動画をキャプチャできるGame Barは［Windows］+［G］で起動

Windows 10には、標準で動画をキャプチャーできる機能が搭載されています。

［Game Bar］と呼ばれるものでゲームを録画するための機能のようですが、アプリケーションの操作も記録できます。

また、記録した動画はMP4ファイル形式です。フォトアプリなどで編集も可能です。

Windows10のバージョンは、22H2での解説です。Game Barのバージョンは、7.124.2141.0 です。

Windows 11にも標準でインストールされています。

参考Windows 10の［ゲームバー］は、［ゲームバー］から［Xbox Game Bar］となり、現在は［Game Bar］と名称が変更されています。

録画したいアプリケーションを起動

まず、何か録画したいアプリケーションを起動します。アプリケーションを何も起動していない状態では、Game Barは表示されますが、［録画を開始］ボタンは使用できません。

ここでは、Excel2016を起動してフラッシュフィルの操作を録画してみます。録画したいウィンドウをアクティブにしておきます。

フラッシュフィルについては、以下の記事で解説しています。

キーボードから［Windows］+［G］

キーボードから［Windows］+［G］を押します。

［Windows］+［G］を押してもGame Barが現れない場合は、先にWindowsの設定を確認してください。

［Windows］+［G］でGame Barを起動しない設定

以下のような画面になります。

Game Bar以外の場所をクリックすると、Game Barは非表示になります。

再度、［Windows］+［G］を押すと、表示されます。

Game Barの表示/非表示は、［Windows」+［G］を使用します。

スタートメニューから起動

スタートメニューから起動することもできます。

スタートやタスクバーにピン留めして使用することもできます。

録画の開始と停止

録画の開始と停止は、［キャプチャ］から行います。

録画の開始

録画を開始する場合は、［キャプチャ］バーの［録画を開始］ボタンをクリックします。

録画を開始した後は、□の形になり［録画を停止］ボタンになります。

ショートカットキーは、［Windows］+［Alt］+［R］です。記録の開始/記録の停止になります。

スクリーンショットを撮る場合は、［スクリーンショットを作成］ボタンをクリックします。

ショートカットキーは、［Windows］+［Alt］+［PrtScrn］です。

参考3つのキーを押すのが難しい場合は、［固定キー］機能を使うと便利です。

また、Windowsの設定のGame Barでオリジナルのショートカットキーを割り当てることもできます。

録画の停止

録画を開始すると、［キャプチャ］の［録画を開始］ボタンが［録画を停止］ボタンに変わりますので、このボタンをクリックします。

または、画面右上に［キャプチャの状態］ツールバーが現れますので、録画を停止する場合は、［録画を停止］ボタンをクリックします。

ショートカットキーは、［Windows］+［Alt］+［R］です。録画の開始と同じショートカットキーです。

［録画を停止］ボタンをクリックすると、［ゲームクリップが録画されました］というバーが画面右側から現れます。

録画した動画のギャラリーを開く

録画した動画を確認する方法です。

［キャプチャ］の［キャプチャを表示する］をクリックします。

または、ウィジェットの［ギャラリー］をクリックします。

［ギャラリー］ボタンをクリックすると、保存された動画や静止画をすぐに確認できます。

既定では、［ビデオ］の［Captures］フォルダーに保存されています。名前は［ファイル名と録画/静止画日時］になっています。

ギャラリーの右下にある［ファイルの場所を開く］から、保存先を開くこともできます。

Game Barのウィジェットでカスタマイズ

音声や、パフォーマンスの表示/非表示は、ウィジェットから設定できます。

ウイジェットの［音声］と［パフォーマンス］のボタンをクリックすると、非表示になりますし、再度クリックすると表示されます。

ウィジェットメニュー

ウィジェットメニューをクリックすると、ウィジェットに表示するボタンのメニューを編集できます。

例えば、［Spotify］の［お気に入り］（星マーク）をクリックすると、ウィジェットに［Spotify］のボタンが表示されます。

参考ウィジェットメニューについては、Microsoftのページを参照してください。

Windows の Game Bar の概要 | Xbox Support（Microsoft）

Game Barの設定とバージョンの確認

ウィジェットの［設定］をクリックすると、以下のようになっています。

［全般］タブの上部には、バージョンが記されています。

［Windowsの［設定］で、その他の設定を編集します］をクリックすると、Windowsの設定画面を開くことができます。

Windowsの設定には、マウスカーソルをキャプチャするかどうかの設定もあります。

［ショートカット］タブでは、ショートカットの割り当てができます。

ショートカットは、Windowsの設定（Game Bar）にもあります。

動画や静止画ファイルの保存先

記録した動画や静止画は、既定では［ビデオ］フォルダーの［Captures］フォルダーに保存されます。

パソコンによっては、［キャプチャ］フォルダーとなっています。

動画

動画の名前は［ファイル名と録画日時］が自動的に付けられています。

MP4ファイル形式で保存されます。

保存された動画は、ダブルクリックして確認することができます。

参考MP4ファイルを他のファイル形式に変換したい場合は、以下のCloudConvertが便利です。

CloudConvert

既定では、マウスカーソルは含まれた状態でキャプチャされます。マウスカーソルをキャプチャしないように設定を変更することもできます。

マウスカーソルをキャプチャする/しないの設定

静止画

静止画も、動画と同じ［ビデオ］フォルダーの［Captures］（キャプチャ）フォルダーに保存されます。

名前も動画と同じく［ファイル名と録画日時］になっています。

PNGファイル形式で保存されます。ただし、静止画では、マウスカーソルはキャプチャーされません。

参考Windowsでマウスポインターを含めてキャプチャーしたい場合は、［拡大鏡］を使用するのが便利です。拡大鏡の固定で拡大表示されている領域はマウスポインターを含んでキャプチャーされます。

