PowerPoint2013では、コメントに返信ができるようになっています。
コメントを挿入するには、[校閲]タブの[コメント]グループにある[コメントの挿入]をクリックします。
コメントを入力して確定すると、その下に[返信ボックス]が表示されます。
コメントの挿入から印刷設定までを解説します。
この記事の目次
コメントの挿入
コメントを挿入するには、[挿入]タブの[コメント]グループにある[コメント]をクリックします。
コメントの挿入
文書のこの部分に注釈を追加します。
または、[校閲]タブの[コメント]グループにある[コメントの挿入]をクリックします。
スライドに対してコメントを挿入
スライド内のプレースホルダーやテキストボックスなど、オブジェクトを何も選択せずにコメントを挿入すると、スライドに対してコメントが挿入されます。
スライドの左上にコメントのアイコンが、ウィンドウの右側にコメントウィンドウが表示されます。
プレスーホルダーなどのオブジェクトへコメントを挿入
オブジェクトを選択してコメントを挿入すると、そのオブジェクトの右上に挿入されます。
以下は、プレースホルダーを選択してコメントを挿入しています。
参考スライドショーの実行中は、コメントは表示されません。
吹き出しのコメントはドラッグで移動
スライド内の吹き出しのコメントマークは、ドラッグで移動できます。
分かりやすい位置に移動させるといいと思います。
コメントに表示されるユーザー名について
コメントに表示されるユーザー名は[PowerPointのオプション]で変更できます。
[ファイル]タブをクリックしてBackstageビューを表示して、[オプション]をクリックします。
または、アクセスキーを使ってキーボードから[Alt]→[F]→[T]の順に押して表示します。これは、WordやExcelなどでも使用できます。
[PowerPointのオプション]ダイアログボックスの[基本設定]にある[ユーザー名]で変更します。
企業などでは、変更できないように規制されている場合もあります。また、ユーザー名と頭文字は他のアプリケーションにも反映されます。
[頭文字]は、印刷時のコメントに表示されることがあります。
参考Officeにサインインしているときは、ユーザー名を変更しても反映されません。変更を反映するためには、[Officeへのサインイン状態にかかわらず、常にこれらの設定を使用する]のチェックボックスをオンにします。
ユーザー名に[作成者]と表示される場合
[ドキュメントの検査]で[作成者]情報などを削除してしまった場合は、[作成者]と表示されます。
Backstageビューの[情報]の[問題のチェック]-[ドキュメント検査]を実行して個人情報を削除した場合は気をつけてください。
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[ファイル]タブをクリックして[情報]を表示して、以下のように[最終更新者]が[未保存]と表示されている場合は、[これらの情報をファイルに保存できるようにする]をクリックして保存するようにしてください。
クリックして上書き保存した後は、ユーザー名が表示されるようになります。
参考テンプレートファイルなどは、既定で個人情報が保存されない設定になっている場合があります。Officeのユーザー名は設定しているのに、ユーザー情報が表示されないというような場合は、ここの設定を確認してみてください。
コメントの返信ボックス
コメントを入力して コメント以外の箇所をクリックして確定されます。
コメント作業ウィンドウのコメントの下に[返信ボックス]が表示されます。
各コメントに対する返信を入力することができます。
グループでの共同作業の場合、やりとりがやりやすくなりますね。
[コメント]作業ウィンドウの非表示と再表示
[コメント]作業ウィンドウを非表示にするには、[校閲]タブの[コメント]グループにある[コメントの表示]をクリックするか、[コメント]作業ウィンドウの[閉じる]ボタンをクリックします。
コメントの表示
コメントを表示、追加、削除するためのコメントウィンドウを表示します。スライドショーの実行中は、コメントは表示されません。
ステータスバーの[コメント]で表示/非表示を切り替え
ステータスバーの[コメント]をクリックしても、[コメント]作業ウィンドウの表示/非表示を切り替えられます。
参考コメントがあるプレゼンテーションを開くと、以下のようなポップがしばらくの間表示されます。
このプレゼンテーションには新しいコメントがあります。
ステータスバーをクリックすると、コメントウィンドウが表示されます。
コメントと注釈の非表示
[校閲]タブの[コメントの表示]の[コメント注釈の非表示]をクリックすると、スライド内のコメントマーク(吹き出し)も非表示になります。
[コメント]作業ウィンドウの再表示
[コメント]作業ウィンドウを再表示するには、[校閲]タブの[コメントの表示]をクリックします。
また、[コメント]作業ウィンドウは、スライド内のコメントマークをクリックしても表示することができます。
参考作業ウィンドウは、ドラッグで移動させたり、ダブルクリックで固定位置へ戻すことができます。
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[インク]を使ってメモを書き込むこともできます。
PowerPoint2013の場合は、[校閲]タブの[インク]グループの[インクの開始]をクリックすると、
[インクツール]タブが表示されますので、ペンを使用して書き込むことができます。
[インク]の使い方は、以下の記事が参考になると思います。
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コメントの印刷
既定ではコメントは印刷されるようになっています。
Backstageビューの[印刷]の設定で[すべてのスライドを印刷]を選択しています。
プレビューで確認すると、コメントマークにユーザー名(頭文字)が表示されます。
2枚目にコメントの内容が印刷されます。
コメントの印刷はしたくない場合
コメントを印刷しないようにするには、[設定]の[フルページサイズのスライド]をクリックして、[コメントおよびインク注釈を印刷する]をクリックして、オフにします。
既定はオンになっています。
コメントの削除と一括削除
コメントを削除するには、削除したいコメントを選択して、[校閲]タブの[コメント]グループにある[コメントの削除]をクリックします。
[コメントの削除]のアイコンの方をクリックします。
コメントの削除
選択したコメントを削除します。
プレゼンテーションからすべてのコメントを削除したり、このスライドのコメントのみを削除するなど、その他のオプションを表示するには、矢印をクリックしてください。
コメントマークで右クリックして、ショートカットメニューから[コメントの削除]をクリックします。
[コメント]作業ウィンドウのコメントから[削除]ボタンをクリックします。
コメントの一括削除
コメントを一括で削除するには、[校閲]タブの[コメント]グループにある[コメントの削除]の下方(文字部分)をクリックします。
メニューから[このスライドからすべてのコメントとインクを削除]、もしくは[このプレゼンテーションからすべてのコメントとインクを削除]をクリックします。
ドキュメント検査で一括削除
コメントは、ドキュメント検査を実行して、一括して削除することもできます。
[ファイル]タブをクリックして、Backstageビューの[情報]から[ドキュメント検査]をクリックします。
[ドキュメント検査]ダイアログボックスが表示されます。
[コメントと注釈]のチェックボックスがオンになっていることを確認して[検査]ボタンをクリックします。
参考PowerPoint2013までは、[コメントと注釈]となっていますが、PowerPoint2016以降は[コメント]と[インク]で個別にチェックできるようになっています。
PowerPoint2013までは、コメントとインク注釈が一緒にチェックされ、削除されます。インク注釈とは、スライドショー実行時にペンで描画したものです。
インク注釈がコメントだけであれば、[*コメント]と表示されます。[すべて削除]をクリックします。
インク注釈があれば、[*インク注釈]と表示されます。
参考ノート(発表者用メモ)や、スライドショー実行時にペンなどで書き込んだインク注釈もドキュメント検査で一括削除できます。
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