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出典元を引用文献として登録して出典元をまとめた引用文献一覧を作成

投稿日:2018年6月12日 更新日:

論文や報告書を作成するときは、他人の著作物の一部を引用したり、Webページから文献を引用したりすることがありますが、他人の著作物を引用する場合は、どこからどこまでが引用文なのかを明確に表示して、出典元を明記しておく必要があります。

Wordでは、出典元を引用文献として登録しておくと、文書内の出典元をまとめた引用文献一覧を作成できます。

引用文献一覧

[参考資料]タブには、引用文献のコマンドが2か所あります。

ここでは、[参考資料]タブの右端にある[引用文献一覧]グループについての解説です。

従来からの機能です。

参考資料タブの引用文献コマンド

[参考資料]タブの中央にある[引用文献と文献目録]グループの機能については、以下の記事で解説しています。

Word2007から使える新しい機能です。

関連文献情報をマスターに登録しておくと、複数の文書で使用できます。

引用文献と資料文献のマスター登録と文献目録の挿入

論文や報告書などの文書作成時に、参考にしたり引用した文献を資料文献、引用文献と呼びます。 また、参考にした書籍やWebページなどは、文書内で ...

続きを見る

引用文の登録

引用文として登録したい文字列を選択して、[参考資料]タブの[引用文献一覧]グループにある[引用文の登録]をクリックします。

ポップヒントには、以下のように記されています。

ショートカットキーは、[Alt]+[Shift]+[I]ですね。

引用文の登録(Alt+Shift+I)

選択した文字列を引用文献一覧に追加します。

引用文の登録

[引用文の登録]ダイアログボックスが表示されます。

[分類]のプルダウンメニューをクリックすると、以下の分類が用意されています。

  • 凡例
  • 法令
  • その他
  • 規則
  • 条約
  • 法規
  • 条項

上記のサンプル分類の下には、8から16までの数字が並んでいて、任意の分類名を登録できます。

[分類の編集]をクリックします。

[引用文の登録]ダイアログボックス

分類の編集

[分類の編集]ダイアログボックスが表示されます。

[分類]の中の[8]を選択します。

[新しい分類名]のテキストボックスに[書物]に修正します。

[変更]ボタンをクリックします。

参考分類は、引用文献一覧の見出しとして表示されます。

[分類の編集]ダイアログボックス

[書物]に変更されたことを確認して、[OK]ボタンをクリックします。

[分類の編集]ダイアログボックス

分類を元に戻すには

登録した分類を削除することはできません。

元に戻したい場合は、登録した分類を選択して、上書きします。

上記の場合、[8]を[書物]にしたので、[書物]を選択して[新しい分類名]に[8]にして[変更]ボタンをクリックします。

[書物]を[書籍]にしたい場合も、上書きして変更します。

分類の編集ダイアログボックス

引用文献の登録

[引用文の登録]ダイアログボックスに戻ります。

[分類]のプルダウンメニューをクリックして、メニューの中から[書物]を選択します。

[すべて登録]ボタンをクリックします。

参考[すべて登録]ボタンをクリックすると、文書内にある同じ引用文献をまとめて登録できます。

[引用文の登録]ダイアログボックス

次の引用文を登録します。

[引用文の登録]ダイアログボックスを閉じずに、そのまま登録できます。

  1. 引用文献に登録したい文字列を選択します。
  2. [引用文の登録]ダイアログボックス内をクリックします。

[分類]が[書物]になっていることを確認して、[すべて登録]をクリックします。

ここでは、同じ文字列は1つしかありませんので、[登録]でも構いません。

[引用文の登録]ダイアログボックス

全ての登録が終わったら、[引用文の登録]ダイアログボックスの[閉じる]ボタンをクリックします。

[引用文の登録]ダイアログボックスの[閉じる]ボタン

TAフィールド(引用文献登録フィールド)

