Word2007では、印刷プレビューから編集することができました。
Word2010で従来の印刷プレビューを使用するには、[印刷プレビューの編集モード]コマンドをクイックアクセスツールバーに追加登録して使用します。
Word2007の印刷プレビューについては、以下の記事を参照してください。
印刷プレビューで編集できます(Word2007)
Word2010では、この印刷プレビューで編集できる機能は既定のままでは使えません。
しかし、従来の印刷プレビューの機能がなくなったわけではありません。
クイックアクセスツールバーに登録することで使用できるようになります。
この記事の目次
[Wordのオプション]ダイアログボックスの表示
Wordのオプション]ダイアログボックスの[クイックアクセスツールバー]タブを表示する方法は、いくつかあります。
やりやすい方法で表示してください。
[クイックアクセスツールバーのユーザー設定]を選択
クイックアクセスツールバーの[クイックアクセスツールバーのユーザー設定]をクリックして、[その他のコマンド]をクリックします。
または、リボンのどこでもかまいませんので、右クリックしてショートカットメニューから[クイックアクセスツールバーのユーザー設定]をクリックします。
[Wordのオプション]ダイアログボックスの表示
[ファイル]タブをクリックして、Backstageビューを表示します。
そして、[オプション]をクリックします。
または、アクセスキーを使って、キーボードから[Alt] →[F]→[T]の順で押すと、[オプション]ダイアログボックスを表示できます。
[Alt]→[T]→[O]でも表示できます。
クイックアクセスツールバーに登録
[Wordのオプション]ダイアログボックスの[クイックアクセスツールバー]を選択して、[コマンドの選択]から[すべてのコマンド]を選択します。
ちょうど真ん中あたりかなぁ~[印刷プレビューの編集モード]を探してください。
(コマンドがたくさんあって見つけるのが大変ですよね。時期バージョンにはぜひ検索窓をつけてほしいものです。)
中央の[追加]ボタンをクリックします。
右側に[印刷プレビューの編集モード]コマンドが表示されているのを確認したら、[OK]ボタンをクリックします。
コマンドボタンは、特定のファイルのみに追加することもできます。
[ホーム]タブをクリックすると、アクセスツールバーに[印刷プレビューと編集モード]ボタンが追加されていると思います。
参考クイックアクセスツールバーは、リボンの下へ表示することもできます。
カスタマイズについては、以下の記事で解説しています。
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クイックアクセスツールバーの表示/非表示設定と位置の変更
Office2021とMicrosoft 365のOfficeでは、クイックアクセスツールバーの非表示設定ができるようになっています。 また ...
[印刷プレビューと編集モード]の[拡大]をオフにして編集
[印刷プレビューと編集モード]ボタンをクリックすると、[印刷プレビュー]表示になります。
プレビュー表示の拡大
ページ上でマウスポインターを移動させると、虫眼鏡になります。
ただ、表示が縮小されていると思いますので、プレビューの画面上で虫眼鏡マークをクリックします。
すると、100%表示になります。
このボタンは、[プレビュー]グループの[拡大]のチェックボックスをオフにすると非表示になります。
拡大すると虫眼鏡は、以下のように変わり、クリックすると元の表示になります。
参考印刷プレビューのコマンドについては、以下の記事が参考になると思います。
[ズーム]グループのコマンドや、ステータスバーのズームスライダーを使って拡大/縮小することもできます。
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文書を縮小して複数ページを自動表示(ズームで詳細設定)
Word2013で複数ページを表示する方法です。 文書を拡大、縮小表示するには、[表示]タブの[ズーム]グループにある[複数ページ]ボタンを ...
印刷プレビューで編集するには
Word2007と同じように[プレビュー]グループにある[拡大]のチェックボックスをオフにします。
これで、文書が編集できるようになります。
[1ページ分縮小]ボタンを使って1ページに収める
2ページにわたっていた文書は、[1ページ分縮小]ボタンをクリックして1ページに収めることができます。
フォントサイズが自動的に小さくなり、1ページに収めてくれます。
自動圧縮を実行して気に入らない場合は、[Ctrl]+[Z]などで元に戻してください。
参考[1ページ分縮小]ボタンもクイックアクセスツールバーに登録することができます。
以下の記事で解説しています。
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ページ数を1ページ減らすには[1ページ分圧縮]ボタンが便利
Wordには、自動的に圧縮して1ページ分を縮小してくれる機能があります。 [1ページ分圧縮]というボタンです。 ただ、この[1ページ分圧縮] ...
印刷プレビューを閉じる
[印刷プレビュー]を閉じるには、右端にある[印刷プレビューを閉じる]ボタンをクリックします。
印刷の実行
Word2007では、一番左端は[印刷]ボタンがあって、そのボタンを押すと[印刷]ダイアログボックスが表示されていたのですが、Word2010では[印刷プレビューと印刷]ボタンです。
[印刷プレビューと印刷]ボタンをクリックすると、Backstageビューの[印刷]タブに切り替わります。
ショートカットキー[Ctrl]+[P]を押しても同じです。
[印刷]ボタンをクリックして印刷を開始します。
クイックアクセスツールバーから削除
クイックアクセスツールバーからコマンドを削除するときは、削除したいコマンドで右クリックして[クイックアクセスツールバーから削除]をクリックします。
クイックアクセスツールバーに登録すると便利なコマンド
クイックアクセスツールバーのコマンドボタンは、タブを切り替えずに操作できるメリットがあります。
以下は、クリックアクセスツールバーに登録しておくと便利かなと思うものを紹介しています。
目的にあったコマンドを上手に活用してくださいね。
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ページ数を1ページ減らすには[1ページ分圧縮]ボタンが便利
Wordには、自動的に圧縮して1ページ分を縮小してくれる機能があります。 [1ページ分圧縮]というボタンです。 ただ、この[1ページ分圧縮] ...
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参考[名前を付けて保存]ダイアログボックスも登録しておくと、Backstageビューを開くことなく表示できるのでお勧めです。
ショートカットキーは[F12]キーですが、忘れがちな人は登録しておくといいかもしれないですね。
Excelでは、[読み取り専用の設定/解除]もクイックアクセスツールバーに登録しておくと、便利なコマンドです。
開いているブックを[読み取り専用]にしたり、解除が簡単にできます。
【読み取り専用の設定/解除】コマンドをクイックアクセスツールバーに登録(Excel2007)
以下の記事では、[読み取り専用の設定/解除]ボタンの設定から活用方法まで解説しています。Excel2016での解説です。
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読み取り専用のオン/オフが簡単にできるコマンドボタンの使い方
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[Alt]キーと[数字]キーでコマンドを実行
クイックアクセスツールバーに登録したボタンは、[Alt]キーを押してアクセスキーを表示すると、数字が割り当てられていることが分かります。
[Alt]→[数字]キーでコマンドを実行できます。(以下の画像は、Excel2010です)
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[Alt]キーや[F10]キーを使って、キー操作でタブを切り替えたり、目的のコマンドへ移動したりすることができます。 まず、[Alt]キーを ...