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Windows 11のフォトに[背景のぼかし]が追加された

投稿日:2023年11月4日 更新日:

Windows 11のフォトがバージョンアップされて、[背景のぼかし]機能が追加されました。

写真の被写体と背景を自動認識して、背景領域をぼかしてくれる機能です。

写真の自動認識はかなり的確です。

ぼかしの強度は調整できますし、[選択ブラシツール]でぼかしたい領域を変更することもできます。

フォトの[背景のぼかし]

フォトの起動とバージョンの確認

[スタート]ボタンをクリックして、スタートメニューの[フォト]をクリックします。

スタートメニューの[フォト]

スタートメニューに[フォト]がない場合は、[検索]ボックスから起動すると早いと思います。

タスクバーの[検索]ボックスに[ふぉと]または[フォト]と入力するとヒットします。

検索結果に表示されている[フォト]をクリックします。2つ表示されますが、どちらかをクリックすると起動できます。

また、頻繁に使用するのであれば、スタートやタスクバーにピン留めしておくと便利です。

[ふぉと]で検索した結果

[フォト]を[すべてのアプリ]から起動することもできます。以下の記事を参照してください。

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また、Windows 11の[スタート]メニューの操作については、以下の記事で解説しています。

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バージョンの確認

フォトを起動して、上部にある[設定](歯車マーク)をクリックします。

バージョンは、一番下にある[アプリについて]で確認できます。

私が[フォト]で[背景のぼかし]機能を確認できたバージョンは、2023.11100.11002.0 です。

フォトの[設定]でバージョンを確認

参考Windows 11のバージョンが23H2になっていれば、[背景のぼかし]機能は追加されていると思います。

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ぼかしを実行したい写真の選択と編集モードの起動

フォトを起動したら、[背景のぼかし]を設定したい写真を選択します。

既定では[すべての写真]が表示されると思いますが、保存先のフォルダーが分かっている場合は保存先を指定して探すと早いと思います。

ウィンドウ幅が狭いと左側のメニューのフォルダー名が非表示になりますので、少し広げると表示されます。

目的の写真を選択したら、上部にある[編集]ボタンをクリックします。

保存先フォルダーから目的の写真を選択

[画像の編集]のショートカットキーは、[Ctrl]+[E]です。

キーボード[Ctrl]+[E]

ダブルクリックで開く場合

写真を[フォト]に関連づけしている場合は、フォルダー内の写真をダブルクリックしてもOKです。

フォルダー内の写真

ダブルクリックで開いた場合の[画像の編集]ボタンは、上部の一番左にあります。

ダブルクリックで開いた時の[画像の編集]ボタン

[背景のぼかし]コマンド

上部の[保存オプション]の左側のボタンが[背景のぼかし]ボタンです。

ポイントすると、以下のように表示されます。

背景のぼかしタブにフォーカスがあり、現在 トリミングする画面にいます

ウィンドウ幅が狭い時の[背景のぼかし]ボタン

ウィンドウ幅を広くすると、コマンドボタンの名前が表示されます。

ウィンドウ幅が広い時の[背景のぼかし]ボタン

背景の自動認識

[背景のぼかし]ボタンをクリックすると、すぐに被写体と背景を自動認識して[背景のぼかし]が開始されます。

写真の周りが青い線で囲まれ、写真の下には[写真の背景を探しています]と表示されます。

[写真の背景を探しています]と表示されている[背景のぼかし]

次に写真に斜めの線が入り、写真の下には[成功!写真の背景を見つけて選択しました。]と表示されます。

[成功!写真の背景を見つけて選択しました。]と表示されている[背景のぼかし]

ぼかしの設定が終わると、以下のようになります。

既定のぼかし設定後

ぼかしの強度を調整

ぼかしの強度は、既定で[50]となっています。

ぼかしの強度を調整するには、[ぼかし強度]のつまみを左右へドラッグします。

[ぼかし強度]が[15]の時の写真です。

[ぼかし強度]を[15]にした時の写真

以下は、[ぼかし強度]が[85]の時の写真です。

[ぼかし強度]を[85]にした時の写真

参考カメラにポートレート機能があれば、自動的に背景をぼかして撮影できますが、普通に写真を撮った場合でも後から[背景のぼかし]を使用して、人物などの被写体を浮き上がらせることができます。

