Windows 10 & Office 2016 Windows 10

クリップボードの履歴[Windows]+[V]で過去の履歴を貼り付け

投稿日:2019年7月15日 更新日:

Windows10 バージョン1809では、クリップボードの履歴を保存できるようになりました。

この機能を使うと、過去のコピーや切り取りしたデータの一覧を表示して、選択して貼り付けることができます。

通常の貼り付けのショートカットキー[Ctrl]+[V]では、直前のコピーしたアイテムしか貼り付けできませんが、[Windows]+[V]では、クリップボードの履歴が表示されます。

クリックして、コピーしたデータの再貼り付けができます。

頻繁に使用するデータは、ピン留めをしておくと便利です。履歴の消去やPCの再起動を行っても、データは保持されます。

Windows10のクリップボードウィンドウ

クリップボードの履歴を有効にするには、2つの方法があります。

Windows 11のクリップボードについても、解説しています。より便利になっています。

[Windows]+[V]でクリップボードウィンドウを起動して設定

キーボードから[Windows]+[V]を同時に押します。

キーボード[Window]+[V]

以下のようなクリップボードウィンドウが表示されます。

以下の内容が記されています。

履歴を表示できません

コピーしたすべての項目を1か所に表示できます。クリップボード履歴を今すぐオンにしましょう。

クリップボードウィンドウ[履歴を表示できません]

[有効にする]のボタンをクリックします。

クリップボードウィンドウの[有効にする]をクリック

これで、コピーしたり、切り取りしたデータはクリップボードに保存されるようになります。

メッセージも以下のように変わります。

クリップボードが空です

複数の項目をクリップボードにコピーして履歴を作りましょう。

クリップボードウィンドウの[ウィンドウが空です]

[Windowsの設定]から

Windowsの設定から設定する方法です。

[スタート]ボタンをクリックして、[設定]をクリックします。

スタートメニューの[設定]ボタン

参考[Windowsの設定]を表示するショートカットキーは、[Windows]+[i]です。

キーボード[Windows]+[i]

[Windowsの設定]が表示されます。[システム]をクリックします。

[Windowsの設定]のシステムをクリック

左メニューを下方へスクロールして、[クリップボード]をクリックします。

[クリップボードの履歴]をオンにします。

後で使用するために複数の項目をクリップボードに保存します。Windowsロゴキー+Vキーを押してクリップボードの履歴を表示し、その中から貼り付けます。

[Windowsの設定]の[クリップボード]

クリップボードウィンドウを表示して有効にしていると、ここはオンになっています。

[クリップボードの履歴]の使い方

コピーや切り取りを行うとクリップボードに、そのデータが保存されます。

従来どおり、ショートカットキー[Ctrl]+[V]や右クリックのショートカットメニューから[貼り付け]を実行すると、直前にコピーしたデータが貼り付けられます。

前にコピーしたデータを貼り付けたい場合は、[クリップボードの履歴]を表示して一覧から選択して貼り付けします。

[クリップボードの履歴ウィンドウ]の表示

まず、カーソルの位置を確認します。

[クリップボードの履歴]を表示するには、キーボードから[Windows]+[V]を押します。

キーボード[Windows]+[V]

カーソルの近くに[クリップボードウィンドウ]が表示されます。

表示されたクリップボードウィンドウは、上部をドラッグして自由に移動させることができます。

新しいデータほど上にあります。古いデータは下にありますので、下へスクロールして目的のデータを探してクリックします。

以下の画像は、Wordの文書に貼り付けようとしています。

クリップボードウィンドウの表示

クリップボードから目的のデータをクリックすると、クリップボードウィンドウは非表示になります。

クリップボードの履歴から貼り付け

参考Office(WordやExcelなど)には、以前からクリップボードという機能があり、最大24個まで格納できます。ただし、Officeのクリップボードは終了させるとデータは消去されてしまいます。

