グラフは、ショートカットキーで作成することができます。
ただし、作成できるグラフは[標準グラフ]です。既定の[標準グラフ]は集合縦棒グラフです。
[標準グラフ]は、折れ線グラフなど頻繁に使用するグラフを設定しておくと、ショートカットキーで作成できるので便利です。
また、グラフはテンプレートとして保存することもできます。
作成したテンプレートを[標準グラフ]に設定することができます。
この記事の目次
[標準グラフ]のショートカットキー
[標準グラフ]を作成するショートカットキーは、[Alt]+[F1]です。
グラフにしたい範囲を選択して、[Alt]+[F1]を押すと、選択したデータ範囲と同じワークシートにオブジェクトとしてグラフが挿入されます。
[標準グラフ]の既定は、集合縦棒グラフです。
新しいシートにグラフを作成したい場合は、[F11]キーを押します。
集合縦棒グラフが[グラフ1]シートに作成されます。
参考古くからある機能です。以下の記事でも解説しています。
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キーボードからグラフを作成するには[F11]または[Alt+F1]で
Excelでは、範囲選択して[F11]キーを押すだけで、グラフを作成することができます。 また、[Alt]キーと[F1]キーを押してもグラフ ...
グラフを作成すると、行列の項目数が多いほうが項目軸になります。行列の入れ替えは、簡単に行うことができます。
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おすすめグラフに複合グラフを表示する条件と項目軸(横軸)の設定
Excel2013のおすすめグラフはとても便利です。 [おすすめグラフ]ボタンを使用すると、選択したデータに適した数種類のグラフが提示されま ...
標準グラフの設定
[標準グラフ]は、変更することができます。
折れ線グラフを頻繁に使用するのであれば、[折れ線グラフ]を[標準グラフ]に設定しておくと便利です。
[グラフの挿入]ダイアログボックスの表示
[挿入]タブの[グラフ]グループにある[おすすめグラフ]をクリックします。
[おすすめグラフ]は、Excel2013からの機能です。
おすすめグラフは選択したデータをもとに適した複数のグラフが提示されます。
おすすめグラフ
データを効率的に見せるお勧めのグラフを紹介する機能です。
ワークシートデータを選び、このボタンをクリックするだけで、データに適した一連のグラフが示されます。
または、[挿入]タブの[グラフ]グループの右端にある[おすすめグラフ]をクリックします。
標準グラフに設定
[グラフの挿入]ダイアログボックスが表示されます。
[すべてのグラフ]タブに切り替えます。
標準グラフにしたいグラフで右クリックして、[標準グラフに設定]をクリックします。
ここでは、[積み上げ縦棒]で設定します。[OK]ボタンをクリックして閉じます。
これで、どんな表でもショートカットキー[Alt]+[F1]を使用すると、積み上げグラフが作成できるようになります。
他のブックでも使用できます。
以下のように表全体をグラフ元にする場合は、表内のセルを1つ選択するだけでかまいません。
ショートカットキーで作成すると、[標準グラフ]に設定した積み上げ縦棒になるだけで、それ以外は[グラフの挿入]ダイアログボックスや[グラフ]グループの各コマンドを選択して目的のグラフ作成できます。
参考Excel2010までは、[グラフの挿入]ダイアログボックスの[標準グラフに設定]ボタンをクリックします。
既定に戻すには
既定に戻すには、[グラフの挿入]ダイアログボックスか、[グラフの種類の変更]ダイアログボックスを表示します。
そして、[集合縦棒]グラフを選択し、右クリックして[標準グラフに設定]をクリックします。
[標準グラフ]に設定されると、緑のチェックマークが表示されます。
グラフテンプレートの作成
書式設定済みのグラフをテンプレートとして保存する方法です。
同じ書式設定で複数のグラフを作成したい場合は、グラフテンプレートとして保存しておくと便利です。
まず、テンプレートとして保存したいグラフを作成します。または、書式設定済みのグラフがあれば、それを選択します。
ここでは、以下のような設定をしてみます。
集合縦棒グラフを作成し、どの系列でもかまいませんので選択してショートカットメニューから[データ系列の書式設定]をクリックします。
または、[書式]タブの[現在の選択範囲]の[グラフ要素]から[系列]を選択して、[選択対象の書式設定]をクリックします。
系列をダブルクリックしても表示できます。
[データ系列の書式設定]作業ウィンドウの[系列のオプション]をクリックして、[系列の重なり]で系列を重なるように調整します。
そして、[グラフ要素]から[グラフタイトル]をオフにして、[データラベル]をオンにします。
グラフエリアを選択して、[グラフエリアの書式設定]を表示します。
グラフエリアは、グラフの外枠を選択するか、[書式]タブの[現在の選択範囲]グループの[グラフ要素]から[グラフエリア]を選択します。
[グラフエリアの書式設定]の[グラフオプション]の[塗りつぶし]から[塗りつぶし(グラデーション)]を選択します。
同じく[グラフエリアの書式設定]の[枠線]から[線(単色)]を選択して、[角を丸くする]を選択します。
以下のようなグラフになっています。このグラフをテンプレートにします。
参考グラフテンプレートについては、以下の記事でも解説しています。
Excel2013以降は、ショートカットメニューで設定するようになっています。以下は、Excel2010での解説です。
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書式設定済みグラフをテンプレートとして保存するには
Excel2010で書式設定済みのグラフをテンプレートとして保存する方法とその使い方です。 書式設定済みのグラフをテンプレートとして保存して ...
