Office 2016共通

テキストボックスの[書式のコピー/貼り付け]ができない原因と対処法

投稿日 2017年1月7日   更新日 

「テキストボックスで書式のみをコピーして貼り付けられない」という質問を頻繁に受けますが、その主な原因はテキストボックス自体が正しく選択されていないことです。

単にカーソルがテキストボックス内にあるだけでは、テキストボックスを選択したことにはならず、書式のコピーや貼り付けは意図通りに行われません。

WordやExcel、PowerPointでも操作は同じです。ここでは、Word 2016で解説します。

テキストボックスの選択

テキストボックスの挿入

テキストボックスは、[挿入]タブの[テキスト]グループの[テキストボックス]から挿入します。

テキストボックスの作成

任意の場所にテキストボックスを挿入します。

図形やオブジェクトにテキストを追加するときなど、必要なサイズのテキストボックスを簡単に作成できます。

[挿入]タブの[テキストボックスの挿入]

または、[挿入]タブの[図形]をクリックし、テキストボックスを選択して描画します。

横書きテキストボックスと縦書きテキストボックスがあります。

ExcelやPowerPointも[図形]の中にあります。

図形からテキストボックスを挿入

参考テキストボックスと図形については、以下の記事で解説しています。共通点や相違点を知っておくと役立ちます。

また、ここでは、テキストボックスで解説しますが、図形の場合も同じです。図形にも文字入力ができますし、書式のコピーと貼り付けも同じ操作です。

テキストボックスと図形、どちらを選ぶ?違いと使い分け

図形やテキストボックスに文字列を入力してレイアウトを調整することがあります。 その際、四角い図形を使用するか、テキストボックスを使用するかで ...

[書式のコピー/貼り付け]のコマンドを使用して操作

本文内に複数のテキストボックスを挿入して、1つのテキストボックスに塗りつぶしを設定します。

[図形の書式]タブの[図形の塗りつぶし]から色を選択

他のテキストボックスに同じ書式を設定したいと思います。

複数のテキストボックス

書式を他のテキストボックスへ反映する場合は、[ホーム]タブの[書式のコピー/貼り付け]ボタンを使うと効率的です。

参考[書式のコピー/貼り付け]ボタンについては、以下の記事を参照してください。

[書式のコピー/貼り付け]と[オートシェイプ]はダブルクリックで連続操作

[書式のコピー/貼り付け]ボタンは、すでに設定済みの書式を同じように使用したいときに便利です。 また、このボタンはダブルクリックすると、繰り ...

ポップヒントの内容とショートカットキー(非表示設定はオプションで)

Office 2013のポップヒントは、Office 2010の時のポップヒントと比べて、より詳細で分かりやすくなっています。 例えば、Ex ...

[ホーム]タブの[書式のコピー/貼り付け]ボタン

[書式のコピー/貼り付け]のショートカットキー

ポップヒントにも表示されていますが、[書式のコピー/貼り付け]にはショートカットキーがあります。

[書式のコピー/貼り付け]のポップヒント

書式設定された文字列をコピーするときに[Ctrl]+[Shift]+[C]を使用します。

キーボード[Ctrl]+[Shift]+[C]

貼り付け先では[Ctrl]+[Shift]+[V]を使用します。

キーボード[Ctrl]+[Shift]+[V]

参考WordやPowerPoint、Outlookでは、このショートカットキーは文字列に対して使用できますが、Excelのセルには使用できません。

Excelではテキストボックスや図形にはこのショートカットキーが適用できますが、セルにはコマンドボタンを使用します。

また、[Ctrl]+[Shift]+[C]は、Windows 11バージョン22H2では、[パスのコピー]のショートカットキーになっています。

[Ctrl]+[Shift]+[V]は、Microsoft 365 バージョン 2308 (ビルド 16731.20170) 以降では、Excelの[値の貼り付け]のショートカットキーとなっています。

Wordの新しいショートカットキー

Word 2016以降では、書式のコピー/貼り付けのショートカットキーが変わっています。

以下の画像は、Word 2021です。

Word2021の「書式のコピー/貼り付け」

書式のコピーは、[Alt]+[Ctrl]+[C]です。

キーボード[Ctrl]+[Alt]+[C]

