球体を描くには［楕円］の［図形の書式設定］で設定

PowerPointで球体を描いて、それを画像として保存する方法を紹介します。

球体を描くには、Office2010以降のバージョンであれば可能です。

Office2007の場合は、ExcelとPowerPointのみ可能で、Wordでは描くことができません。

球体を描く方法は、検索するとたくさんヒットしますが、1つの方法として参考にしてください。

ここではPowerPointで解説します。

参考Mac版のOfficeでも同じように球体を描くことができます。

正円（真円）の挿入

PowerPointを起動して、まず正円（真円）を描きます。

［挿入］タブの［図形］から［楕円］をクリックします。

正円（真円）を描くには、ドラッグせずにクリックします。

または、［Shift］キーを押しながらドラッグします。

参考図形描画時に［Ctrl］キーと［Shift］キーを使う方法については、以下の記事で解説しています。

図形の書式設定

下のように正円（真円）が描けたら、直径を2で割りやすい数値に変更します。

円を選択したまま、［書式］タブの［サイズ］グループにある［ダイアログボックス起動ツール］をクリックして［図形の書式設定］作業ウィンドウを表示します。

サイズの調整

そして、［縦横比を固定する］のチェックボックスをオンにします。

サイズの［高さ］を2で割りやすい数値にします。

［縦横比を固定する］のチェックボックスをオンにしているので、［幅］の数値は自動で変わります。

ここでは、円の直径を8cmにします。

参考Excelの場合は、PowerPointと同じ［cm］ですが、Wordの場合は［mm］となっています。この単位は問題ありません。ExcelやWordでも既定のままでいいです。

［塗りつぶしと線］の設定

［塗りつぶしと線］をクリックして、［線］から［線なし］を選択します。

また、塗りつぶしの色は［塗りつぶし(単色)］を選択したまま、［色］から任意の色を選択してください。

ここでは、既定のままで進みます。

［効果］の設定

次に［効果］をクリックして、［3-D書式］を展開して［面取り：上］をクリックして、一覧の中から［丸］をクリックします。

そして、幅と高さに円の半径の数値を入力します。

単位は［cm］にします。

［cm］と入力しても自動的に［pt］に変換されますが、気にしないでください。

これで球体らしくなります。

参考Wordで直径のサイズが［mm］で表示されている場合は、［面取り：上］の単位も［mm］にします。自動的に［pt］になります。

あとは、［表面］で［質感］や［光源］を調整します。

ここでは、［質感］は［標準-つや消し(明るめ)］、［光源］は［普通-ソフト］を選択しています。

ここはいろいろ工夫してみてください。

影をつけるには、［効果］の［影］から［遠視投影:下］を選択します。

これで完成です。

図として保存

作成した図を保存するには、右クリックしてショートカットメニューから［図として保存］をクリックします。

［図として保存］ダイアログボックスが表示されますので、ファイル名を付けて保存します。

［ファイルの種類］から拡張子を変えることができるので、目的にあったものを選択してください。

図として保存しておくと、他のアプリケーションでも使用できるので便利だと思います。

PowerPointでは、以前のバージョンからショートカットメニューに［図として保存］がありますが、WordやExcelではバージョンによって異なります。

Microsoft 365と2021のWordとExcelには、右クリックのショートカットメニューに［図として保存］があります。

以下の記事に各アプリケーションのバージョンによる違いをまとめています。

参考PowerPoint2019以降では、SVG（スケーラブルベクターグラフィック）形式で保存できます。SVGファイル形式は、拡大や縮小などを行っても画像の輪郭が粗くなりません。

WordとExcelは、2021と365であれば、SVGで保存できます。

Office2019以降では、SVGファイル形式のアイコンの挿入ができます。

また、PowerPoint2019（永続ライセンス）以降では［3Dモデル］を挿入できますので、球体も［オンライン3Dモデル］の中から選択して挿入できます。

拡張子を表示する方法は、以下の記事で解説しています。