[切り取り&スケッチ]とは、Windows10 October 2018 Update(バージョン1809)で登場したアプリです。パソコンの画面をキャプチャして画像として取り込み保存することができます。
いずれ、Snipping Toolの後継アプリになるようです。
Windows10 バージョン1703からは、スクリーンショットは[Windows]+[Shift]+[S]で行うことができます。このショートカットキーについては、以下の記事で解説しています。
バージョン1809からは、アクションセンターの[画面領域切り取り]をクリックしても同じ操作ができますが、この操作をした後、[切り取り&スケッチ]で画像をトリミングしたり、ペンで書き込んだりすることができます。
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[Windows]+[Shift]+[S]で画面領域切り取り(PrintScreenに割り当ても可)
Windows10では、Creators Updateで、新しいショートカットキーが追加されました。 Windows10のバージョン 170 ...
また、[画面領域切り取り]は、キーボードの[PrtScn]キーに割り当てることもできます。
Windows10バージョン1809での解説です。バージョン1903での新機能についても解説します。Window10のバージョンを確認する方法は以下の記事で解説しています。
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Windows10のバージョンの確認方法とアップデート方法
Windows10で バージョンを確認する方法です。 画像は、Anniversary Updateを実施した後の画像です。 Windowsの ...
Snipping Toolを起動したときのメッセージ
Windows10 バージョン1809でSnipping Toolを起動すると、以下のようなメッセージが表示されるようになりました。
Snipping Toolは、[スタート]ボタンをクリックして[Windows アクセサリ]の中にあります。
Snipping Toolが進化します。
Snipping Toolは今後のアップデートで新しいツールに進化します。機能が向上した切り取り&スケッチの画面切り取りを試してみてください。
[切り取り&スケッチを使ってみる]をクリックすると、[切り取り&スケッチ]を起動できます。
[切り取り&スケッチ]を起動する5つの方法
[切り取り&スケッチ]を起動する方法はいくつかあります。ここでは5つの方法を紹介します。
スタートメニューから
[スタート]ボタンをクリックして[か]のカテゴリーの中にあります。
Windows Ink ワークスペースから
タスクバーの[Windows Ink ワークスペース]をクリックして、一覧から[切り取り&スケッチ]をクリックします。
バージョン1803までは、[画面スケッチ]となっています。[画面スケッチ]も同じような機能があります。
参考タスクバーに[Windows Ink ワークスペース]が表示されていない場合は、タスクバーで右クリックしてショートカットメニューを表示して[Windows Ink ワークスペースボタンを表示]をクリックします。
ショートカットキー[Windows]+[Shift]+[S]
キーボードから[Windows]+[Shift]+[S]を押します。このショートカットキーは、バージョン1703から使用できます。
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[Windows]+[Shift]+[S]で画面領域切り取り(PrintScreenに割り当ても可)
Windows10では、Creators Updateで、新しいショートカットキーが追加されました。 Windows10のバージョン 170 ...
