Office 2019 Word 2019

[イマーシブリーダー]は1行ずつフォーカスして読み進められる

投稿日:2020年4月23日 更新日:

Word2019には、[イマーシブリーダー]という機能があります。文章に集中して読み進めるための表示モードです。

長文の文章を1行ずつ集中して読み進めたいという場合に便利です。

[行フォーカス]機能を使って、1行ずつ、または3行ずつなどフォーカスして、読み進めることができます。

また、音声読み上げ機能もあります。

Word2019(永続ライセンス)バージョン2003(ビルド12624.20466)での解説です。

イマーシブリーダー表示

サンプル文の表示

ここでは、サンプル文を表示して解説します。

新規文書に半角で[=rand()]と入力して、[Enter]キーを押します。

=rand()

すると、サンプル文が表示されます。

サンプル文の内容はWordのバージョンによって異なります。

サンプル文の表示については、以下のページで解説しています。知っておくと何かと便利ですよ。

サンプル文を挿入して編集機能を確認(Word・PowerPoint・Outlook)

書式設定の機能を確認をしたいと思っても、適当な文章がないとできません。 特に長文の文章で機能を確認したり、練習したい場合など、そのサンプル文 ...

続きを見る

参考[=lorem()]と入力して[Enter]キーを押すと英文のサンプル文になります。

Wordのサンプル文

イマーシブリーダーの表示

[表示]タブの[イマーシブ]グループにある[イマーシブリーダー]をクリックします。

イマーシブリーダー

イマーシブ編集操作に切り替えると、読解力を向上させることができます。テキストの表示方法を調整し、テキストを読み上げます。

[表示]タブの[イマーシブ]グループにある[イマーシブリーダー]

[イマーシブリーダー]タブが現れます。

[イマーシブリーダー]タブ

参考イマーシブリーダー表示にすると、縦書きの文書は、横書きになります。イマーシブリーダーを閉じると、縦書きに戻ります。

列幅の調整

[イマーシブリーダー]グループにある[列幅]で各行に表示される文字数を調整します。

列幅

各行に表示される文字数を調整するために、ドキュメントの表示方法を変更します。

[イマーシブリーダー]の[列幅]

4つのメニューがあります。

  • 非常に狭い
  • 狭い
  • やや狭い
  • 広い

[イマーシブリーダー]タブの[列幅]のメニュー

私の環境では、1行の文字数は以下のようになりました。

  • 非常に狭い-44文字
  • 狭い-64文字
  • やや狭い-107文字
  • 広い-125文字

以下は、[非常に狭い]を選択した状態です。

[イマーシブリーダー]タブの[列幅]-[非常に狭い]

ページの色

[ページの色]も変更できます。

ページの色

文書の表示に使用する色を変更して、読みやすくします。

この設定は、イマーシブリーダーを有効にするたびに使用します。

[イマーシブリーダー]タブの[ページの色]

3つのメニューがあります。

  • なし
  • セピア
  • 反転

[イマーシブリーダー]タブの[ページの色]のメニュー

以下は、[反転]を選択している状態です。

[イマーシブリーダー]タブの[列幅]-[反転]

Word2021では、[ページの色]で選択できるカラーが豊富になっています。Microsoft 365のWordも同じです。

閲覧モードでの[ページの色]は変わっていません。

バージョン2207(ビルド 15427.20210)

Word2021イマーシブリーダーの[ページの色]

参考[閲覧モード]にも同じ機能があります。

[表示]タブの[表示]グループにある[閲覧モード]をクリックするか、ステータスバーの[閲覧モード]ボタンをクリックして切り替えします。

[表示]タブの[表示]グループにある[閲覧モード]

[表示]メニューの[ページの色]で切り替えられます。

[閲覧]モードの[表示]-[ページの色]

閲覧モードについては、以下の記事で解説しています。

閲覧モードで開かないようにする(文書の閲覧に適したモードの使い方)

閲覧モードとは、Word2013の新機能です。 旧バージョンで作成済みのファイルなどをWord2013で開くと、[閲覧モード]で表示されるこ ...

続きを見る

行フォーカス

[行フォーカス]は[イマーシブリーダー]の中でも、一番お勧めの機能です。

行フォーカス

ドキュメント内で1行、3行、または5行をまとめて強調表示して、読む対象を絞り込むことができます。

[イマーシブリーダー]タブの[行フォーカス]

以下のメニューがあります。

  • なし
  • 1行
  • 3行
  • 5行

[イマーシブリーダー]タブの[行フォーカス]のメニュー

以下は、[ページの色]は[なし]で、[行フォーカス]は[1行]を選択している状態です。

1行ずつ、集中して読み進めることができます。

右側にある上下矢印で、1行ずつ進んだり、戻ったりができます。また、マウスのホイールボタンを回しても同じです。

[イマーシブリーダー]タブにある[行フォーカス]-[1行]

以下は、[ページの色]は[セピア色]で、[行フォーカス]は[3行]を選択している状態です。

[イマーシブリーダー]タブにある[行フォーカス]-[3行]