Office2016から追加された新グラフには、[角を丸くする]という設定項目はありません。
グラフテンプレートとして保存
グラフエリアを選択して、右クリックします。
そして、ショートカットメニューから[テンプレートとして保存]をクリックします。
ショートカットメニューの[テンプレートとして保存]をクリックすると、[グラフテンプレートの保存]ダイアログボックスが表示されますので、任意の名前を付けて[保存]ボタンをクリックします。
グラフテンプレートは、複数保存できます。
ショートカットメニューに[テンプレートとして保存]がない場合
上記のショートカットメニューが表示されない場合は、[書式]タブの[現在の選択範囲]グループにある[グラフ要素]で[グラフエリア]が選択されているかを確認してください。
または、右クリックしたときに表示されるミニツールバーを確認してください。
[グラフエリア]になっていなければ、プルダウンメニューから[グラフエリア]を選択してください。
グラフテンプレートを適用する
作成したグラフテンプレートを使って、グラフを作成する方法です。
グラフにしたい範囲を選択して、[グラフの挿入]ダイアログボックスを表示します。
[すべてのグラフ]タブの[テンプレート]を開きます。
作成したグラフテンプレートが表示されますので、選択して[OK]ボタンをクリックします。
書式設定済みのグラフが作成できます。
同じ書式のグラフを作成する場合は、非常に便利です。
作成済みのグラフにテンプレートを適用するには
作成済みのグラフにテンプレートを適用することもできます。
テンプレートを適用したいグラフを選択します。
そして、[グラフのデザイン]タブの[種類]グループにある[グラフの種類の変更」をクリックして[グラフの種類の変更]ダイアログボックスを表示します。
[すべてのグラフ]タブを開いて、[テンプレート]から目的のグラフテンプレートを適用します。
以下のようにグラフテンプレートの書式が適用されたグラフになります。
参考テンプレートを適用しても、書式やグラフは変更できます。
グラフテンプレートを適用したグラフで[グラフの種類の変更]ダイアログボックスを表示すると、[おすすめグラフ]と[すべてのグラフ]にもテンプレートと同じ書式を設定したグラフが並びます。
グラフの種類を変更しても書式は保つことができます。
書式を変更した後、[グラフの種類の変更]をクリックすると、その書式内容でグラフが表示されます。
グラフテンプレートを[標準グラフ]に設定
グラフテンプレートも[標準グラフ]に設定することができます。
[グラフの挿入]か[グラフの種類の変更]ダイアログボックスを表示します。
[グラフの種類の変更]ダイアログボックスは、[グラフのデザイン]タブの[種類]グループにある[グラフの種類の変更」をクリックします。
[すべてのグラフ]タブの[テンプレート]からグラフテンプレートで右クリックします。
そして、[標準グラフに設定]をクリックします。
これで、ショートカットキー[Alt]+[F1]でテンプレートグラフを適用できるようになります。
同じ書式で複数のグラフを作成しなければならない場合は、一時的でも[グラフテンプレート]を[標準グラフに設定]しておくと、ショートカットキーで次々に作成できるようになり便利です。
テンプレートの管理
グラフテンプレートの名前を変更したり削除するには、[グラフの挿入]か[グラフの種類の変更]ダイアログボックスを表示して、[すべてのグラフ]タブを表示します。
そして、左下にある[テンプレートの管理]をクリックします。
保存先のフォルダーが表示されますので、名前の変更や削除を行うことができます。
既定では、以下の場所に保存されています。
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Microsoft\Templates\Charts
Windows 10とWindows 11であれば、エクスプローラーのアドレスバーに以下をコピーして貼り付け[Enter]キーを押すと表示できます。
ただし、グラフテンプレートを作成していない場合は、[Charts]フォルダーはありません。
グラフテンプレートを1度作成すると、自動的に生成されます。
%AppData%\Microsoft\Templates\Charts
オンラインテンプレートの活用
グラフテンプレートは、オンラインからダウンロードして活用することもできます。
[ファイル]タブをクリックしてBackstageビューを表示します。
[新規]タブを表示して検索の候補から[グラフ]をクリックします。
または、[オンラインテンプレートの検索]に[グラフ]と入力して検索します。
使ってみたいテンプレートがあれば、クリックします。
大きく表示されますので、[作成]をクリックするとダウンロードが開始されます。
ダウンロードしたグラフも右クリックしてショートカットメニューから[テンプレートとして保存]をクリックすると、テンプレートフォルダーに保存されます。