書式の貼り付けは、[Alt]+[Ctrl]+[V]です。

キーボード[Ctrl]+[Alt]+[V]

書式なしテキストのみの貼り付けのショートカットキーが[Ctrl]+[Shift]+[V]になります。

キーボード[Ctrl]+[Shift]+[V]

Microsoft 365であれば、Excelも値のみ貼り付けのショートカットキーは[Ctrl]+[Shift]+[V]です。Excel 2024でも動作する場合があります。

Excelの「値の貼り付け」のショートカットキーが追加された

参考[書式のコピー/貼り付け]のショートカットキーについては、以下の記事で詳しく解説しています。

「書式のコピー/貼り付け」が新しいショートカットキーに変わった

以前は、文字列に対してのショートカットキーが変わるだけで、[テキストボックスの書式のコピー/貼り付け]は、従来どおりのショートカットキーで操作できていたのですが、いつの頃からか、テキストボックスに対しても新しいショートカットキーが適用されるようになっています。

テキストボックスの選択ができている/できていないの違い

しかし、書式のコピー/貼り付け実行時に「できません。」「できたり、できなかったりします。」という声を聞くことがあります。

できない原因は、テキストボックスが選択されていない場合が多いです。

テキストボックスが選択できているかどうかを確認する方法です。

テキストボックスが選択できている

以下は、テキストボックスの選択ができている状態です。

テキストボックス内にカーソルがありません。

テキストボックスの選択

テキストボックスの選択ができていない

以下は、テキストボックスの選択ができていない状態です。

テキストボックス内にカーソルがある状態は、テキストボックスの選択ができていません。

この状態でコピーしても適用されません。

これは、文字列を入力する状態になっています。

文字列を入力する状態

テキストボックスを選択するには

テキストボックスを選択する2つの方法です。

●テキストボックスの枠線上でクリックします。

枠線上でクリック

●枠線のクリックが難しい場合は、テキストボックス内でクリックして、キーボードの[Esc]キーを押します。

キーボード[Esc]キー

テキストボックス内にカーソルがないことを確認してから操作

テキストボックス内にカーソルがないことを確認して、[書式のコピー/貼り付け]ボタンをクリックしてください。

書式を貼り付けできるようになります。

テキストボックスを選択した状態で、[書式のコピー/貼り付け]ボタンをダブルクリックすると、複数のテキストボックスに書式を連続して貼り付けることができます。

解除する場合は、キーボードの[Esc]キーを押すか、再度[書式のコピー/貼り付け]をクリックします。

また、貼り付け先のテキストボックスでは、枠線をクリックする必要はありません。

テキストボックス内でクリックします。

ただし、文字列の[書式のコピー/貼り付け]は別の文書にも適用できますが、テキストボックスには適用できません。

ExcelとPowerPointではブック間やプレゼンテーション間で適用できます。

[書式のコピー/貼り付け]を実行

テキストボックス内のすべての文字列の書式を変更する場合も、テキストボックスを選択した状態で操作すると一度に変更できます。

テキストボックス内の文字列の変更

一方、テキストボックスに箇条書きやタブ設定を行う場合は、テキストボックス内にカーソルがないとメニューが表示されません。

文字列を選択している状態は、カーソルがテキストボックス内にある状態と同じです。

以下は、Excelのテキストボックスで解説しています。

Excelでテキストボックスの文字を整える(タブ・箇条書き)

Excelでテキストボックス内の文字列にタブを設定する方法を紹介します。 タブを使用することで、文字の位置を揃えたり、項目を見やすく整理した ...

参考テキストボックスは、文字列を他のテキストボックスへ流し込んでリンクさせることができます。

1つの文章の文字列を複数のテキストボックスや図形へ流し込み

Wordでは、テキストボックス内の文字列を別のテキストボックスへ流し込んでリンクさせることができます。 画像と合わせて複数のテキストボックス ...

作成済みのテキストボックスは、クイックパーツに登録して繰り返し使用することができます。

作成済みのテキストボックスを他の文書でも繰り返し使用するには

テキストボックスは、文書内で活用されることが多いと思います。 作成したテキストボックスを他の文書でも使用したい場合、クイックパーツに登録して ...

