
本文内で一度クリックして、再度 コマンドにマウスを合わせると表示されます。
マウスのポイント操作も大事ですね。
タイトルバーを見ると、[互換モード]と表示されていました。
以下は、ファイルの拡張子を表示する設定をしています。
拡張子を表示しない設定の場合は、以下のように表示されます。
参考拡張子を表示する設定は、以下の記事で解説しています。
特に新旧バージョンのファイルが混在している環境では、拡張子は表示する設定しておいたほうがよいと思います。
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登録されている拡張子を表示するには(Windows7からWindows11まで)
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[オブジェクトの選択と表示]を有効にするには
[ファイル]タブをクリックしてBackstageビューを表示します。
そして、[情報]カテゴリーの[変換]をクリックします。
レイアウトの変更が必要になることがあるとのことなので、気をつけてください。
互換モード
Officeの以前のバージョンで作業する際に問題が起きないようにするため、一部の新機能が無効になっています。このファイルを変換すると、これらの機能は有効になりますが、レイアウトの変更が必要になる場合があります。
下のメッセージウィンドウが表示されますので、[OK]ボタンをクリックします。
文書は最新のファイル形式にアップグレードされます。
Wordの新しい機能をすべて使用できるようになりますが、細かいレイアウトが変わることがあります。
アップグレードをしない場合は、[キャンセル]をクリックしてください。
変換すると、Wordのすべての新機能を利用できます。この文書は、変換されたバージョンに置き換えられます。
これで、[オブジェクトの選択と表示]が使用できるようになりました。
Word2007で作成した文書だったのです。
Word2007には[オブジェクトの選択と表示]というコマンドはありませんでしたからね。
Wordの場合、[オブジェクトの選択と表示]は、Word2010からの機能です。
参考保存する時は、自動的に新拡張子[docx]で保存されます。
互換モードの確認については、以下の記事でも解説しています。
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互換モードの確認と新バージョンへの変換
Word97-2003の文書(拡張子.doc)をWord2010で開くと、自動的に[互換モード]になり、タイトルバーに[互換モード]と表示さ ...
互換モードでは使用できない新機能については、以下のようなものがあります。
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新拡張子で名前を付けて保存をしてから編集
Backstageビューの[情報]から[変換]の操作は、編集が終わったときに新拡張子(docx)で保存すればOKです。
もう1つは、先に[名前を付けて保存]ダイアログボックスを表示して、新拡張子で保存した後に編集してもいいと思います。
[名前を付けて保存]ダイアログボックスは、キーボードから[F12]キーを押すと表示できます。
[名前を付けて保存]ダイアログボックスが表示されますので、[ファイルの種類]の▼ボタンをクリックします。
一番上にある新拡張子[docx]を選択します。以下は、拡張子を表示している状態です。
[ファイルの種類]が[Word文書(*.docx)]になっていることを確認して、ファイル名を付けて[保存]ボタンをクリックします。
以下のメッセージウィンドウが表示されます。[OK]ボタンをクリックします。
文書は最新のファイル形式にアップグレードされます。
Wordの新しい機能をすべて使用できるようになりますが、一部の細かいレイアウトが変わることがあります。
アップグレードをしない場合は、[キャンセル]をクリックし、互換性を保持するチェックボックスをオンにしてください。
タイトルバーには、新拡張子[docx]が表示されます。
[以前のバージョンのWordとの互換性を保持する]について
[名前を付けて保存]ダイアログボックスの[以前のバージョンのWordとの互換性を保持する]については、以下の記事で解説しています。
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旧バージョンとの互換性を保持して保存するには
Word97-2003文書(*.doc)で保存されている文書は、まだ多く使用されていると思います。 新機能を使うには、新拡張子(*.docx ...
参考新拡張子であっても、バージョンが異なる場合は[互換モード]と表示されます。
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新拡張子なのに[互換モード]と表示される(互換性チェックも解説)
Word2013で文書を開いてタイトルバーを見ると、拡張子は[.docx]なのに[互換モード]と表示されていることがあります。 これは、以前 ...
[オブジェクトの選択と表示]の使い方については、以下の記事を参照してください。とても便利な機能です。
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関連[オブジェクトの選択と表示]については、PowerPointでも解説しています。
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Excelでも活用しています。
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