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印刷範囲関連の3つのコマンドをクイックアクセスツールバーに登録

投稿日:2017年1月9日 更新日:

クイックアクセスツールバーに[印刷範囲の設定]、[印刷範囲に追加]、[印刷範囲のクリア]を追加すると、すぐにクリックして印刷範囲の設定や範囲の追加、または印刷範囲のクリアを行うことができます。

クイックアクセスツールバーは、常時画面に表示されてタブの切り替えを行わずに操作できるので便利です。

また、クイックアクセスツールバーのボタンは、[Alt]キーと割り当てられた数字キーを押して実行することもできます。

クイックアクセスツールバーに登録する方法と各ボタンの使い方を解説します。

クイックアクセスツールバーの印刷関連のコマンドボタン

Excel2003でもコマンドボタンをツールバーに追加して、印刷範囲の設定を行うことができましたが、[印刷範囲に追加]をボタン1つでできるようになったのは、Excel2007からです。

標準表示のまま「印刷範囲に追加」ができる(Excel2007)

また、印刷時に一時的に[印刷範囲を無視]して印刷する機能が付いたのもExcel2007からです。

印刷範囲を無視して印刷(Excel2007)

クイックアクセスツールバーにコマンドを追加

リボンのコマンドから追加設定する方法と、[Excelのオプション]から設定する方法があります。

リボンのコマンドから

リボンに表示されているコマンドは、簡単にクイックアクセスツールバーに登録できます。

そのコマンドの上で右クリックして、ショートカットメニューから[クイックアクセスツールバーに追加]をクリックします。

[ページレイアウト]タブの[ページ設定]グループにある[印刷範囲]をクリックしてメニューを表示します。

そして、[印刷範囲の設定]、[印刷範囲のクリア]の各ボタンで右クリックして、[クイックアクセスツールバーに追加]をクリックします。

ショートカットメニューの[クイックアクセスツールバーに追加]

[印刷範囲に追加]ボタンは、印刷範囲の設定をした後、設定した印刷範囲以外の場所を範囲選択したときに現れます。

[印刷範囲に追加]のショートカットメニュー[クイックアクセスツールバーに追加]

[Excelのオプション]から

[Excelのオプション]ダイアログボックスの[クイックアクセスツールバー]タブから行う方法です。

リボンで右クリックして(どこでもかまいません)、ショートカットメニューから[クイックアクセスツールバーのユーザー設定]をクリックします。

リボンで右クリック[クイックアクセスツールバーのユーザー設定]

[コマンドの選択]から[すべてのコマンド]を選択して、[印刷範囲に追加]、[印刷範囲のクリア]、[印刷範囲の設定]を追加します。

コマンドボタンは、特定のファイルのみに追加することもできます。

[Excelのオプション]ダイアログボックスの[クイックアクセスツールバー]

クイックアクセスツールバーのコマンドの並びを変更するには

クイックアクセスツールバーに3つのボタンが登録されます。

左から、[印刷範囲に追加]、[印刷範囲のクリア]、[印刷範囲の設定]が並んでいます。

[印刷範囲に追加]と[印刷範囲のクリア]は、同じアイコンなので区別しにくいかもしれませんが、ポイントするとコマンド名が表示されます。

また、[印刷範囲に追加]ボタンは、印刷範囲を設定した後に、設定した印刷範囲以外の場所をクリックしたときにのみ有効になります。

クイックアクセスツールバーに登録した印刷関連の3つのコマンド

クイックアクセスツールバーのボタンの位置は、[Excelのオプション]ダイアログボックスの[クイックアクセスツールバー]タブを表示して操作します。

[クイックアクセスツールバーのユーザー設定]の[その他のコマンド]をクリックしても表示できます。

[クイックアクセスツールバーのユーザー設定]の[その他のコマンド]

移動させたいコマンドを選択して、右端にある▼▲のボタンで調整します。

[Excelのオプション]ダイアログボックスの[クイックアクセスツールバー]タブ-位置調整ボタン

[印刷範囲]のまとめボタンを登録

[印刷範囲関連のボタンを3つも並べたくないのであれば、[印刷範囲]のボタンを登録してもいいと思います。

[ページレイアウト]タブの[ページ設定]グループにある[印刷範囲]で右クリックして、ショートカットメニューから[クイックアクセスツールバーに追加]をクリックします。

[印刷範囲]で右クリックしたときのショートカットメニュー-[クイックアクセスツールバーに追加]

クイックアクセスツールバーに登録したボタンは1個ですが、クリックすると3つのメニューが表示されます。

ただ、実行するためには、2回のクリックが必要になります。

クイックアクセスツールバーの[印刷範囲]コマンド

参考クイックアクセスツールバーのカスタマイズについては、以下の記事でも詳しく解説しています。

クイックアクセスツールバーの表示/非表示設定と位置の変更

Office2021とMicrosoft 365のOfficeでは、クイックアクセスツールバーの非表示設定ができるようになっています。 また ...