文書内は、下のようになります。

引用文献を登録すると、引用文の後ろに[TA(引用文献登録)フィールド]が挿入されます。

引用文献を登録した本文

引用文献を登録した本文

[編集記号の表示/非表示]ボタンで表示の切り替え

引用文献登録直後は自動的に編集記号がオンの状態になります。

TAフィールド(引用文献登録フィールド)を非表示にするには、[ホーム]タブの[編集記号の表示/非表示]ボタンをクリックします。

[編集記号の表示/非表示]ボタンで、TAフィールド(引用文献登録フィールド)の表示/非表示を切り替えることができます。

以下は、[編集記号の表示/非表示]ボタンがオンの状態です。

TAフィールド(引用文献登録フィールド)が表示されています。

[ホーム]タブの[編集記号の表示/非表示]ボタン

以下は、[編集記号の表示/非表示]ボタンがオフの状態です。

TAフィールド(引用文献登録フィールド)は、非表示になります。

[ホーム]タブの[編集記号の表示/非表示]ボタンがオフ

TAフィールド(引用文献登録フィールド)が非表示にならない場合

また、[編集記号の表示/非表示]ボタンをオフにしても、TAフィールド(引用文献登録フィールド)が非表示にならない場合は、隠し文字の設定がオンになっていると思います。

[ファイル]タブをクリックして、[オプション]をクリックします。

[Wordのオプション]ダイアログボックスを表示します。

[表示]カテゴリーにある[常に画面に表示する編集記号]の[隠し文字]のチェックボックスがオンになっていないかを確認してください。

オフにすると、TAフィールド(引用文献登録フィールド)は非表示になると思います。

[Wordのオプション]ダイアログボックス 隠し文字の設定

引用文献一覧の挿入

ここでは、[編集記号の表示/非表示]ボタンをオフにして、TAフィールド(引用文献登録フィールド)は、非表示にしておきます。

文末にカーソルを移動させます。

ショートカットキーは、[Ctrl]+[End]ですね。

[引用文献一覧]は、カーソルの位置に挿入されますので、カーソルの位置は必ず確認してください。

[参考資料]タブの[引用文献一覧]グループにある[引用文献一覧の挿入]をクリックします。

引用文献一覧の挿入

[引用文献一覧]ダイアログボックスが表示されます。

[分類]で[書物]を選択します。

[OK]ボタンをクリックします。

また、この[引用文献一覧]ダイアログボックスで[タブリーダー]や[書式]のスタイルを変更できます。

プルダウンメニューから選択します。

[引用文献一覧]ダイアログボックス

文末に以下のように引用文献の一覧が挿入されます。

引用文献一覧

[ページがまとまっていない場合はページ番号を省略する]という設定

[引用文献一覧]ダイアログボックスに[ページがまとまっていない場合はページ番号を省略する]という設定がありますが、これは、文書内に引用文献を5ページ以上で利用している場合、ページ番号が表示されずに[省略]と表示されるということです。

チェックボックスをオフにすると、省略されずに、そのままページ番号が表示されます。

【チェックボックスがオンの場合】

[ページがまとまっていない場合はページ番号を省略する]がオンの場合

【チェックボックスがオフの場合】

[ページがまとまっていない場合はページ番号を省略する]がオフの場合

引用文献一覧のフィールドコード

引用文献一覧は、フィールドコードで管理されています。

表示する場合は、引用文献一覧内にカーソルをおいて、[Alt]+[F9]を押します。

再度、[Alt]+[F9]を押すと非表示になります。

キーボード[Alt]+[F9]

参考引用文献一覧内にカーソルを置くと、フィールドコードの範囲が自動的に選択されます。

フィールドコード

もちろん、右クリックしてショートカットメニューから[フィールドコードの表示/非表示]をクリックしても同じです。

ショートカットメニューの[フィールドコードの表示/非表示]

引用文献の削除

引用文献を削除する場合は、[ホーム]タブの[編集記号の表示/非表示]ボタンをオンにして、TAフィールド(引用文献登録フィールド)を表示にしておきます。

そして、フィールドの箇所を選択して、キーボードから[Delete]キーを押します。

必ず[ ]から[ ]までを選択します。

引用文献登録フィールドを選択

引用文献一覧の更新

引用文献一覧内をクリックします。

そして、[参考資料]タブの[引用文献一覧]グループにある[引用文献一覧の更新]ボタンをクリックします。

引用文献一覧の更新

引用文献一覧を更新して、文書内の全引用文献が含まれるようにします。

参考フィールド更新のショートカットキーは[F9]キーなので、[F9]キーを押して更新しても構いません。

キーボード[F9]

[参考資料]タブの[引用文献一覧]グループにある[引用文献一覧の更新]ボタン

引用文献一覧が更新されます。

引用文献一覧の更新

引用文献一覧内にカーソルをおいて、右クリックしてショートカットメニューから[フィールド更新]をクリックしても同じです。

ショートカットメニューから[フィールド更新]

関連脚注索引については、以下の記事で解説しています。

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