以下はテキストボックスに関する記事です。

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テキストボックスと図形、どちらを選ぶ?違いと使い分け

図形やテキストボックスに文字列を入力してレイアウトを調整することがあります。 その際、四角い図形を使用するか、テキストボックスを使用するかで ...

補足:ショートカットキーの変遷まとめ

Word・Excel・PowerPoint・Outlook ではショートカットキーの動作が異なるため、よく質問されるポイントをまとめました。

以下の表で、アプリごとの違いを比較しやすいように整理しています。

1. 書式のコピー/貼り付け(文字列)

対象 従来のショートカットキー 新ショートカットキー 備考
Word(Microsoft 365 / 2016 以降) 書式のコピー:Ctrl + Shift + C
書式の貼り付け:Ctrl + Shift + V
書式のコピー:Alt + Ctrl + C
書式の貼り付け:Alt + Ctrl + V
文字列の書式コピー/貼り付けが新ショートカットに変更
Word(2013など古いバージョン) 書式コピー:Ctrl + Shift + C
書式貼り付け:Ctrl + Shift + V
(変更なし) 古いバージョンは従来のまま
PowerPoint / Outlook(文字列) Ctrl + Shift + C / Ctrl + Shift + V (変更なし) Alt + Ctrl + C / V は未適用

2. 書式のコピー/貼り付け(テキストボックス・図形)

対象 ショートカットキー 備考
Word / Excel / PowerPoint / Outlook Ctrl + Shift + C / Ctrl + Shift + V テキストボックス・図形は従来どおり
Word(2016以降) Alt + Ctrl + C / Alt + Ctrl + V テキストボックス・図形にも新ショートカットキーが有効

3. 書式なしテキストの貼り付け(Word)

対象 ショートカットキー 備考
Word(2016以降) Ctrl + Shift + V [書式なしテキストのみ貼り付け]に割り当て

4. Excel の[値の貼り付け]

対象 ショートカットキー 備考
Microsoft 365 Excel(Ver. 2308〜) Ctrl + Shift + V 正式に[値の貼り付け]に割り当て
Excel 2024(永続版) Ctrl + Shift + V 環境により動作(公式情報なし)

5. その他の関連ショートカット

内容 ショートカットキー 備考
形式を選択して貼り付け
Excel / PowerPoint
Ctrl + Alt + V 新しい Word では代替ショートカットキーなし
ファイルのパスをコピー(Windows 11) Ctrl + Shift + C エクスプローラーの機能

なぜショートカットキーが変更されたのか

WordとExcel のショートカットキーは長年ほとんど変わりませんでしたが、最近になって[書式のコピー/貼り付け]や[書式なし貼り付け]の操作体系が見直されています。

これは、Office 全体でショートカットキーを整理し、貼り付け操作を統一するためと考えられます。

特に、[Ctrl]+[Shift]+[V]を[特殊な貼り付け]に統一したいという意図が見られます。 Wordでは[書式なしテキストのみ貼り付け]、Excelでは[値の貼り付け]が割り当てられ、 アプリ間で揃えられました。

一方で、Word の文字列に対する[書式のコピー/貼り付け]は [Alt]+[Ctrl]+[C]/[V] に変更されました。
Word 2016以降、文字列だけでなくテキストボックスや図形に対しても新しいショートカットキー(Alt + Ctrl + C / Alt + Ctrl + V)が使われています。
ExcelやPowerPointは従来どおり( Ctrl + Shift + C / Ctrl + Shift + V )のままで、Wordだけが大きく変わっていて、分かりにくくなっています。

また、Wordでは[形式を選択して貼り付け([Ctrl]+[Alt]+[V])]に代わるショートカットキーは提供されていません。 ExcelやPowerPointでは従来どおり使用できます。

ショートカットキーの変更には整理の意図があるものの、アプリによって挙動が異なる部分が残っていて、混乱しやすい状況になっています。

参考ショートカットキーは、カスタマイズできます。

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ショートカット キーをカスタマイズする - Microsoft サポート(Microsoft)

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