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印刷範囲の設定

シート全体ではなく、シートの一部分だけを印刷する場合は、印刷範囲を設定します。

印刷したい範囲を選択して、クイックアクセスツールバーの[印刷範囲の設定]ボタンをクリックします。

クイックアクセスツールバーの[印刷範囲の設定]

下のように1回のクリックで印刷範囲の設定ができます。

[印刷範囲の設定]をした結果

参考印刷範囲の設定は、改ページプレビューでも変更したり、確認できます。

ワークシートの改ページを任意の位置に挿入するには改ページプレビューで

Excelの[改ページプレビュー]は、印刷範囲や改ページの位置を確認できる表示モードです。 2ページ目に少しはみ出すようなページを1ページに ...

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印刷範囲に追加

また、印刷範囲に追加したい範囲を選択して、[印刷範囲に追加]ボタンをクリックすると、

クイックアクセスツールバーの[印刷範囲に追加]

簡単に印刷範囲を追加することができます。

[印刷範囲に追加]を設定した結果

参考表をテーブルに変換すると、データが追加されても印刷範囲を設定し直す必要がありません。

拡張または縮小する表の印刷範囲の設定はテーブルかOFFSET/INDEX関数で

行数や列数が可変する表を印刷する場合、たびたび印刷範囲の設定をするのは面倒です。 表をテーブルに変換すると、印刷範囲の設定を1回行うだけで、 ...

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印刷範囲のクリア

印刷範囲のクリアは、範囲選択する必要はありません。

1回のクリックで、印刷範囲をクリアすることができます。

クイックアクセスツールバーの[印刷範囲のクリア]

印刷範囲がクリアされた状態です。印刷範囲の領域を表す点線が消えています。

印刷範囲をクリアした結果

参考印刷時に一時的に印刷範囲を無視できる機能もあります。

印刷範囲を無視して印刷

印刷設定の[印刷範囲を無視]

クイックアクセスツールバーのコマンドの削除

クイックアクセスツールバーに登録したコマンドを削除する場合は、コマンドで右クリックして[クイックアクセスツールバーから削除]をクリックします。

ショートカットメニューの[クイックアクセスツールバーから削除]

[Excelのオプション]ダイアログボックスの[クイックアクセスツールバー]タブを表示して、削除したいコマンドを選択して中央にある[削除]ボタンをクリックしても同じです。

[Excelのオプション]ダイアログボックスの[クイックアクセスツールバー]タブの[削除]ボタン

関連以下は、印刷に関する記事です。

フィルターを設定した状態で印刷すると、うまくいかない場合があります。その場合の解決方法を記しています。

フィルター後の印刷がうまくいかない原因は改ページか印刷範囲の設定

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[Alt]キーと[数字]キーでコマンドを実行

クイックアクセスツールバーに登録したボタンは、キーボードから[Alt]キーを押してアクセスキーを表示すると、数字が割り当てられていることが分かります。

[Alt]→[数字]キーでコマンドを実行できます。

ここでは、[6](印刷範囲の設定)、[7](印刷範囲の追加)、[8](印刷範囲のクリア)となっています。

ボタンの位置によって、割り当てられる数字は変わります。

[Alt]キーを押したときのクイックアクセスツールバー

[Alt]キーを押すと、リボンのコマンドにアルファベットが表示され、キーボードからコマンドを実行できるようになります。以下の記事で解説しています。

[Alt]または[F10]キーを使ってキーヒントを表示してリボンへアクセス

[Alt]キーや[F10]キーを使って、キー操作でタブを切り替えたり、目的のコマンドへ移動したりすることができます。 まず、[Alt]キーを ...

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クイックアクセスツールバーに登録すると便利なコマンド

以下は、Excelでクイックアクセスツールバーに登録すると便利なコマンドです。

リボンにコマンドがなくても、クイックアクセスツールバーに登録して使用できるようになるコマンドもあります。

目的にあったコマンドを上手に活用してくださいね。

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参考[名前を付けて保存]ダイアログボックスも登録しておくと、Backstageビューを開くことなく表示できるのでお勧めです。

ショートカットキーは[F12]キーですが、忘れがちな人は登録しておくといいかもしれないですね。

[名前を付けて保存]をクイックアクセスツールバーに登録

Excelでは[読み取り専用の設定/解除]もクイックアクセスツールバーに登録しておくと、便利なコマンドです。

開いているブックを[読み取り専用]にしたり、解除することが簡単にできます。

【読み取り専用の設定/解除】コマンドをクイックアクセスツールバーに登録(Excel2007)

以下の記事では、[読み取り専用の設定/解除]ボタンの設定から活用方法まで解説しています。Excel2016での解説です。

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