Wordには、文字を強調するための機能がいろいろありますが、見た目ではどの機能が使われているのか判別しにくいものがあります。
下は、Word2013で[蛍光ペンの色]と[塗りつぶし]と[文字の網かけ]を使用したものです。
3つとも同じように黄色で強調しています。
蛍光ペンの色
蛍光ペンの色は、[ホーム]タブの[フォント]グループにあります。
ポップヒントには、以下のように記されています。
蛍光ペンの色
テキストに明るい色を付けて目立たせます。
[蛍光ペンの色]は、カラーボックスから選択します。
塗りつぶし
塗りつぶしは、[ホーム]タブの[段落]グループにあります。
ポップヒントには、以下のように記されています。
塗りつぶし
選択したテキスト、段落、表のセルの背景の色を変えます。
特に、ページの中の情報を強調するときに役に立ちます。
[塗りつぶし]の色は、カラーボックスから選択します。
文字の網かけ
文字の網かけは、[ホーム]タブの[フォント]グループにあります。
ポップヒントには、以下のように記されています。
文字の網掛け
選んだテキストの背景に網かけを設定します。
この[文字の網かけ]は、色を設定することができます。
[罫線]の[線種とページ罫線と網かけの設定]をクリックします。
[線種とページ罫線と網かけの設定]ダイアログボックスが表示されます。
[網かけ]タブの[種類]で色を選択して、[塗りつぶし(100%)]にすると網かけではなく塗りつぶしになります。
既定は、[種類-15% 色-自動]です。
[書式のクリア]で消えないときは[蛍光ペン]
よく「書式のクリアでも消せない。なんとか文字の背景を削除したいのですが。」と質問を受けることがあります。
この段落を選択して、[書式のクリア]を実行してみると、
すべての書式をクリア
選択範囲のすべての書式を削除して、標準の書式なしのテキストのみにします。
[蛍光ペンの色]で設定したものは、消すことができません。
[塗りつぶし]と[網かけ]はクリアにすることができます。
[蛍光ペンの色]は、[色なし]を選択して、再度文字列をドラッグします。
または、文字列を選択した状態で[色なし]をクリックします。
参考蛍光ペンについては、以下の記事で解説しています。
蛍光ペンは、[Wordのオプション]の設定で非表示にできますし、[検索と置換]ダイアログボックスで一括設定したりすることもできます。
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蛍光ペンの使い方(一括設定・一括置換)
Wordには、[蛍光ペン]という文字列をマーキングできる機能があります。[ハイライト]とも呼ばれています。 書式設定と同じ操作で、文字列を選 ...
行間を広げて変化するのは[蛍光ペン]
また、[蛍光ペンの色]は、行間を広げると、その高さも大きくなります。
[塗りつぶし]と[網掛け]
[塗りつぶし]は、[線種とページ罫線と網かけの設定]の[網かけ]タブの[背景色]で設定されたものです。
[網かけ]は、[線種とページ罫線と網かけの設定]の[網かけ]タブの[網かけ]で設定されたものです。
この[文字の網かけ]を[背景の色]で設定し直してみます。
下のように色を変更することができます。
そして、今度は、[塗りつぶし]のカラーボックスから色を変更することができるようになります。
[塗りつぶし]も[線種とページ罫線と網かけの設定]の[網かけ]タブの[網かけ]で設定することもできます。
参考蛍光ペンは、PowerPoint2019でも使用できます。
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蛍光ペンでテキストに色を付けて強調表示
PowerPoint2019では、[蛍光ペン]が使用できるようになりました。スライド内のテキストを蛍光ペンで強調表示することができます。 W ...