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タッチキーボードを表示しているときは、タッチキーボードの左上のボタンからもクリップボードを表示できます。バージョン2004以降からだと思います。

タッチキーボードの[クリップボード]ボタン

アイテムをクリップボードにピン留め

頻繁に使用するデータはクリップボードのウィンドウにピン留めすることができます。

[すべてクリア]をクリックしても、ピン留めしたデータは残りますし、パソコンを再起動しても残っているのは、嬉しいですね。

ピン留めしたいデータの右横にある[ピン留め]のボタンをクリックします。

ピン留め

クリップボード履歴を消去またはPCを再起動しても項目を保持します。

クリップボードのピン留め

ピン留めをクリックすると、ボタンは以下の画像のように下向きになります。

ピン留めの後

参考コピーを繰り返していると、古いデータは自動的に削除されているようです。私の環境では、ピン留めしたデータを除くデータは25個まで保存されました。

クリップボードに残したいものは、ピン留めされることをお勧めします。

クリップボードのデータのクリア

クリップボードに保存されたデータは、個別に、または一度にまとめて削除できます。

クリップボードウィンドウからクリア

削除したいデータの右上にある[×](削除)ボタンをクリックします。ピン留めしたものでも、そのまま削除できます。

クリップボードの履歴からすべてのデータを削除したい場合は、クリップボードウィンドウの右上にある[すべてクリア]をクリックします。

[すべてクリア]をクリックしても、[ピン留め]したデータはクリップボードに残ります。

クリップボードからデータを削除

[Windowsの設定]からすべてクリア

また、Windowsの設定から[すべてクリア]を実行することもできます。

[Windowsの設定]の[システム]から[クリップボード]を表示します。

[クリップボードのデータをクリア]にある[クリア]ボタンをクリックします。

ここにも以下のように記されていますが、履歴に残したいデータは[ピン留め]しておくと安心ですね。

クリップボードのデータをクリア

このデバイスおよびMicrosoftのデータをすべて消去します。(ピン留めした項目は除く)

よく使う項目をピン留めする

クリップボードの履歴が有効になっているとき、ピン留めを使用することで、お気に入りの項目をいつでも保持することができます。クリップボードの履歴の消去やPCの再起動を行っても、この項目は保持されます。

[Windowsの設定]の[クリップボード]

他のデバイスと同期

複数のデバイスを持っている場合は、クリップボードのデータを他のデバイスと同期しておくと便利ですね。

[クリップボード]の[他のデバイスとの同期]の[開始する]をクリックします。

他デバイスとの同期

他のデバイスにテキストを貼り付けます。これがオンの場合、Microsoftはクリップボードデータを受信して、デバイス間で同期します。

クリップボードの[他のデバイスとの同期]

[開始する]をクリックすると、[ご本人確認のお願い]のウィンドウが表示されます。いずれかの方法を選択してクリックします。

メッセージウィンドウ[ご本人確認のお願い]

次のメッセージでは、メールアドレスを入力します。そして、[コードの送信]をクリックします。

メッセージウィンドウ[メールをご確認ください]

すぐに[Microsoft アカウントのセキュリティ コード]という件名のメールが届きますので、セキュリティコードを入力します。そして、[確認]をクリックします。

メッセージウィンドウ[コードの入力]

すると、クリップボードの[他デバイスとの同期]が下のように変わります。

クリップボード[他のデバイスとの同期]