ぼかし領域の調整

背景領域を調整したい場合は、[選択ブラシツール]を使用します。

いくつか試したのですが、背景の領域を修正しなければならなかったことはありません。

しかし、写真の内容によっては調整が必要な場合もあるかもしれません。

[選択ブラシツール]を使って、ぼかし領域を調整できます。

[選択ブラシツール]をオンにすると、下にメニューが表示されます。

ぼかし領域を選択

ぼかしたい領域を選択する方法です。

まず、[選択ブラシツール]の[領域の選択]が選択されていることを確認します。

[ブラシのサイズ]と[ブラシの柔らかさ]を選択して、写真内でドラッグします。

マウスポインターは、黒と白の丸い形になります。

[選択ブラシツール]の[領域の選択]がオン

解除したい背景領域がある場合

反対に背景として認識してほしくない領域がある場合は、[選択ブラシツール]の[エリアの選択と解除]を選択します。

[選択ブラシツール]の[エリアの選択と解除]

領域の選択を確認するには、[ぼかし強度]のつまみをクリックした状態にすると確認できます。

[ぼかし強度]のつまみを左右に移動させて、ぼかしの強度を調整しながら確認できます。

[ぼかし強度]のつまみをクリック

または、[選択ブラシツール]をオフにすると確認できます。

[選択ブラシツール]をオフ

参考Windows 11のバージョン 23H2のペイントでは、ドラッグ操作や[サイズ変更と傾斜]の数値でぼかしの設定はできなくなっています。

[選択ブラシツール]の[エリアの選択と解除]と[領域の選択]でエリアを指定して、部分的にぼかしを設定することはできます。

フォトで人物の顔をぼかした写真

調整後の[適用]と[キャンセル]

ぼかし強度の調整が終わったら、[適用]ボタンをクリックします。

[ぼかし強度]の[適用]ボタン

上部の[保存オプション]ボタンが有効になります。

フォトの[保存オプション]ボタンが有効

[キャンセル]をクリックすると、ぼかしを設定していない時の写真に戻ります。

現在プレビュー中のぼかし効果をキャンセルします。

[ぼかし強度]の[キャンセル]

以下の画面になり、下部に[背景のぼかしをプレビューする]のボタンが現れ、クリックすると[背景のぼかし]が再実行されます。

[背景のぼかしをプレビューする]のボタン

新しい背景ぼかしを追加

一度[適用]ボタンをクリックすると、[新しい背景ぼかしを追加]が表示されます。

[新しい背景ぼかしを追加]をクリックすると、さらに追加した背景のぼかしを設定できます。

[新しい背景ぼかしを追加]ボタン

先に[ぼかし強度]-[50]で適用した後、今度は[90]で適用してみます。

この場合、先に適用したぼかしの写真に、さらにぼかしを追加することになります。

[ぼかし強度]-[90]で適用

適用したぼかしを比較するには

先に保存した[ぼかし強度]-「50」の写真を表示したい場合は、[元に戻す]ボタンをクリックします。

ショートカットキーは、[Ctrl]+[Z]です。

キーボード[Ctrl]+[Z]

再度、[元に戻す]ボタンをクリックすると、[背景のぼかし]を設定する前の写真を確認できます。

[元に戻す]ボタン

[やり直す]ボタンをクリックすると、[ぼかし強度]-[50]に追加[90]の写真を確認できます。

ショートカットキーは、[Ctrl]+[Y]です。

キーボード[Ctrl]+[Y]

[やり直す]ボタン

参考フォトには、[背景のぼかし]以外にも[トリミングする][調整][フィルター][マークアップ][レタッチ]のコマンドがあります。

興味があれば、触ってみてください。楽しいと思います。

間違えたり、変になってしまった場合は、元に戻したり、[リセット]ボタンを使用してください。

[リセット]すると、編集する前の画像になります。

フォトのコマンドボタン

コピーとして保存

ここでは、[ぼかし強度]-[50]で保存します。

[保存オプション]から[コピーとして保存]をクリックします。

元の写真を上書きしないように、必ず[コピーとして保存]を選択してください。

[保存オプション]の[コピーとして保存]

ポップヒントには、以下のように表示されます。

適用された編集で新しいイメージを作成します

[コピーとして保存]のポップヒント

[名前を付けて保存]ダイアログボックスが表示されますので、保存場所を指定してファイル名を付けて保存します。

[F12]キーでは、[名前を付けて保存]ダイアログボックスは表示されません。

[名前を付けて保存]ダイアログボックス

参考写真を印刷する場合は、右クリックのショートカットメニューから[印刷]をクリックすると、[画像の印刷]ウィンドウを表示できます。

レイアウトなどを選択して印刷することができます。

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注意Windows 11のバージョン 23H2のペイントでは、ドラッグ操作や[サイズ変更と傾斜]の数値でぼかしの設定はできなくなっています。

フォトの[背景のぼかし]でエリアを指定して設定することはできます。

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