テキストの間隔

[テキストの間隔]は、文字や単語の間隔を広げて読みやすくするものです。

テキストの間隔

単語、文字、行の間隔を大きくします。

[イマーシブリーダー]タブの[テキストの間隔]

[テキストの間隔]がオフの状態です。

[テキストの間隔]がオフの状態

[テキストの間隔]がオンの状態です。文字の間隔が広がったことが確認できます。

[テキストの間隔]がオンの状態

音声読み上げ

[イマーシブリーダー]タブには[音声読み上げ]機能もあります。[行フォーカス]などの機能と同時に使用できます。

[音声読み上げ]をクリックすると、本文の右上にツールバーが現れます。

音声読み上げ

テキストを音声で読み上げ、読み上げ中に各単語を強調表示します。

[イマーシブリーダー]タブの[音声読み上げ]

音声読み上げツールバーのボタン

カーソルの位置から、読み上げられます。

音声読み上げツールバーを閉じる場合は、[音声読み上げ]ボタンをクリックするか、ツールバーの[停止]ボタンをクリックします。

[前へ]のボタンをクリックすると、一段落前へカーソルが移動し、[次へ]では一段落後ろへ移動します。

音声読み上げのツールバー

参考文章内にルビがあると、その文字は読み飛ばされます。

ルビは飛ばして読み上げられる

イマーシブリーダー表示にすると、縦書きの文章は、横書きになり、音声も横書きのまま読み上げられます。

縦書きのまま読みたいのであれば、[校閲]タブの[音声]グループにある[音声読み上げ]機能を使うといいです。

[校閲]タブの[音声]グループにある[音声読み上げ]機能

また、[音声読み上げ]機能は、Outlook2019の[校閲]タブにもあります。受信メッセージであれば[ホーム]タブや[メッセージ]タブにもあります。

Outlook2019の[音声読み上げ]

参考[校閲]タブの[音声読み上げ]については、以下の記事で解説しています。

WordとOutlookで[音声読み上げ]機能を使用する

Word2019とOutlook2019/2016の[校閲]タブには、[音声読み上げ]ボタンがあり、テキストを音声で読み上げてくれる機能があ ...

続きを見る

音声機能の設定

音声ツールバーの[設定]をクリックすると、以下のように[読み上げ速度]と[音声の選択]ができるようになっています。

音声は、3つの選択肢があります。

  • Microsoft Ayumi
  • Microsoft Haruka
  • Microsoft Ichiro

音声読み上げツールバーの[読み上げ速度]と[音声の選択]

参考Windows10 バージョン2004では、拡大鏡に音声読み上げ機能が追加されています。Wordの音声読み上げ機能と同じようなものです。

拡大鏡(音声読み取り機能付き)の起動と使い方

Windows 10では[拡大鏡]を使用して、画面全体、または画面の一部を拡大して表示できます。 細かい文字が見づらい時や、プレゼンなどで画 ...

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拡大鏡の音声読み上げの設定

Microsoft Edgeにも音声読み上げ機能とイマーシブリーダーがあります。

WebページとPDFファイルのテキストを音声で読み上げる

新しいMicrosoft Edgeでは、従来版での機能がなくなったり、変更された機能があります。 新しい Microsoft Edge で現 ...

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ショートカットキー

音声読み上げ用のショートカットキーは、以下のようなものがあります。

音声読み上げの開始/終了:[Ctrl]+[Alt]+[Space]

読み上げの一時停止/再生:[Ctrl]+[Space]

読み上げ速度を速くする:[Alt]+[→]

読み上げ速度を遅くする:[Alt]+[←]

前の段落を読み上げる:[Ctrl]+[←]

次の段落を読み上げる:[Ctrl]+[→]

イマーシブリーダーを閉じる

イマーシブリーダーを閉じる場合は、[イマーシブリーダーを閉じる]ボタンをクリックします。

また、イマーシブリーダーを表示したまま文書を閉じると、再表示したときは、イマーシブリーダーで表示されます。

[イマーシブリーダー]タブの[イマーシブリーダーを閉じる]ボタン

参考Word2013から登場した[閲覧モード]も、文書を読みやすく閲覧に適したモードです。

閲覧モードで開かないようにする(文書の閲覧に適したモードの使い方)

閲覧モードとは、Word2013の新機能です。 旧バージョンで作成済みのファイルなどをWord2013で開くと、[閲覧モード]で表示されるこ ...

続きを見る

Word2019には、[並べて表示]という長文を横へスクロール(スライド)しながら読み進められる機能もあります。

長文を[並べて表示]で横へスクロール(スライド)しながら読む

Word2019では、複数ページにわたる長文を横へスクロール(スライド)しながら読み進めることができる[並べて表示]という機能があります。 ...

続きを見る

Word2021には、[フォーカス]という機能が追加されています。これもドキュメントに集中できるモードです。

フォーカスモードでドキュメントに集中(背景の変更もできる)

Word2021には[フォーカス]というドキュメントに集中できる機能があります。 フォーカスモードにすると、全画面表示になり、文書の背景が黒 ...

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