このショートカットキーを実行すると、バージョン1809では上部にコントロールバーが表示されます。
これは、[切り取り&スケッチ]を起動して[新規]をクリックしたときの画面と同じです。
[Windows]+[Shift]+[S]は、バージョン1809では[切り取り&スケッチ]のショートカットキーとなっています。
左から、以下の機能が並んでいます。解除する場合は、[Esc]キーを押すか、コントロールバーの右端の[X](閉じる)ボタンをクリックします。
- 四角形クリップ
- フリーフォームクリップ
- 全画面表示クリップ
- 閉じる
バージョン1903では、コントロールバーに[ウィンドウの領域切り取り]ボタンが追加されています。
他のボタンの名称も少し変わりました。
- 四角形の領域切り取り
- フリーフォーム領域切り取り
- ウィンドウの領域切り取り
- 全画面表示の領域切り取り
- 閉じる
そして、画面上部のボタンを使って操作をすると、画面右から[切り取り領域がクリップボードに保存されました]という通知が表示され、クリックすると[切り取り&スケッチ]が起動します。
参考ショートカットキーだけでも、クリップボードに保存できているので、そのまま他のアプリケーションなどに貼り付けできます。[切り取り&スケッチ]の機能を使って、もっと編集したい場合のみ、クリックして[切り取り&スケッチ]を起動すればいいと思います。
すぐにクリックしなくても、タスクバーの[アクションセンター]ボタンをクリックすると表示されます。
参考もし、画面右横から表示されない、[アクションセンター]の通知一覧に表示されない場合は、設定を確認してください。
[Windowsの設定]を表示するショートカットキーは、[Windows]+[i]です。
[Windowsの設定]→[システム]→[通知とアクション]をクリックします。[切り取り&スケッチ]がオフになっていないかをチェックしてください。
[アクションセンター]のボタンから
タスクバーの[アクションセンター]をクリックしてボタンの一覧を表示します。そして、[画面領域切り取り]をクリックします。
[Windows]+[Shift]+[S]を押した時と同じ画面になります。
参考バージョン1903では、非表示になっている場合があります。[アクションセンター]のボタンをクリックして、一覧の何もない箇所で右クリックして、[編集]をクリックします。
そして、[追加]をクリックします。メニューの中に[画面領域切り取り]がありますので、それをクリックします。編集が終わったら、[完了]をクリックします。
アクションセンターのボタンがない場合
タスクバーに[アクションセンター]のボタンがない場合は、設定を確認してください。
タスクバーで右クリックして、ショートカットメニューの中から[タスクバーの設定]をクリックします。
そして、[システムアイコンのオン/オフの切り替え]をクリックします。
この中に[アクションセンター]がありますので、オフになっていないかを確認してください。オンにすると表示されます。
[PrtScn]キーで[画面領域切り取り]を開く
従来から、キーボードの[PrtScn]キーを押すと、画面キャプチャーができることは知られていますが、Windowsの設定で[PrtScn]キーを使って[画面領域切り取り]を表示できるようになります。
[切り取り&スケッチ]を起動します。そして、ウィンドウ右上の[…](もっと見る)ボタンをクリックして[設定]をクリックします。
[設定]画面が表示されたら、[プリントスクリーンのショートカット]にある[PrtScnボタンを使用して画面切り取りを開く]をクリックします。
[アプリを切り替えますか?]というメッセージウィンドウが表示されるので、[はい]をクリックします。
Windows設定の[プリントスクリーンのショートカット]
[簡単操作]の[キーボード]の画面が表示されます。
[Windows]+[U]で、直接Windowsの[簡単操作]を開いても同じ設定ができます。
下へスクロールして[プリントスクリーンのショートカット]にある[PrtScnボタンを使用して画面領域を開く]のボタンをオンにします。
既定はオフになっています。
これで[PrtScn]キーを押すだけで、[画面領域切り取り]を起動できるようになります。これは、なかなか便利かもしれないですね。
[PrtScn]キーとの組み合わせたショートカットキー
[PrtScn]キーで[画面領域切り取り]を開くように設定しても、[PrtScn]キーとの組み合わせたショートカットキーはそのまま有効になります。
[Alt]+[PrtScn]
[Alt]+[PrtScn]でアクティブウィンドウのキャプチャになります。以前からある機能です。
[Windows]+[PrtScn]
[Windows]+[PrtScn]を押すと、[ピクチャ]フォルダーに[スクリーンショット]フォルダーが自動で作成され、画面キャプチャーが保存されます。拡張子は[.png]です。
貼り付けの操作などは不要です。Windows 8以降の機能です。
参考マウスポインターを含めて画面をキャプチャーしたい場合は、[拡大鏡]を使用するのが便利です。または、動画を撮ってキャプチャーしてもいいと思います。
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マウスポインターを含めてキャプチャーしたい時の3つの方法
Windowsで画面をキャプチャ(スクリーンショット)する場合、キーボードから[PrintScreen]キーを使う方法が一般的だと思いますが ...
