Excelの表やグラフをPowerPointのスライドへリンク貼り付けすることは多いと思います。
リンク貼り付けされたプレゼンテーションを開くと、下のような[Microsoft PowerPointのセキュリティに関する通知]というメッセージウィンドウが表示されます。
[キャンセル]ボタンを押してもリンク元のファイルは表示されますが、最新のデータではありません。
[リンクを更新]ボタンをクリックすると、リンク元の最新のデータが読み込まれます。
このメッセージウィンドウを表示しない方法、リンクされている元データの確認とリンクを解除する方法を解説します。
Excelの表をスライドにリンク貼り付け
Excelの表をコピーして、PowerPointのスライドへリンク貼り付けする方法です。
目的のブックを開いて、リンクしたい表を範囲選択してコピーします。
そして、プレゼンテーションを開いて、スライドで貼り付けします。
貼り付けボタンの文字の箇所をクリックすると、[貼り付けのオプション]が表示されます。
[形式を選択して貼り付け]をクリックします。
ショートカットキーは、[Ctrl]+[Alt]+[V]ですね。
[形式を選択して貼り付け]ダイアログボックスが表示されます。
[リンク貼り付け]を選択して、[貼り付ける形式]は[Microsoft Excel ワークシートオブジェクト]を選択します。
[OK]ボタンをクリックします。
下のようにスライドにExcelの表がリンク貼り付けされます。
Excelの表で編集すると、スライドにリンクされた表もその内容が反映されます。
リンク元ファイルの確認
自分で作成したプレゼンテーションであれば、どこの表をリンクしたのかは分かりますが、ほかの人が作成したものであればリンク元が分からないということもあるかと思います。
リンク元ファイルを確認する方法です。
[ファイル]タブをクリックして[情報]タブをクリックします。
右下の[関連ドキュメント]に[ファイルへのリンクの編集]をクリックします。
参考リンク貼り付けしたプレゼンテーションは保存します。リンク貼り付けをした後、上書き保存(名前を付けて保存)をしていない場合は、表示されません。
[リンク]ダイアログボックスが表示されます。
[リンク元]のパスで確認することができます。
[リンク元の変更]と[リンクの解除]
リンク元のファイルの保存場所が変更になった場合は、[リンク元の変更]ボタンをクリックして変更します。
[リンク元を開く]ボタンをクリックして、リンク元ファイルを開いて確認することもできます。
必ず対象となるリンクを選択して操作します。
リンクを解除する場合は、[リンクの解除]ボタンをクリックします。
[リンクの解除]ボタンをクリックして、プレゼンテーションにリンクされたファイルがなくなると、右下の[関連ドキュメント]に[ファイルへのリンクの編集]は消えてしまいます。
ですが、スライドのExcelの表は図として、そのまま残ります。
[セキュリティに関する通知]を非表示にするには
プレゼンテーションを開くたびにメッセージウィンドウが表示されると面倒に思う方も多いかもしれません。
自動更新をオフに設定すると、[セキュリティに関する通知]は非表示になります。
[リンク]ダイアログボックスの[自動更新]のチェックボックスをオフにして、保存します。
次回からは、メッセージウィンドウは表示されなくなります。
ただし、自動更新をオフにしたことは忘れないようにしてくださいね。
参考PowerPoint2010では、下のように更新は[自動]と[手動]になっていました。
[手動]を選択することで、メッセージは非表示になります。
[ファイル]タブをクリックして[情報]タブの[関連ドキュメント]に[ファイルへのリンクの編集]があるかどうかは最初に確認されることをお勧めします。
参考Excelの表を貼り付けた後、空白スペースを簡単に設定する方法も解説しています。
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