[他のデバイスとの同期]をオンにします。

[自動同期]は[コピーしたテキストを自動的に同期する]を選択しておくといいと思います。これで完了です。

他のデバイスとの同期をオン

実際、もう1台のWindows10のマシンで[Windows]+[V]をクリックすると、同じクリップボードウィンドウが表示されました。便利ですね。

[他デバイスとの同期]をオンにした後のデータが同期されます。

参考便利に使っていた[クリップボード]ですが、[他デバイスとの同期]をオンにすると、不具合がでるようになりました。

セルを選択してコピーすると、点線の枠がすぐ消える

Windows 10 バージョン1903の[クリップボード]ウィンドウ

Windows 10 バージョン1903では、クリップボードウィンドウの表示が少し変更になっています。

[削除]、[ピン留めする]、[すべてクリア]のコマンドは、右上の[…]をクリックして表示されるようになっています。

画像などは見やすいですね。

Windows10バージョン1903のクリップボードウィンドウ

また、[最終同期時刻]は、各データをポイントした時にポップアップで表示されます。

Windows10バージョン1903のクリップボード[最終同期時刻]

以下は、バージョン1809のクリップボードウィンドウです。バージョン1903との違いが分かると思います。

Windows10バージョン1809のクリップボードウィンドウ

Windows 11のクリップボードの起動と設定

Windows 11でキーボードから[Windows]+[V]を押すと、

キーボード[Windows]+[V]

初めての時は、以下のウィンドウが表示されます。

[オンにする]をクリックすると、クリップボードの履歴が有効になります。

このクリップボードウィンドウは、上部をドラッグして自由に移動させることができます。

Windows 11のクリップボード

Windows 11のクリップボードの設定

Windows 11のクリップボードの設定は、設定の[システム]から[クリップボード]をクリックします。

Windows 11で、ショートカットキー[Windows]+[i]を使用すると、Windows設定の[ホーム]が表示されます。

キーボード[Windows]+[i]

Windows 11の設定[ホーム]

[システム]から[クリップボード]をクリックします。

Windows 設定[システム]から[クリップボード]

システムのクリップボードを表示すると、3つの項目があります。

  • クリップボードの履歴
  • デバイス間のクリップボード履歴
  • クリップボードのデータを消去する

Windows 11のクリップボードの設定

参考以下は、Microsoftのサポートページの解説です。

[クリップボード] Windows - Microsoft サポート(Microsoft)

Windows 11のクリップボードは絵文字と合体

Windows 11では、[Windows]+[.(ピリオド)]でも、クリップボードの履歴を表示できます。

キーボード[Win]+[.](ピリオド)

もちろん、[Windows]+[V]でも表示できます。

Windows 11では、[絵文字一覧]と[クリップボードの履歴]が合体したウィンドウになっています。

Windows 11の「絵文字」や「クリップボードの履歴」を表示するショートカットキー

Windows 11の絵文字とクリップボードの履歴ウィンドウ

また、タッチキーボードを起動して、絵文字やクリップボードを表示することもできます。

タッチキーボードを起動して文字入力を快適に(絵文字・手書き・50音)

Windows 11では、タッチキーボードの機能が大きく進化しています。 Windows 10にもタッチキーボードはありますが、Window ...

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絵文字などを表示したタッチキーボード

参考GIF画像は、WordやExcelに貼り付けることもできます。再生ボタンが表示されますので、クリックするとアニメが再生されます。

もちろん、再生中は、停止ボタンが表示されます。

Wordに貼り付けしたGIF画像

Windows 11のクリップボードの新機能

クリップボードの右上の[詳細の表示](…)をクリックすると、[テキストとして貼り付け」コマンドが表示されるようになっています。

クリップボードの[詳細を表示]

再度、(…)をクリックすると、閉じられます。

クリップボードの[テキストとして貼り付け]

参考Wordのテキストボックスをコピーすると、クリップボードに保存されますが、貼り付け時に変になることがあります。すべてのものが綺麗に貼り付けられるとは限らないようです。

Wordでは、既定の貼り付けを[テキストのみ保持]にすることができます。

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[Wordのオプション]ダイアログボックスの[詳細設定]-[他のプログラムからの貼り付け]

Microsoft 365のExcelとWordでは、値のみ貼り付けのショートカットキーは、[Ctrl]+[Shift]+[V]です。

キーボード[Ctrl]+[Shift]+[V]

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