[切り取り&スケッチ]の主な機能
時間差(遅延)キャプチャができます。
[新規]の▼ボタンをクリックすると、3つのメニューが表示されます。
- 今すぐ切り取り
- 3秒後に切り取り
- 10秒後に切り取り
ウィンドウの幅を狭くすると、上部と下部にメニューが表示されます。
各ボタンはマウスでポイントすると、ポップヒントに名前とショートカットキーが表示されます。
各ボタンの名前とショートカットキー
以下にボタンの名前とショートカットキーを記しておきます。左から順に以下のように並んでいます。
参考[名前を付けて保存]、ショートカットキー(Ctrl + S)を実行すると、既定では[.png]で保存されます。
- 新しい領域の切り取り(Ctrl+N)
- ファイルを開く(Ctrl+O)
- 元に戻す(Ctrl+Z)
- やり直し(Ctrl+Y)
- タッチによる手書き
- ボールペン
- 鉛筆
- 蛍光ペン
- 消しゴム
- 定規
- 画像のトリミング
- 名前を付けて保存(Ctrl+S)
- コピー(Ctrl+C)
- 共有
定規と分度器
[定規]には、[定規]と[分度器]があります。マウスのホイールボタンを回して[定規]の角度を変更できます。分度器は、大きさが変更になります。
[定規]と[分度器]を非表示にするには、再度、そのボタンをクリックします。
[ペン][鉛筆][蛍光ペン]のカラーとサイズ変更
[ボールペン][鉛筆][蛍光ペン]は選択している状態で、再度 クリックすると、カラーパレットが表示されて色とサイズを変更することができます。右クリックしても表示できます。
消しゴム
[消しゴム]は、[すべてのインクを消去]をクリックして、すべてのインクを消去します。
画像のトリミング
[画像のトリミング]ボタンをクリックすると、四隅に○(白い丸ボタン)が表示されますので、その〇に合わせてドラッグで大きさを調整します。
適用する場合は、右上の[適用]ボタンをクリックするか、[Enter]キーを押します。キャンセルする場合は、[キャンセル]ボタンをクリックするか、[Esc]キーを押します。
[印刷]と[設定]
一番右にある[…](もっと見る)ボタンをクリックすると、以下のメニューが表示されます。
[印刷]をクリックして、[印刷]ダイアログボックスが表示されますので、用紙などを選択してそのまま印刷することもできます。
[設定]をクリックすると、各設定ができるのですが、バージョン1903では、メニューが1つ追加されています。
[切り取り領域のアウトライン]というメニューです。
切り取った画像の枠にアウトラインを設定することができます。
参考クリップボードに保存した状態ではアウトラインは設定されません。[切り取り&スケッチ]を起動した場合に表示されます。
参考Office2010以降であれば、[スクリーンショット]というコマンドボタンもあります。Word、Excel、PowerPointなどで使用できます。
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【スクリーンショット】ボタンでアプリケーションの画面を簡単挿入
[挿入]タブに[スクリーンショット]という機能があります。Office2010からの新機能です。 スクリーンショットのボタンは、WordとE ...
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メール本文に地図を簡単挿入(スクリーンショット機能)
Outlookでメール本文に地図を簡単に挿入する方法です。 Office2010から追加されたスクリーンショットという機能を使用します。 ス ...
PowerPoint2013以降であれば、画面操作を録画する機能もあります。
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PowerPointで画面操作を録画して編集や保存も可能
PowerPoint2013には、画面操作を録画する機能があります。 録画した動画はトリミングなどの編集を行うこともできますし、動画のみを保 ...
Windows10では、動画もキャプチャーできます。
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[Windows]+[G]で動画をキャプチャ(ゲームバーは超便利)
Windows10には、標準で動画をキャプチャーできる機能が搭載されています。 [ゲームバー]と呼ばれるものでゲームを録画するための機能のよ ...