Office 2019共通

Office 2019でファイルを最終版として設定して編集を制限する方法

投稿日 2021年4月29日   更新日 

ファイルを最終版にして保存すると、読み取り専用になり、内容を変更できなくなります。

ファイルに変更を加えて欲しくない場合など、最終版として保存しておくといいと思います。

ここでは、Excel 2019を例として解説しますが、WordやPowerPointなどでも同じ操作です。

[ブックの保護]の[最終版にする]

Backstageビューの[情報]

最終版として保存するには、[ファイル]タブをクリックして、Backstageビューを開きます。

そして、[情報]タブをクリックして[ブックの保護]から[最終版にする]をクリックします。

  • 常に読み取り専用で開く
  • パスワードを使用して暗号化
  • 現在のシートの保護
  • ブック構成の保護
  • アクセスの制限
  • デジタル署名の追加
  • 最終版にする

Excel2019[情報]タブの[ブックの保護]

参考[現在のシート保護]については、以下の記事で解説しています。[校閲]タブの[シートの保護]と同じです。

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[ブック構成の保護]については、以下の記事で解説しています。[校閲]タブの[ブックの保護]と同じです。

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[常に読み取り専用で開く]については、以下で解説しています。

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Wordの場合

Backstageビューの[情報]タブの保護の内容は、アプリケーションによって異なります。

Wordの場合は、[文書の保護]となっています。

  • 常に読み取り専用で開く
  • パスワードを使用して暗号化
  • 編集の制限
  • アクセスの制限
  • デジタル署名の追加
  • 最終版にする

Word2019[文書の保護]の[最終版にする]

参考[編集の制限]については、以下の記事で解説しています。

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PowerPointの場合

PowerPointの場合は、[プレゼンテーションの保護]となっています。

  • 常に読み取り専用で開く
  • パスワードを使用して暗号化
  • アクセスの制限
  • デジタル署名の追加
  • 最終版にする

PowerPoint2019[プレゼンテーションの保護]-[最終版にする]

最終版にして上書き保存

ここでは、Excel 2019で解説します。

[情報]タブの[ブックの保護]から[最終版にする]をクリックすると、以下のメッセージウィンドウが表示されます。

[OK]ボタンをクリックします。

このブックは最終版として設定され保存されます。

メッセージウィンドウ

次に以下のメッセージウィンドウが表示されます。

[OK]ボタンをクリックします。

このドキュメントは、編集が完了した最終版として設定されました。

ドキュメントが最終版として設定されると、”状態”プロパティが”最終版”に設定され、入力ができなくなり、編集コマンドも使用できなくなります。校正マークは表示されなくなります。

ドキュメントが最終版として設定されていると場合、ステータスバーに[最終版]アイコンが表示されます。

メッセージウィンドウ

最終版として上書き保存されます。

最終版として保存されたファイルを開く

最終版として保存されたファイルを開くと、タイトルバーに[読み取り専用]と表示されます。

[最終版]という情報バーも表示されます。リボンのコマンドは無効状態になっています。

WordとPowerPointも同じようになります。

最終版 このブックは、編集を防ぐため、作成者によって最終版として設定されています。

最終版として保存されたブックのタイトルバーと情報バー

ステータスバーの左端に[最終版]のアイコンが表示されます。

ステータスバーの[最終版]アイコン

Backstageビューの[情報]タブは、以下のように[ブックの保護]が黄色の背景になります。

Backstageビューの[情報]タブ

参考ExcelとPowerPointでは、編集しようとしてもステータスバーには何も表示されませんが、Wordでは、以下のように表示されます。

選択範囲がロックされているため、この変更はできません。

ステータスバーの[選択範囲がロックされているため、この変更はできません。]メッセージ

Word 2024と365のWordでは[ドキュメント アクセス モード]に表示

Word 2024とMicrosoft 365のWordでは、ウィンドウ右上の[ドキュメント アクセス モード]に[最終版]のメッセージが表示されます。

最終版

この文章は、編集を防ぐため、作成者によって最終版として設定されています。

Word 2024で最終版として保存された文書を開いたときの[ドキュメント アクセス モード]-[表示]

[ドキュメント アクセス モード]の[表示]の箇所をクリックすると、以下のように他のメニューは無効になっています。

Word 2024で最終版として保存された文書の[ドキュメント アクセス モード]

最終版を解除して編集するには

最終版として保存しても、編集が必要になることもあります。

編集できる状態に戻すには、情報バーの[編集する]をクリックします。

WordやPowerPointも同じです。

情報バーの[編集する]ボタン

もしくは、[ファイル]タブをクリックして、Backstageビューを開いて[情報]をクリックします。

[ブックの保護]から[最終版にする]をクリックします。

[ブックの保護]から[最終版にする]をクリック

[常に読み取り専用で開く]との違い

[最終版として保存]したものは、開く時は、そのまま読み取り専用として表示されます。

[ブックの保護]にある[常に読み取り専用で開く]を選択して保存すると、

[ブックの保護]の[常に読み取り専用で開く]

ファイルを開く時に以下のメッセージウィンドウが表示されます。

作成者は、’〇〇.xlsx’を変更する必要がなければ、読み取り専用で開くように指定しています。読み取り専用で開きますか?

メッセージウィンドウ

[はい]を選択すると、読み取り専用として表示されますが、[いいえ]をクリックすると編集状態で表示されます。

PowerPointの場合は、メッセージウィンドウは表示されませんが、情報バーに[読み取り専用]と表示されます。

[常に読み取り専用で開く]の設定については、以下の記事で解説しています。

Office 2016以降の[常に読み取り専用で開く]設定と解除について

Office 2016以降のバージョンでは、読み取り専用にする設定と解除は、Backstageビューの[情報]タブから[常に読み取り専用で開 ...

Word 2024とMicrosoft 365のWordでは、ウィンドウ右上の[ドキュメント アクセス モード]にメッセージが表示されます。

[常に読み取り専用で開く]を設定した文書を開いた時のメッセージ(Word 2024)

参考最終版として保存する方法については、Office 2010でも解説しています。

最終版にしてファイルを編集できないようにする(設定と解除)

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