保存場所の変更

キャプチャの保存場所は、エクスプローラーを起動して［Captures］フォルダーを移動します。

どの場所に移動しても、［Captures］フォルダーに保存されます。

保存場所は、Windows設定の［Game Bar］で確認することもできます。

動画の編集

録画した動画を編集することもできます。

保存した動画で右クリックしてショートカットメニューの［プログラムから開く］を見ると、動画表示のアプリが表示されます。

ここでは、［映画＆テレビ］を選択します。

動画を［映画＆テレビ］で表示すると、下にボタンが並んでいますが、その中の［フォトで編集］をクリックします。

［フォトで編集］ボタンが見つからない場合は、ウィンドウ幅を少し横に広げてみてください。

以下のメニューがありますので、目的のメニューを選択して編集します。

• トリミング
• 手書き
• スローモーションビデオを作成
• ビデオから写真を保存

例えば、動画のトリミングを行いたい場合は、［トリミング］をクリックします。

フォトが起動します。

ウィンドウ下部の左右にある白い丸○をドラッグします。そして、［コピーの保存］をクリックします。

［キャプチャ］フォルダーに元動画のファイル名のお尻に［_Trim］が付けられた名前で保存されます。

参考フォトの使い方については、以下のMicrosoftの記事を参考にしてください。静止画もフォトで編集できます。

Windows で写真やビデオを編集する - Microsoft サポート（Microsoft）

ビデオエディターを起動して、動画のトリミングや分割、結合を行うこともできます。

Windows 11であれば、［Microsoft Clipchamp］（動画編集アプリ）が標準でインストールされています。

［Microsoft Clipchamp］は、Windows 10でも使用できます。

以下の記事は写真での解説ですが、動画でも同じように編集できます。

［Windows］+［G］でGame Barを起動しない設定

スタートメニューの［設定］をクリックして、［Windowsの設定］を表示します。

または、ショートカットキーを使用してWindowsの設定を表示します。

［Windowsの設定］を表示するショートカットキーは、［Windows］+［i］です。

［ゲーム］をクリックします。

［Game Bar］の設定で［ゲームクリップの録画、友達とのチャット、ゲームへの招待の受信などを行うことができるように、Game Barをオンにします。］のボタンをオフにします。

既定はオンになっています。

ここの設定がオフになっていると、キーボードから［Windows］+［G］を押してもGame Barは表示されません。

［キーボードショートカット］では、独自のキーボードショートカットを割り当てることができます。

参考この設定をオフにしても、スタートメニューの［Game Bar］からは起動できます。

Windows 11 バージョン 23H2の［Game Bar］の設定には、この項目はありません。

マウスカーソルをキャプチャする/しないの設定

Game Barの［キャプチャ］には、［記録でマウスカーソルをキャプチャする］の設定もあります。

既定はオンになっていると思いますが、カーソルをキャプチャしたくない場合は、チェックボックスをオフにします。

以下の画像は、Windows10 バージョン 22H2 です。

参考以下は、Windows 11 バージョン 23H2の［ゲーム］＞［Game Bar］の設定画面です。［記録でマウスカーソルをキャプチャする］の項目はありません。

Game Barの修復とリセット

Game Barで不具合があった場合は、修復やリセットをすると解決する場合があります。

スタートメニューの［Game Bar］で右クリックして、［その他］から［アプリの設定］をクリックします。

スタートにピン留めしている場合も同じです。

［Game Bar］の詳細オプションが表示されます。ここでもGame Barのバージョンを確認できます。

ここに［修復］と［リセット］ボタンがあります。

［修復］を実行して解決しない場合は、［リセット］してみてください。

以下は、リセット完了後の画面です。［リセット］にチェックマークが付きます。

［Game Bar］は、［アプリと機能］の一覧を表示してもヒットしません。

Game Barは、設定の［システム］から［システム コンポーネント］の［Game Bar］の［詳細オプション］をクリックすると上記と同じ画面を表示できます。

参考Windows 10の画面のキャプチャーについては、以下の記事でも解説しています。

PowerPoint2013以降は、画面操作を録画する機能があります。企業では、Game Barは制限されている場合もあるようです。

代替機能としてPowerPointを使用されているところもあります。

Windows 11では、Snipping Toolに録画機能が追加されています。とてもシンプルな機能です。

Microsoft Clipchampでも画面を録画できます。

また、macOS Mojaveでは、［command］+［shift］+［5］で画面の静止画を取り込んだり、動画で撮影するために必要なスクリーンショット用のコントロールが表示されます。