複合グラフを作成しようとして、系列を選択してグラフの種類を変更したいのに、系列が選択できずに困ったということはありませんか?
系列が見えなくなっているということもあると思います。
ここでは、複合グラフで第2軸の系列を選択する方法を解説します。

縦棒グラフの作成
以下のような表があります。

表(データ)を選択して、[挿入]タブの[グラフ]グループにある[縦棒]から[集合縦棒]を選択します。
集合縦棒
縦棒を使用して、項目の値を比較します。
このグラフは、項目の順序が重要でない場合やヒストグラムのようにアイテム数を表示する場合に使用します。
![[挿入]タブの[グラフ]グループにある[縦棒]-[集合縦棒]](https://hamachan.info/WordPress2019/wp-content/uploads/2017/01/699hukugou52.png)
参考上記のように表の周りが空白セルの場合は、表内の1つのセルをクリックして[集合縦棒]を選択してもグラフを作成できます。
行/列の切り替え
これではおかしいので、[グラフツール]-[デザイン]タブの[データ]グループにある[行/列の切り替え]をクリックして、行と列を入れ替えます。
行/列の切り替え
軸のデータを入れ替えます。
X軸のデータがY軸に、Y軸のデータがX軸に表されます。
![[グラフツール]-[デザイン]タブの[データ]グループにある[行/列の切り替え]](https://hamachan.info/WordPress2019/wp-content/uploads/2017/01/699hukugou53-e1726910205659.png)
目的のグラフに近づいてきました。
でも、前年比の系列が見えませんね。これは値が小さすぎて見えていないのです。

グラフ要素から系列を選択
こういう場合は、[レイアウト]タブに切り替えて、左端にある[現在の選択範囲]グループにある[グラフの要素]から選択します。
▼ボタンをクリックして、[系列"前年比"]をクリックします。
![[レイアウト]タブの[現在の選択範囲]グループにある[グラフの要素]-[系列"前年比"]](https://hamachan.info/WordPress2019/wp-content/uploads/2017/01/699hukugou55-e1726910222106.png)
または、[書式]タブから選択します。どちらで操作しても構いません。
![[[書式]タブの[現在の選択範囲]グループにある[グラフの要素]-[系列"前年比"]](https://hamachan.info/WordPress2019/wp-content/uploads/2017/01/699hukugou56-e1726910235107.png)
そうすると、グラフ内の前年比の系列が選択できます。

参考Excel 2013以降は、グラフ選択時の[レイアウト]タブはありません。
[グラフの要素]と[選択対象の書式設定]は、[書式]タブから行います。以下の画像は、Excel 2013です。
![Excel2013の[書式]タブ-[選択対象の書式設定]](https://hamachan.info/WordPress2019/wp-content/uploads/2017/01/699hukugou65.png)
グラフ要素の選択方法については、以下の記事でも詳しく解説しています。
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グラフを構成する要素とグラフの編集(グラフ要素の表示/非表示)
グラフを編集するときにグラフを構成する要素名を知っておくと、問い合わせたり検索したりする場合に役立ちます。 また、グラフを編集するには、グラ ...
折れ線グラフに変更
前年比の系列を選択したまま、[デザイン]タブに切り替えて[種類]グループにある[グラフの種類の変更]をクリックします。
[グラフの種類の変更]ダイアログボックスが表示されますので、[折れ線]グラフを選択します。
![[グラフの種類の変更]ダイアログボックスの[折れ線]](https://hamachan.info/WordPress2019/wp-content/uploads/2017/01/699hukugou58-e1726910267295.png)
以下のようになり、今度は選択しやすくなったかもしれません。
選択するのが難しいのであれば、再度、[レイアウト]タブか[書式]タブに切り替えて、左端にある[グラフの要素]から選択します。
![[前年比]を折れ線グラフに変更](https://hamachan.info/WordPress2019/wp-content/uploads/2017/01/699hukugou59.png)
[系列のオプション]から[第2軸]を表示
前年比の系列を選択して、[書式]タブ、または[レイアウト]タブの[現在の選択範囲]グループにある[選択対象の書式設定]をクリックして、前年比の書式設定を開いて、第2軸を表示するようにします。
![[書式]タブの[選択対象の書式設定]](https://hamachan.info/WordPress2019/wp-content/uploads/2017/01/699hukugou60-e1726910284729.png)
[データ系列の書式設定]ダイアログボックスの[系列のオプション]から[第2軸]を選択して閉じます。
![[データ系列の書式設定]ダイアログボックスの[系列のオプション]-[第2軸]](https://hamachan.info/WordPress2019/wp-content/uploads/2017/01/699hukugou61.png)
これで複合グラフができました!

参考[データ系列の書式設定]ダイアログボックスを表示する方法は、他にもあります。
データラベルの表示
データラベルは、[レイアウト]タブの[ラベル]グループにある[データラベル]から選択します。
![[レイアウト]タブの[ラベル]グループにある[データラベル]](https://hamachan.info/WordPress2019/wp-content/uploads/2017/01/699hukugou63-e1726910300428.png)
グラフの大きさなどを調整して完成させます。

参考複合グラフは、Excel 2013のおすすめグラフが便利です。
ワンクリックで作成することができます。
複合グラフの作成ならExcel 2013の「おすすめグラフ」が便利
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![[折れ線]と[集合縦棒]の複合グラフで折れ線の背景を縦に色分けしたグラフ](https://hamachan.info/WordPress2019/wp-content/uploads/2023/08/72960linegraph32.png)
特定期間のみを色分けして、その期間の状況を分かりやすく伝えることもできます。これも[折れ線]と[集合縦棒]の複合グラフで作成しています。
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折れ線グラフの特定期間の背景色を変更して状況を分かりやすくする
折れ線グラフは、一定期間のデータの傾向を表すのによく使われます。 特定の期間だけプロットエリアの色を変えることで、その期間の状況をより分かり ...
![[折れ線]と[集合縦棒]の複合グラフで特定期間の背景を色分けしたグラフ](https://hamachan.info/WordPress2025/wp-content/uploads/2017/01/100495linegraph47-e1760583381593.png)
[折れ線]と[積み上げ面]の複合グラフで、折れ線グラフの目盛りごとに色分けすることもできます。
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折れ線グラフの背景を目盛りごとに色分けする方法です。 折れ線グラフと積み上げ面グラフの複合グラフを作成すると、積み上げ面グラフを折れ線グラフ ...
![[折れ線]と[積み上げ面]の複合グラフで目盛りごとに色分けした折れ線グラフ](https://hamachan.info/WordPress2019/wp-content/uploads/2023/09/73218linegraph47.png)
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