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ピボットテーブルのレイアウト変更(従来の表形式で表示するには)

投稿日:2017年1月9日 更新日:

Excel2010でピボットテーブルを作成し、行ラベルに2つ以上のフィールドがある場合、行ラベルはに並びます。

このレイアウトを変更する方法です。従来の横並びにすることができます。

レイアウトの違いを理解しておくと、求めるレポートを生成しやすくなりますし、効率的に操作できると思います。

また、Excel2019では、ピボットテーブルの既定のレイアウトを編集できるようになっています。

ピボットテーブルの[レポートのレイアウト]

レポートのレイアウトの変更

ここでは、分かりやすくするために行ラベルには、2つのフィールドを配置しています。

[デザイン]タブの[レイアウト]グループにある[レポートのレイアウト]をクリックします。

ピボットテーブルのレイアウトには、以下の形式があります。

  • コンパクト形式で表示
  • アウトラン形式で表示
  • 表形式で表示
  • アイテムのラベルをすべて繰り返す
  • アイテムのラベルを繰り返さない

ピボットテーブル作成時の既定は、[コンパクト形式で表示]が選択された状態です。

[デザイン]タブの[レイアウト]グループにある[レポートのレイアウト]

表にまとめると以下のようになります。

既定での表示です。小計はグループ末尾に表示したり、非表示にすることもできます。

フィールドの見出しの文字列も修正できます。

  コンパクト形式 アウトライン形式 表形式
行ラベルの並び 1列の縦並び 横並び(並びの項目は1行下げた位置から) 横並び(並びの項目は同じ行から)
フィールドの見出し 行ラベル、列ラベル フィールド名 フィールド名
小計 グループの先頭 グループの先頭 グループの末尾(先頭に表示不可)
アイテムのラベルの繰り返し 設定不可 設定可 設定可
罫線 なし なし あり

コンパクト形式で表示

[レポートのレイアウト]の[コンパクト形式で表示]を選択すると、以下のような並びになります。

[レポートのレイアウト]の[コンパクト形式で表示]

行ラベルはに並んでいます。

分類と詳細が1つの列にまとめられています。[フィールドの見出し]には、[行ラベル][列ラベル]と表示されます。

小計は、グループの先頭に表示されます。

ピボットテーブル作成時の既定は[コンパクト形式で表示]になっています。

小計]の設定で各グループの末尾に表示することはできます。

ピボットテーブルのコンパクト形式

参考列ラベルと行ラベルは、非表示にすることもできますし、文字列を編集することもできます。

以下の記事で解説しています。コンパクト形式での操作です。

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アウトライン形式で表示

[レポートのレイアウト]の[アウトライン形式で表示]を選択すると、以下のような並びになります。

[レポートのレイアウト]の[アウトライン形式で表示]

ピボットテーブルの行ラベルの表示はに並びます。

分類と詳細が別の列になり、[フィールドの見出し]にはフィールド名が表示されます。ピボットテーブルのフィールド名は直接編集できます。

行ラベルは1行下げた横並びになります。グループの小計はグループの先頭に表示されます。

小計]の設定で各グループの末尾に表示することはできます。

ピボットテーブルのアウトライン形式

表形式で表示

[レポートのレイアウト]から[表形式で表示]をクリックします。

従来のピボットテーブルの形式になります。

[レポートのレイアウト]の[表形式で表示]

ピボットテーブルの行ラベルの表示はに並びます。ラベルの項目は同じ行に並びます。

分類と詳細が別の列になり、[フィールドの見出し]には、フィールド名が表示されます。ピボットテーブルのフィールド名は直接編集できます。

また、グループの末尾に小計が表示されます。グループの先頭に表示することはできません。

縦罫線が表示されます。

ピボットテーブルの表形式

参考[ピボットテーブルオプション]ダイアログボックスの[表示]タブにある[従来のピボットテーブルレイアウトを使用する(グリッド内でのフィールドのドラッグが可能)]のチェックボックスをオンにしても、行ラベルを横に並べることができます。

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アイテムのラベルをすべて繰り返す

[コンパクト形式]の場合は、行ラベルが1つの列に表示されるので関係ない設定です。

[アウトライン形式]と[表形式]では行ラベルが横並びになりますので、[アイテムのラベルをすべて繰り返す]を選択すると以下のようになります。

既定では、[アイテムのラベルを繰り返さない]設定になっています。

以下は、[アウトライン形式]で[アイテムのラベルをすべて繰り返す]を選択したピボットテーブルです。

[アウトライン形式]で[アイテムのラベルをすべて繰り返す]を選択したピボットテーブル

以下は、[表形式]で[アイテムのラベルをすべて繰り返す]を選択したピボットテーブルです。

[表形式]で[アイテムのラベルをすべて繰り返す]を選択したピボットテーブル

既定のレイアウトの編集(Excel2019以降)

Excel2019以降では、ピボットテーブルのレイアウトを編集して、そのレイアウトを既定のレイアウトとして設定することができるようになっています。

新しくピボットテーブルを作成したときに、設定したレイアウトで表示できます。

まず、レイアウト編集済みのピボットテーブル内でクリックします。

そして、[ファイル]タブをクリックして[オプション]をクリックします。

または、キーボードから[Alt]→[F]→[T]の順に押して表示します。これは、Word、PowerPointなどでも使用できます。

キーボード[Alt]→[F]→[T]

[Excelのオプション]ダイアログボックスが表示されます。

[データ]タブの[データオプション]にある[既定のレイアウトの編集]をクリックします。

[Excelのオプション]ダイアログボックス

[既定のレイアウトの編集]ダイアログボックスが表示されます。

[インポート]ボタンをクリックすると、現在アクティブのピボットテーブルのレイアウトがインポートされます。

[OK]ボタンをクリックします。

[既定のレイアウトの編集]ダイアログボックスの[インポート]

既定のレイアウトを戻すには、[Excelの既定値にリセット]をクリックします。

[既定のレイアウトの編集]ダイアログボックスの[Excelの既定値にリセット]

参考以下の記事で詳細に解説しています。

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Microsoftのヘルプページです。

ピボットテーブルの既定のレイアウト オプションを設定する - Excel(Microsoft)

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