Excel2003のときは、[データ]メニューの[フォーム]から起動できたフォームですが、Excel2010では[データ]タブの中に見つけられずに、探された方も多いと思います。
Excel2007以降は、クイックアクセスツールバーに[フォーム]を登録する必要があります。
ここでは、クイックアクセスツールバーに[フォーム]ボタン追加登録して使用する方法を紹介します。(リボンに追加することも可能です。)
クイックアクセスツールバーに[フォーム]ボタンを追加
クイックアクセスツールバーの右端にある▼ボタン(クイックアクセスツールバーのユーザー設定)をクリックして[その他のコマンド]をクリックします。
[Excelのオプション]ダイアログボックスの[クイックアクセスツールバー]が表示されます。
左側の[コマンドの選択]から[リボンにないコマンド]を選択して、[フォーム]を探します。
[フォーム]を選択して中央の[追加]ボタンをクリックします。
右側に[フォーム]が追加されたことを確認して[OK]ボタンをクリックします。
コマンドボタンは、特定のファイルのみに追加することもできます。
クイックアクセスツールバーに[フォーム]ボタンが追加されています。
クイックアクセスツールバーのコマンドの削除
クイックアクセスツールバーに登録したコマンドを削除する場合は、コマンドで右クリックして[クイックアクセスツールバーから削除]をクリックします。
参考クイックアクセスツールバーのカスタマイズについては、以下の記事で詳しく解説しています。
-
クイックアクセスツールバーの表示/非表示設定と位置の変更
Office2021とMicrosoft 365のOfficeでは、クイックアクセスツールバーの非表示設定ができるようになっています。 また ...
フォームの表示
Excelのリストは下のようになっています。
注意フォームに表示できる項目は32列分までです。
それ以上多い場合は[フィールドが多すぎます]というメッセージウィンドウが表示され、作成できません。
リスト内の任意のセルをアクティブにして、クイックアクセスツールバーの[フォーム]ボタンをクリックします。
カードのようなウィンドウ(フォーム)が表示されます。
タイトルにはシート名が、タイトルの下にはリストの見出しの一覧が表示されます。
このフォームは、自由にカスタマイズできるものではありません。
レコードの検索方法
[検索条件]ボタンをクリックして、
検索条件を入力して[次を検索]ボタンをクリックすると、該当するデータが表示されます。
検索条件を入力するフォームには、上部に[Criteria]と表示されています。
参考検索条件は、複数の欄へ設定できます。
複数のデータがある場合は、[前を検索]や[次を検索]ボタンをクリックして表示できます。
フォームから、データの修正や削除を行うこともできます。以下の記事を参照してください。
新規レコードの追加
また、[新規]ボタンをクリックしてデータの追加もできます。
Excel2003での操作ですが、フォーム形式で新規データを入力したりデータの検索ができるの記事も参考になると思います。
-
フォーム形式で新規データを入力したりデータの検索ができる
Excelには、Accessのフォームのような形式でデータを入力したり、検索できる機能があります。 フォームには、1つのレコードのデータ内容 ...
ほとんど同じ内容ですが、Excel2013でも解説しています。メッセージウィンドウが表示される場合は、以下の記事に記していますので参考にしてください。
-
フォームで入力と検索(ExcelでAccessのような入力と編集ができる)
ExcelでもAccessの単票フォームのような形で入力したり、検索したりすることができます。 1レコードずつ表示できて、検索も新規入力も編 ...
参考コマンドボタンをリボンに登録する方法は、以下の記事で解説しています。
-
自作のマクロをクイックアクセスツールバーやリボンに登録するには
Office2010では、リボンのカスタマイズができるようになりました。 Excelのマクロやアドインは、これまでクイックアクセスツールバー ...
-
Excelがデータを読み上げる!読み合わせは[セルの読み上げ]で
Excelには、セルのデータを読み上げる機能があります。日本語の音声で読み上げてくれます。 データにミスがないかチェックが必要な時、読み合わ ...
Excel2003の時は標準で使えていたコマンドがExcel2007以降、使用できなくなった機能に[オートフォーマット]もあります。[オートフォーマット]ボタンもクイックアクセスツールバーに登録することで使用できるようになります。
以下の記事内で解説しています。
-
オートフォーマットで表に簡単書式設定(クイックアクセスツールバーに登録)
Excelには簡単に表に書式を設定できる[オートフォーマット]という機能があります。 操作方法は、Excel2003で解説しますが、Exce ...
クイックアクセスツールバーに登録すると便利なコマンド
クイックアクセスツールバーのコマンドボタンは、タブを切り替えずに操作できるメリットがあります。
以下は、クリックアクセスツールバーに登録しておくと便利かなと思うものを紹介しています。
目的にあったコマンドを上手に活用してくださいね。
-
電卓を使用して単位を自動変換(常に手前に表示できる機能も追加)
Excelのクイックアクセスツールバーに[電卓]を登録しておくと、起動中に電卓をワンクリックで起動させることができます。 電卓には、単位を自 ...
-
印刷範囲関連の3つのコマンドをクイックアクセスツールバーに登録
クイックアクセスツールバーに[印刷範囲の設定]、[印刷範囲に追加]、[印刷範囲のクリア]を追加すると、1回のクリックで印刷設定や範囲の追加、 ...
-
行や列を非表示のまま貼り付けるには見えるセル(可視セル)をコピー
Excelで表を作成した後、一部の行を非表示にしたまま、それをコピーして別の場所へ貼り付けしたいということがありますね。 例えば、下のような ...
-
[ドキュメントの場所]をクイックアクセスツールバーに登録
クイックアクセスツールバーは、タブを切り替えずに使用できるので便利ですね。 その他のコマンドの中に[ドキュメントの場所]というのがあります。 ...
Excel2016とExcel2019では、下付き、上付きのコマンドボタンをクイックアクセスツールバーやリボンに追加できるようになっています。
-
セルの文字を下付き、上付きにするにはクイックアクセスツールバーに追加
Excel2016以降では、[下付き]と[上付き]のコマンドボタンをクイックアクセスツールバーやリボンに追加できるようになっています。 20 ...
参考[名前を付けて保存]ダイアログボックスも登録しておくと、Backstageビューを開くことなく表示できるのでお勧めです。
ショートカットキーは[F12]キーですが、忘れがちな人は登録しておくといいかもしれないですね。
Excelでは[読み取り専用の設定/解除]もクイックアクセスツールバーに登録しておくと、便利なコマンドです。
開いているブックを[読み取り専用]にしたり、解除が簡単にできます。
【読み取り専用の設定/解除】コマンドをクイックアクセスツールバーに登録(Excel2007)
以下の記事では、[読み取り専用の設定/解除]ボタンの設定から活用方法まで解説しています。Excel2016での解説です。
-
読み取り専用のオン/オフが簡単にできるコマンドボタンの使い方
Excelブックを複数人で使用する場合、誰かがブックを開いていると、読み取り専用で開くことになります。今、編集したいのに使用中のブックを閉じ ...
[Alt]キーと[数字]キーでコマンドを実行
クイックアクセスツールバーに登録したボタンは、[Alt]キーを押してアクセスキーを表示すると、数字が割り当てられていることが分かります。
[Alt]→[数字]キーでコマンドを実行できます。
-
[Alt]または[F10]キーを使ってキーヒントを表示してリボンへアクセス
[Alt]キーや[F10]キーを使って、キー操作でタブを切り替えたり、目的のコマンドへ移動したりすることができます。 まず、[Alt]キーを ...